■えっ…“アルファードオープンカー”? 「エルキュール コンセプト」とは
モーターショーやオートサロンなどの世界各国で行われる自動車イベントでは様々なコンセプトカーや新型車、カスタムカーが発表され、来場者に驚きを与えます。
【画像】「えっ…!」これが衝撃の「超豪華アルファード オープンカー」です(50枚以上)
日本で行われる東京モーターショーは、次回は「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」と名前を変え、2023年10月26日から11月5日まで開催される予定ですが、過去にも多くのインパクトを与えたコンセプトカーがありました。そのうちの一つが、アルファードの“オープン仕様”車「アルファード エルキュール コンセプト」です。
先日、4世代目となる新型が発表となり話題を集めているトヨタ「アルファード」。
フラッグシップミニバンという地位を確固たるものとし、他の追随を許さないほどの人気のモデルとなっているのはご存知の通りです。
そして新型が登場した後でも、威風堂々としたスタイルと超快適な室内空間で衰えない人気を博している先代モデルですが、そんな3代目アルファードをベースとした超ド級のカスタマイズモデルが2015年の東京モーターショーに展示されていました。
そのカスタマイズモデルがアルファード エルキュールと名付けられたもので、アルファードの製造を担当しているトヨタ車体が出展したものです。
車名のエルキュールとはモナコ公国にあるヨットハーバーの名前と、ローマ神話ヘラクレスの“怪力無双”の意味からアルファードのイメージと掛け合わせて命名されたもので、車両は大型クルーザーを思わせる仕様となっていました。
エクステリアはアルファードの基本スタイルは残しつつも、フロントマスクはローマ時代の鉄仮面を思わせるような、ベース車よりもさらに堂々としたフロントグリルを備え、中央にはアルファードのエンブレムをあしらっています。
そしてフロントマスクからサイドにかけては、波や風を想起させるマリンブルーとホワイトの動きのあるツートンカラーとなっており、海上を行くクルーザーのイメージを重ね合わせていました。
さらにこのモデル最大の特徴としては、フロントシート以降のルーフが取り払われ、代わりに大型のキャンバストップが備わっているという点が挙げられます。
このオープントップもクルーザーをイメージしたものとなっており、ルーフトップ部にはクルーザー風の整流板も備わっています。
キャンバストップは車両後方に折りたたまれて格納されるようになっており、格納部を確保のために車両後方がベース車よりも伸ばされ、全長は5メートル超の5265mmと堂々たるもの。
車両後方はボディ延長に伴ってリデザインされており、真後ろから見たスタイルはアルファードとは全く別のクルマのようになっていました。
もちろん外観だけでなく、室内もクルーザーのイメージで制作されており、シートやドアトリム、インストルメントパネルなどは白を基調としたものに変更されているほか、フロアはフローリング調に貼り替えられています。
シート配置も独特で、運転席こそそのままの位置ですが2列目にはエグゼクティブラウンジシートを備え、助手席を廃して超ロングスライドを実現することでさまざまなシートレイアウトを実現。
そして3列目シートは車両最後部に格納ローテーブルとシャンパンセラーを備えたラウンジソファとすることで、まさにクルーザーのキャビンにいるような優雅な室内空間を演出しており、これだけ大柄なボディでありながら5人乗りという、“余裕”を具現化したような1台に仕上がっていたのでした。
このモデルは言うまでもなく市販化を前提としたものではないことは明らかでしたが、キャンバストップは実際に開閉可能となっていたほか、ラウンジソファにも2名分のシートベルトが備わっているなど、細かなディテールも抜かりない点はさすがトヨタ車体といったところ。
前述の通り、今年は10月にジャパンモビリティショー2023の開催が予定されており、さらに4代目アルファードがデビューしたタイミングということもあるので、新たなコンセプトモデルの登場も期待したいところです。
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