現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【比較テスト】ルノー オーストラル対ボルボXC40 フランス製かスウェーデン製か? 優れているコンパクトSUVはどっち?

ここから本文です

【比較テスト】ルノー オーストラル対ボルボXC40 フランス製かスウェーデン製か? 優れているコンパクトSUVはどっち?

掲載 7
【比較テスト】ルノー オーストラル対ボルボXC40 フランス製かスウェーデン製か? 優れているコンパクトSUVはどっち?

フランスのセンス対スウェーデンのシック: ルノー オーストラルとボルボXC40の出会い。新型ルノー オーストラルは、その流麗なラインで流行のコンパクトSUVの仲間入りを果たした。最初に比較するのは、ボルボXC40だ。25枚以上の写真とともに楽しんで!

見て回るだけで、個性満載。個性は、似通ったものが増えている自動車市場でも見つけることができるのだ。ルノーの新型「オーストラル」やボルボの「XC40」はその最たる例で、活況を呈するコンパクトSUVクラスに、個性と独自のスタイルを持ち込んでいる。共通するのはマイルドハイブリッドであることだ。

【初テスト】V8から4気筒PHEVに変わったジープのパワーSUV 新型ジープ グランドチェロキー4xe

全長約4.5メートルという、似たような形式にもかかわらず、フランス人とスウェーデン人は、自分たちのルーツが違うことを自覚し、それを確実に守っているのだ。ボルボはどちらかというと、クールで、正確で、直立したデザインで、「オーストラル」はスイープで流れるようなエレガントなデザインをしている。この個性的なスタイルは、インテリアにもシームレスに受け継がれている。

ルノーは、もう少し自由放任主義的で、すべてのプラスチックのエッジが完璧に削られているわけではなく、シールもすべての場所でカバーされているわけではなく、ガタつきや風切り音(100km/hからすでに顕著)は、魅力的な欠陥として受け入れてあげたい。

石畳の上でも静かなXC40

ボルボの方がよりきめ細かく、素材はより繊細に感じられ、ダッシュボードはよりしっかりと取り付けられている。いずれにせよ、「XC40」は石畳の上でも騒音がより少ない。

ドライバーの立場からすると、とにかくボルボを避けては通れない。「XC40」のフロントシートは「オーストラル」よりやや狭く、シートはやや薄い布張りだが、サポート力は高く、拡張可能な太ももサポートのおかげで、快適性も高い。直接比較すると、ルノーのシートは1.90mを超える長身のドライバーには小さすぎ、特に肩の部分のサポートが不足しているように感じられる。

そして、インフォテイメントは類似点が多い。デジタルメーターと縦長の大型センターモニターを備えたコックピットレイアウトが似ているだけでなく、ジョブシェアリングと思われる音声アシスタントが特に驚きだ。ここでも、ナビゲーション、ラジオ局、気候設定などに関する重要なリクエストに、素早く丁寧に反応する。同じような陳腐な会話さえある。

オーストラルはリアシートにゆとりがある

あなたが寒がりなら、「オーストラル」も「XC40」も、人と機械の関係の暖かさを教えてくれる。つまり、温度を指示するだけで快適にしてくれる。両者ともAndroid Automotiveベースのシステムを搭載している。つまり、どちらも、Googleアシスタントやマップを含む幅広いサービスを利用できるようになっているのだ。ナビゲートは、このように両方のモデルでかなりうまく機能するものの1つだ。

リアシートでは、「オーストラル」には顕著な利点がある。縦方向に調整可能なベンチシートのおかげで、前席の背もたれに膝を押し付ける必要がないのだ。さらに、ルノーの乗客は、ボルボの乗客よりも地面から少し高い位置に座り、背もたれの角度を調整できるため、よりリラックスした姿勢をとることができるようになっている。

荷室に関しては、ルノーは最大221リットル多く積めるが、「XC40」はより楽に積める。背もたれを倒すと、ボルボの荷室は完全にフラットになり、スキー板などの長いものでも簡単に収納できる。一方、ルノーは、段差が生じるが、小さな慰めとして、「オーストラル」では後部座席の背もたれを後ろからロック解除することができる。

どちらもスポーティさを感じさせない

2台とも、過度にスポーティなわけではない。しかし、誰もそれを期待してはいない。約160馬力のパワーは、0から10秒弱で100km/hに到達し、最高速度180km/h(ルノー174km/h)を出すのに十分だ。これ以上何を望むのか、いや、得られるのか?しかし、ボルボの場合、デュアルクラッチギアボックスが快適かつスムーズに作動するため、こうしたパフォーマンスへの道のりはよりエレガントだ。

