現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します

ここから本文です

マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します

掲載 16
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します

ドレスアップ効果も大きいマフラー

パワー系チューニングの第一歩であり、ドレスアップ効果も大きいマフラー。パイプの太さや材質などが性能に結び付く面はもちろん、デザイン的なカッコよさに惚れて購入する人も少なくありません。そのテールの数やデザインには、どのような違いがあるのでしょうか。

オジサンの「昔の車はよかった」という理由とは? アナログ世代には現代のクルマは「ハイテク」すぎて使いづらい!?

純正は1本出しが主流

大部分がクルマの下に隠れてしまうパーツだけに、見た目の印象を大きく左右するのがテールエンドだ。社外品は迫力ある大口径やチタンの焼け色など個性たっぷりだが、今回はそれ以前の話としてテールの本数に注目してみよう。一部のスポーツカーや高級車は別として、純正は左右いずれかの1本出しが主流だ。

理由は製造コストが安いからといたってシンプル。しかし排気効率を高めてパワーを向上させたいスポーツカーは、必然的に抜けのいい太いパイプ径を採用することになり、結果としてテール部分が太く大きくならざるを得ない。そうなると最低地上高が保安基準を満たさないとまではいわずとも、ロードクリアランスが狭くなり縁石や段差で擦りやすくなってしまう。

そこで性能と使い勝手を両立するため考案したのが、テール部分をふたつに分岐させる2本出しだ。φ100mmのシングル出しがφ50mmのダブル出しでも排気効率は変わらず地上高に余裕が生まれるし、φ75mmのダブル出しなら断面積はさらに拡大しつつ地上高もシングル出しのときより稼げる計算。また、出口は右か左の片側だけと限らず、左右に分かれたマフラーもよく見る。V型や水平対向のようなシリンダーが左右に配置されたエンジンでは、マフラーも分けてキャラクターをアピールするケースもあるようだ。

族車で定番だった竹やりマフラー

そして社外品になればデザインの自由度はさらに高まり、純正の1本出しから2本出しや、2本出しから1本出しに変更、数こそ多くないが左右から3本ずつ出るなんて製品もあり、ユーザーの選択肢は非常に多く存在するといっていい。テール部分のカットも定番なストレートや斜めにしたスラッシュ、下方向へ曲げたドルフィンや斜め上のカチ上げとじつに多種多様。パイプの本数だけじゃなく形状にもこだわれば、より個性たっぷりな1台に仕上げることができる。

当然ながらそのまま公道を走行はできないけど、族車で定番だった竹やりマフラーはインパクト絶大。名前のとおりマフラーが竹やりのように上へ飛び出し、本数はシングル出しもあればダブル出しもあるうえ、ストレートから稲妻を模したデザインまで何でもアリだ。昭和のカスタム文化を象徴するマフラーといっていい。

純正マフラーのデザインも進化

なお近年は純正マフラーのデザインもだいぶ進化している。一例を挙げればレクサス「LFA」のセンター3本出しや、トヨタ「GRカローラ」の左右とセンターからの3本出しなど。もうひとつのトレンドはテール部分がリアバンパーに埋め込まれたマフラーで、フロア下の空気をスムーズに後方へ排出し燃費や高速安定性を高めることが目的だ。

こういったクルマの大半は左右2本出しを採用しているが、実際のマフラーは1本で片側はダミーというケースもある。それどころか出口にしか見えない左右の穴そのものがダミーで、バンパーの下にマフラーが1本だけ隠れるているなんて場合も。

ちなみにダミーのマフラーエンドは一部のEVも採用しているが、必要のないモノをあえて設けるのはデザイン上の理由だろうか。EVが社会に浸透して空力の追求がさらに進むにつれ、マフラーのテール部分で個性を主張したり、高性能の証とする時代は過ぎ去るのかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
くるまのニュース
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
motorsport.com 日本版
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
レスポンス
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
くるまのニュース
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
ベストカーWeb
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
くるくら
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
LE VOLANT CARSMEET WEB
スーパーカーのようなデザインのボート「Raptor」、日本初上陸…ジャパンインターナショナルボートショー2025
スーパーカーのようなデザインのボート「Raptor」、日本初上陸…ジャパンインターナショナルボートショー2025
レスポンス

みんなのコメント

16件
  • hil********
    頭悪い事を主張しながら走るヤツだね
  • cab********
    >>φ100mmのシングル出しがφ50mmのダブル出しでも排気効率は変わらず
    へ?ホント?
    半分じゃ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村