■マフラーが消えた!? と思ったら……
天に向かって火を噴くマシンがある。それが「Mclaren 600LT」だ。といっても暴走族の竹やりでも、トラブルで炎上したスーパーカーでもない。Mclaren(マクラーレン)の「600LT」は、正真正銘公道走行が可能なロードカーである。普通免許があれば、それがAT限定であっても運転が許される。そんな公共性のあるモデルなのに、天に向かって火柱を立ち上げるのだ。
ヤマハ「MT-07」は取りまわしの良さと走りを両立した優等生モデル
搭載するエンジンはV型8気筒3.8リッターツインターボ。最高出力は600ps、620Nmの最大トルクを炸裂させる。0-100km/hは2.9秒。最高速は328km/hに達するというバケモノである。
何故、火を噴くのか。ミッドマウントされた縦置エンジンから2系統に分けられたエキゾーストパイプが天を向く。一般的に、このパイプはリアのバンパー下部から路面に向かって、あるいは後方に吐き出すような角度でレイアウトされるのだが、「マクラーレン600LT」はイカれている。リアエンジンの上方、リアハッチを貫通するかのような位置と角度で噴射するのである。
そう、大径のエキゾーストパイプは天を向いているから、雨が降ればエキゾースト内部が濡れる。だが、そんなことは気にしない。猛烈な熱エネルギーを発散するから、雨粒など濡れたうちには含まれない。エンジン停車中に雨水が溜まったとしても、エンジンひと蒸しで吐き出してしまう。
もちろん絶えず火柱を立てているのではなく、限界走行でエンジンに鞭を入れた時だけなのだが、それでも物騒である。引火しないのかヒヤヒヤものなのだ。
それとは対象的なのが、ヤマハ発動機の新型「MT-09」(2021年型)が搭載する排気量888ccの水冷直列3気筒エンジンである。最高出力88kW、最大トルク93Nmを発揮するのだが、特徴的なのは、サイレンサーの存在が感じられないことだ。
3気筒から導かれた3本のエキゾーストパイプは一旦、腹下(エンジン下部)の膨張室に集められ、その中に排気パイプまで収め、左右対称に開けられたリアタイヤ直前の「穴」から路面に向かって斜めに吐き出される。そのスタイルを眺めていても、いわゆる車体下部から側面後方へ伸びるマフラーの姿が無いのだ。
エキゾーストパイプがどこかで断ち切れているかのような新開発の「1.5段膨張サイレンサー」は、バイクの象徴であり、主要な構成部品のひとつであるマフラーを隠してしまっている。じつに斬新である。
もちろん目的あっての構成である。「マクラーレン600LT」のトップエキゾーストは、マフラー長を短縮することが可能で軽量化にメリットが見出される。排気が天を向くことでダウンフォースを生むともいう。ヤマハ「MT-09」も同様に、軽量化とマスの集中に貢献しており、官能的な排気音を追求した結果だ。
伊達や酔狂ではなく、真面目に追求した結果の対比であることが面白い。
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