これぞSDGsの鑑! 親子2代、32年所有のAE92カローラ
“RAYS好きが富士スピードウェイに集まるお祭りイベント”として初開催された『2022 RAYS FAN MEETING』。新旧さまざまなクルマがエントリーしているが、エントリー車を見ていると尖ったクルマや旧車に目が行きがちになる。ただ旧車の場合はベース車だけではなく、ナンバープレートのヤレ具合(ボディはリペイントできてもナンバーは基本的に触るのはNG)も見てしまう。もちろんわざと汚しているモノではなく、経年劣化の塩梅を見て判断しているのだが、その旧車が歩んできた歴史を伺ってみたくなる。
スペーサーなしでキメたツライチがGOOD! 欧州シビックに惚れ込んだオーナーのこだわり【2022 RAYS FAN MEETING】
いつも一緒にいる、思い出深いカローラを乗り継ぐ
そんななか、角張ったボディの周囲が黒モールに覆われたAE92型カローラを発見。このカローラは、“ニッポンの自動車の新しい物語が始まります”のキャッチコピーのもとに誕生した6代目(1987~1991年)だ。オーナーのHさんにお話を伺うと、「もともと私の両親が平成2年(1990年)に購入したクルマなんです。(名義上では)8年前に譲ってもらい、今は自分がオーナーになって乗り続けています」。
Hさんのカローラは後期型。それでも32年経過した立派な旧車だ。Hさんは現在26歳なので、生まれる前から家にあるクルマということになる。「記憶のなかにあるクルマはずっとコレです(笑)。母が運転する横に乗って、幼いころから送迎してもらったり、買い物に出かけていました」と、普段はおもにお母さまが使用していたというが、ミッションはマニュアルだ。
「母はマニュアルじゃないと“嫌派”なんです。カローラを譲ってもらったあとに購入したワゴンRも、マニュアルにしたくらいなんですから(笑)」
譲渡後、社外品に換えたのはマフラーのみで、2年ほど純正を堪能したという。「カスタムは昔から好きですが、普通の感じも好きなのでノーマルで乗っていました。今でも冬時期になると、スタッドレスに履き替える際に車高調も純正に戻して乗ることがあります」
32年の間には、手放したくなるほどの大きなトラブルはないものの、エンジンのオーバーホールを1回、セル交換、エアコンは不調のまま(近々直したいと思っている模様)、外装のリペイント1度と手を入れている。ダッシュボードも現状、痛ましいほどの劣化はない。
「母がずっと所有していたのは、こだわりがないからだと思います。壊れていないなら乗り換える必要もない、と。できるだけモノを大事に使う人なんですよね」。そのDNAをHさんはしっかりと受け継いでいる。
元々PCD変換してシルビアに装着していたというグループCを愛用
ここ2年ほど履きこなしているのがレイズ ボルクレーシンググループCの16インチ。「スポークにある窪みが、街灯に照らされるとかっこいい色味になるんです」とHさん。オークションにて手に入れたグループCは、元はシルビアに履かせるため、PCD変換(4H100から114.3に変換)をしていたホイールだったようだ。
「カローラのPCDは4H100。変換せずとも難なく履けました」と笑う。ちなみに気に入っているだけあり(!?)、サイズ違いのグループCを20本も所有しているとのこと。
ハッチバックやセダンのリヤトレイ(トノボード)に置くスピーカー(KENWOOD KSC-601)もバッチリ備える。当時は夜になるとロゴを光らせて走るのが流行っていた(ブレーキ連動する様もカッコ良かった)。
現在はセカンドカーも所有しているが、通勤と遊びに使っているカローラの走行距離は26万キロを超えている。「今後も大事乗っていくことが目標ですね♪」。カローラとの物語はまだまだ続きが楽しみなのだ。
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