軽快感をそのままに走りの楽しさを追及したお手本仕様!
ユーザー目線で開発したオリジナルパーツを用意
「自走派チューナーがNDロードスター乗りの気持ちになって考えた多彩なパーツ群に注目!」レッグモータースポーツ流ND5RC改造論!
マツダ車チューンを得意とする広島県の『レッグモータースポーツ』。水色のフルラッピングでイメチェンを果たしたNDロードスターは、同社の実験車両的な役割を担う。“街乗りも快適で、サーキットを楽しく走れる。そして何よりカッコ良い”。そんなコンセプトで製作された1台だ。
まずは吸排気チューンというエンジンからチェックしてみよう。インテークの要となるのは「ハイパーインテークグリル(8万円)」。これは、グリル開口面積を広く取ったオリジナルのカーボングリルとグリル裏からフレッシュエアを強制的に取り込むダクトのセットで、吸気温度を外気温+5~10度に抑える効果を持つ。
ECUチューンにも取り組み、燃調や点火時期、可変バルタイなどの最適化で、テストでは約10psアップを確認。電子スロットルはもたつきを感じる領域のみ反応を良くし、あまりシャープにしすぎると逆にギクシャク感が出るという中・高回転域ではあえてノーマルのままとした。
オイルキャッチタンクとウォッシャータンクを一体化したこちらのアイテムは人気商品(4万円)。ブローバイガスは2Lまで貯められる仕様となっており、もちろん競技でも使える。
メインパイプやサイレンサー形状など試作品のテストを重ねたというマフラー(24万円)も見逃せない。オールチタンとすることで純正比5kgの軽量化を実現。試作を繰り返しメインパイプ径は60φに設定した。ストレート構造のサイレンサーをふたつ直列に配置して排気抵抗を抑えつつ、厳しい保安基準をクリアしている。
「マツダが苦労をして削った車重はできるだけ増やしたくなかったので、軽さにも拘りました。オーバーハングの重量ダウンは運動性能に直結しますよ」と倉迫代表。もちろん車検対応なのでストリートでも安心して走れる。
走り込みを重ねて仕上げたという車高調(28万円)は、重量増を嫌って純正比3.6kgダウンのアルミシェルケースを採用し、しなやかな乗り味に仕上げたレッグ渾身の逸品だ。スプリングはスウィフトを採用し、レートはフロント6kg/mm、リヤ4kg/mm。トーコンロックブッシュも組み込んでいる。
ホイールはウェッズスポーツSA72R(FR7.5J×17+38)で、これにグッドイヤーのRSスポーツ(FR215/40R17)を組み合わせる。岡山国際サーキットでは数周でフェードに至ったという純正ブレーキは、ブレンボ製キャリパーへと変更して強化されている。
室内にもレッグらしいオリジナルパーツが投入されている。シートはレカロRS-Gだが、シートレール(2万6000円)は独自に開発し、ハンドルセンターに対して着座位置がキッチリと真ん中に来るよう調整。ボディへの穴開け加工せずに4点ハーネスを固定できるベルトハーネスアンカー(1万8000円)や、ボルトオンのクロモリ4点式ロールバー(9万8000円)も装備する。
その他、ボルトオンタイプのロールバーや、さりげなくドレスアップできるリップスポイラー&ダックテールなど、ND乗りなら見逃せないアイテムが目白押しのレッグモータースポーツ。
このようにツボを抑えたチューニングを実践できるのも、自走でイベントやサーキットなどの遠征を頻繁にこなしてきた倉迫代表ならでは。オーナー目線で開発されたアイテムに、魅力を感じるユーザーも多いはずだ。
●取材協力:レッグモータースポーツ 広島県安芸区船越南3-18-13 TEL:082-823-5888
レッグモータースポーツ
http://www.leg-sport.com/
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