車内の場所によっては80度近くになることも!
日本の夏は暑い! その容赦ない暑さの中、トラブルフリーのカーライフを送るにはどうすればいいか。注意すべき点は「クルマ・人・モノ」の三点といえる。
1)クルマ
真夏のクルマのトラブルナンバーワンは、バッテリー上がり、エアコンから始まりオーディオ・ライト・ワイパー、そしてスマホの充電など。そこに渋滞が加わったら、ちょっと古いバッテリーだと音を上げてしまっても不思議ではない……。
遠出をする前は、ディーラーやガソリンスタンドなどでバッテリーの点検を行いたい。旧いクルマは、電装屋でエアコンのチェックもしておいたほうが安心といえる。フロンガスの容量やガス漏れがないか、一通り見ておくと心配も軽減される。
また、タイヤにとっても夏は厳しい季節。熱で摩耗も早くなり、リムずれも起こしやすくなる。空気圧も日中と夜間で大きく変わるので(気温が10度変わると、空気圧も10kpa違ってくる)、日中走る人は昼間に空気圧を調整しておこう。
点検といえば冷却系も忘れずに行いたい。冷却水がきちんと規定量入っているか、ホースは劣化して硬化していないか、ラジエターのアッパーのカシメ部分や、ホースの接続口から冷却水の漏れはないか、ラジエターのフィンがゴミなどで詰まっていないか、なども確認しておきたい部分。
そして熱や紫外線、虫の死骸などでボディの塗装面もダメージを受けやすい季節ゆえに洗車&ワックス、できればコーティングを行い、塗装面を保護してやるときれいなボディを保ちやすくなる。
海などに出かけた場合は、ボディの表面や下まわり、さらに車内も海の塩分が付着していることが多く錆の原因になるので、早めにたっぷりの水で塩分を洗い流しておくケアを忘れずに。
2)ヒト
外気温が35℃になると、エアコンを付けずに窓を閉め切った車内温度は55℃以上にもなる! ハンドルやダッシュボード、シートベルトの金具などはとくに高温になるのでクルマに乗り込む際に、火傷をしないように注意が必要だ。対策方法はフロントガラスにサンシェードやハンドル・シフトノブにはタオルを掛けて熱さを和らげることが出来る。
サングラスの柄の部分の金属などもけっこう熱くなりやすく危険だ。運転中はエアコンのスイッチを入れていたとしても、水分補給が足りないと熱中症になることがあるため、水分は小まめに補給し、食欲がなくても少量でもいいので食事をとって、きちんと食事から塩分を補給しておきたい。
とくに高齢者は暑さや水分不足に対し感覚が鈍くなっているので、のどの渇きを自覚する前に水分を補給するようにして、エアコンも燃費がもったいないなどと我慢せず、オートエアコンなら設定温度を25~26度ぐらいに設定しよう。
さらに長時間ドライブするときは、日焼け対策なども考えておいた方がいい。また、炎天下ではエアコン停止後、10分後は室内温度は10度も上昇するといわれていて、15分でWBGT(熱中症指数)は31=危険レベルに達してしまう。したがって、たとえ短時間の駐停車でも、車内に子供やペット、高齢者を置いてクルマを離れるのは厳禁だ。
3)モノ
真夏のクルマの車内は最大80度近い高温になる。熱で変形するものや溶けるもの、壊れるもの、爆発するものなどは基本的に車内に放置しておかないこと。具体的にスマートフォン・携帯電話や電池、炭酸飲料、スプレー類、ガスライター、化粧品、チョコレートや飴などの食べ物など炎天下のクルマに置いておくと悲惨(危険)なことに……。消せるボールペンで書いたメモなども、熱で文字が消えてしまうことがあるので、油断しないようにしておこう。
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