現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 冬は「バッテリーの突然死」にご注意! 寒さでクルマのトラブル発生しがち? 不具合を防ぐ方法は?

ここから本文です

冬は「バッテリーの突然死」にご注意! 寒さでクルマのトラブル発生しがち? 不具合を防ぐ方法は?

掲載 4
冬は「バッテリーの突然死」にご注意! 寒さでクルマのトラブル発生しがち? 不具合を防ぐ方法は?

■寒さに弱い「バッテリー」冬は消費量も増加してトラブル発生も

 夏の猛暑ではクルマのトラブルが起きやすいと言われていますが、冬の寒さもトラブルを誘発する原因になりやすいのです。
 
 冬にはどのようなトラブルが起こりがちなのでしょうか。冬に起こりやすい不具合や注意すべきポイントを、千葉県の整備工場に務めるI整備士に聞いてみました。

【画像】「えっ…!」やっちゃダメ!? クルマの寿命が縮む「NG行為」画像で見る(15枚)

「冬ならではのトラブルとしては、やはりバッテリー関連が多いと想定されます。冬は夏同様にエアコンをフル稼働させるケースも多いうえに、気温低下によってバッテリー自体の放電力が弱くなってしまうことも影響しています」

 スマホなどもそうですが、バッテリーを使用している機器は、気温低下によって放電力の低下が見られるといいます。

 クルマのバッテリーは、エンジンを始動させたりライトやメーター、エアコンなど様々な電装品へ電力を供給することから、バッテリー上がりを起こしてしまうと「なすすべ無し」という事態に陥るのです。

「日没が早まり、エアコンやライトなど電装系の使用時間が長くなることによる影響もあるでしょう。急に冷え込みが厳しくなると、さらにバッテリーには厳しい状況が続いていると想定されます。

 エンジンの始動でセルモーター(スターター)の回転がにぶいと感じる場合は、早めにバッテリーの状態をチェックするか、新品に交換することをお勧めします」(I整備士)

 また、寒い冬であっても、意外にもクルマがオーバーヒート気味になることもあるようです。

 I整備士いわく、夏に酷使した冷却水(クーラント)が減少していることがあり、リザーブタンクをチェックもしてほしいとのことです。

 さらには、冷却水には不凍液など添加物が含まれていますが、ごく稀に濃度が薄くなって凍結してしまうこともあります。

 そうなるとラジエーター内の冷却水が冷えず、エンジンの放熱効率が低下。結果として、オーバーヒートの症状を引き起こす可能性が高くなってしまうのです。

 液体類では、ウォッシャー液も出にくくなっている可能性があります。氷点下に近い温度まで下がる地域では、ウォッシャーノズルが凍結してしまい出にくくなることも。出ないからといって無理矢理作動させると、今度はワイパーを傷める原因にもなってしまいます。

「可能なら、冬の間だけでも濃度を高くしたり凍結しにくい寒冷地用のウォッシャー液に交換すると良いでしょう。

 特にウインタースポーツなどで雪山などに行かれる予定がある人は、スタッドレスタイヤを装着するだけでなく、液体類の量や状態をチェックして、細かいトラブルを減らすよう事前に準備しましょう」(I整備士)

 加えて、エンジンオイルも寒くなると硬くなる傾向があるようです。一般的なクルマは「5W-30」程度の粘度のオイルを使用しているケースが多いとされていますが、交換するならどのようなオイルが適しているのでしょうか。

「『○W』は低温時の使用可能な温度(粘度)を表し、数字が小さいほど低温でも柔らかさをキープしてくれるということになります。

 後半の2桁は高温時の粘度を表し、数字が大きいほど高温時でも性能の劣化が少ない、つまり暑さに強いオイルということになります。

 エンジンオイルの劣化は燃費や回転フィーリングにも大きく影響するので、小まめな点検と定期的な交換がおすすめです。

 入れ替えるとしても、よほどの豪雪地帯でなければ『10W-30』程度の粘度を選べば問題ないでしょう」(I整備士)

 クルマの冬対策としては、気温の低下がもたらす影響をどれだけ減らせるかがポイントになりそうです。

※ ※ ※

 ほかにも、見逃しがちですが、ゴム製の保安部品(ウェザーストリップなど)も傷みやすい箇所です。寒いと硬化しやすく、状況によっては割れたり裂けたりしてしまうこともあります。

 事前にゴム製品用の保護材などを塗布して、ゴム製パーツの劣化を遅らせるのも冬対策としては意外に効果が高いです。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
カー・アンド・ドライバー
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レスポンス
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
WEB CARTOP
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
バイクのニュース
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
カー・アンド・ドライバー
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
くるまのニュース
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
VAGUE
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

4件
  • ********
    突然死、経験したことがある。
    ショッピングセンターで動かなくなった。
    JAFではなくロードサービス業者が来てくれたが、
    新車で付いている韓国製バッテリーは充電しても復活しませんよ。
    と言ってバッテリー交換を勧めていた。
    それはお断りして30分以上かけて遠回りして家に帰り、エンジンを止め、再始動しようとした。が、ウンともスンともいわなかった。
    冬ではなく春だった。
  • 葛葉恭次
    エンジン車はオルタネーターからの電力でエンジン停止までは一応何とかなるけど…

    EVは突然死からいきなり即死するん?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村