「オーストラル」の無段変速オートマチックは相性が良くないようだ。ストップ&ゴーのトラフィックで顕著にジャークし、トップエンドで「XC40」に遅れをとっている。一方、燃費は100kmあたり1.1リットル少なく消費し、ルノーが勝っている。

全体的には、「XC40」の方が優れているが、両者とも、快適さを追求したハンドリングには好感が持てる。

ボルボは販売店で大きな反響を呼ぶ

しかし、価格は、ほぼ10,000ユーロ(約145万円)で評価を二分する。「オーストラル」はちょうど約36,950ユーロ(約535万円)。一方、「ボルボXC40」は、その上にさらに10,150ユーロ(約145万円)以上が必要とされるのだ。したがって、スウェーデン車は、結局、高すぎる価格によって2位となったのだ。

コンパクトSUV比較テスト: ルノー オーストラル対ボルボXC40

新型ルノー オーストラルは、流行のコンパクトSUVの仲間入りを果たし、その流麗なラインが特徴だ。

結論: 「オーストラル」は、コンパクトSUVのある生活シーンを間違いなく豊かにしてくれる。たしかにシャーシや走り、質感などには改善の余地があるが、価格性能比は問題ない。そして、そこがまさに「XC40」の失敗点である。価格が高い割に、その付加価値は十分に高くない。

Text: Berend Sanders and Gerald Czajka Photo: Christoph Boerries / AUTO BILD

関連タグ

こんな記事も読まれています

フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
くるくら
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
レスポンス
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
Auto Messe Web
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
Webモーターマガジン
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
レスポンス
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
くるまのニュース
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
AUTOSPORT web
トヨタ『ランドクルーザー300』の警備・防衛車両向け、デュアルオルタネーターで電源確保…米APSが発表
トヨタ『ランドクルーザー300』の警備・防衛車両向け、デュアルオルタネーターで電源確保…米APSが発表
レスポンス
山頂キャンプ・グランピングが楽しめる「OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT」2024シーズンの営業がスタート!
山頂キャンプ・グランピングが楽しめる「OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT」2024シーズンの営業がスタート!
バイクブロス
「ガソリンスタンドの屋根」が“平ら”なのはなぜ? 雨や雪が降ったらどうなる? 屋根に隠された驚きの「工夫」とは
「ガソリンスタンドの屋根」が“平ら”なのはなぜ? 雨や雪が降ったらどうなる? 屋根に隠された驚きの「工夫」とは
くるまのニュース
スタバのドリンクが飲みたいぞ! ラーメン食べたい! 失敗しないSA・PA選びは「スマホアプリ」の活用が正解だった
スタバのドリンクが飲みたいぞ! ラーメン食べたい! 失敗しないSA・PA選びは「スマホアプリ」の活用が正解だった
WEB CARTOP
東京アウトドアショー2024が開催! NEWS小山氏の愛車やランクル特別展示も
東京アウトドアショー2024が開催! NEWS小山氏の愛車やランクル特別展示も
くるくら
驚速パロウが大荒れのレースを制す。ポール・トゥ・ウインで今季2勝目/インディカー第8戦ラグナ・セカ
驚速パロウが大荒れのレースを制す。ポール・トゥ・ウインで今季2勝目/インディカー第8戦ラグナ・セカ
AUTOSPORT web
勝者フェルスタッペン「早々にラッセルを抜いたことが鍵。マクラーレンほど強くなかったが、全員でベストな仕事をした」
勝者フェルスタッペン「早々にラッセルを抜いたことが鍵。マクラーレンほど強くなかったが、全員でベストな仕事をした」
AUTOSPORT web
カツデンのスチール製カーハウス「CARKUREGA」の問い合わせが累計500件を突破
カツデンのスチール製カーハウス「CARKUREGA」の問い合わせが累計500件を突破
レスポンス
115万円から! 日産「新型コンパクトSUV」発表! 日産“唯一”の生き残りマシン! MTあり&全長4m以下の「新GEZA」インドで登場
115万円から! 日産「新型コンパクトSUV」発表! 日産“唯一”の生き残りマシン! MTあり&全長4m以下の「新GEZA」インドで登場
くるまのニュース

みんなのコメント

7件
  • wikiによると、
    ルノー オーストラル はスペイン製
    ボルボXC40 はベルギー製
    なんだけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

549.0629.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

199.0559.8万円

中古車を検索
XC40の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

549.0629.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

199.0559.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村