もくじ
どんなクルマ?
ー D~Eセグのランドローバー
どんな感じ?
ー サイズ比較 F-PACEより長い
ー デザイン最優先は、車内にも
ー 50:50が基準の4WD その走りは?
「買い」か?
ー デザイン命の1129万円
スペック
ー レンジローバー・ヴェラールR-ダイナミックSE P380のスペック
どんなクルマ?
D~Eセグのランドローバー
ヴェラールはジャガーF-PACEと基本構造を共用するランドローバーのミドルモデル。
これまでのランドローバーには、同社最大の “PLA=プレミアムライトウェイトアーキテクチャー” を使うレンジローバー/同スポーツ/ディスカバリー、そしてエンジン横置きのイヴォーク/ディスカバリースポーツ……という大きくふたつのラインがあった。ヴェラールの骨格はそのどちらとも異なり、同時に両者の中間に位置づけられる。
レンジローバースポーツより150万円強、ディスカバリーより100万円弱安く、イヴォークより約200万円高い……というヴェラールのスタートプライスを見ても、その位置づけは明確である。
車名の前につくブランド名には “レンジローバー” が選ばれている。今のランドローバーは、レンジローバー、ディスカバリー、ランドローバーという3つのブランド名を複雑に組み合わせて使っているが、レンジローバーのキーワードは「ラグジュアリー」にして「洗練」。つまり、もっとも幅広く融通の利く主力ブランドとして扱われている。
ヴェラールは高級SUVでもっとも美味しいD~Eセグメントに初投入されるランドローバーだが、ご覧のとおり、なにより見た目優先のデザインコンシャスなクーペスタイルを選んだ。
どんな感じ?
サイズ比較 F-PACEより長い
ヴェラールではもっとも買い得な2.0ℓ4気筒ディーゼルに加えて、いよいよ最新の “インジニウム” に世代交代となった2.0ℓ4気筒ガソリンが主力になるはずだが、今回の試乗は先行上陸となった最上級の3.0ℓV6スーパーチャージャーのみ。試乗車の “R-ダイナミック” は専用グリルやブラックモールなどのスポーツテイストのトリムが売りである。
ヴェラールは兄弟車といえるF-PACEとホイールベースは同寸だが、全長はハッキリと長く、全幅はわずかにせまく、全高は少しだけ高い。
ルーフは後ろ下がりにすると同時に、ボディ下のクラッティングは明確な後上がりにすることで、見た目は超スモールキャビン風だが、実際の居住空間は前後席ともF-PACEに引けを取らない。つまり、心理的な閉所感はあるものの、絶対的なスペースはクラスでも優秀な部類に入る。
デザイン最優先は、車内にも
内装も外装同様のデザイン最優先。電源オフ時は液晶パネルにダイヤルが3個あるだけのセンターコンソールパネルも、ベース画面を切り替えることで、2つのメインダイヤルが、エアコン温度調整だったり、走行モード切り替えだったり……と、その都度、機能を変える。
まあ、少しばかりアイデア暴走の感はなくはなく、いきなり乗せられると混乱もする。ただ、実際に所有してベース画面を自分の使いやすいものに自然と固定すれば、操作性は普通のダイヤルパネルと大差なさそうだ。
380psのスーパーチャージドV6はF-PACEの “S” と同じものだが、ベースの駆動配分がほぼFRになるジャガーに対して、ヴェラールのそれは50:50の前後配分が基準だという。
50:50が基準の4WD その走りは?
今回の試乗は、試乗会会場の旧軽井沢から撮影場所の鬼押し出しまでの往復チョイ乗りにかぎられた。
なので、あまり細かく断定的なことは書けないのだが、ジャガーのF-PACEよりは少し落ち着いて、重厚な味わいではある。これは前記の4WD配分に加えて、同じエンジンを積むF-PACEより大人ひとり分ほど重いウエイトの影響もあるのだろう。
試乗車の50偏平20インチのタイヤサイズも数年前なら猛烈な武闘派サイズだったが、いまやさほど驚くほどでもない。これほどの動力性能なのにタイヤ銘柄もサマースポーツタイプではなく、マッド&スノー。本気でスロットルを踏むと容易に限界は超えるが、50:50のフルタイム4WDで姿勢はくずれにくいので、危険を感じることはほとんどない。適度なグリップのタイヤも寸止めのフューズ役として効いている。
ただ、ジャガーのように俊敏系をねらっていないハンドリングのわりには、乗り心地はもう少し改善してほしい面もある。最新の20インチであれば、路面からの突きあげも、もう少しまろやかであってほしい。
「買い」か?
デザイン命の1129万円
今回のV6のR-ダイナミックは、ツルシでほぼフル装備とはいえ、本体価格は1129万円もする。また、本国でも生産が立ち上がったばかりなのか、内装の建て付け品質にも不安定な部分が見受けられた。とくにヴェラールのような手数を極限まで減らしたデザインでは、そうした建て付けの良し悪しがさらに目立ってしまうのだ。
この種の「デザイン命」のクルマは、価格が高かろうが安かろうが、だれよりも早く購入して街に繰り出すのも正しい乗り方だが、ヴェラール本来の姿はやはり、4気筒エンジンで700~800万円のクルマである。
その本命ヴェラールが試乗できるころには、組立品質ももう少し安定している可能性が高い。厳正な評価はそのときに下されるべきだろう。
レンジローバー・ヴェラールR-ダイナミックSE P380のスペック
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