アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1第18戦メキシコGPの予選でQ3に進出。チームメイトのピエール・ガスリー(予選5番手)にスリップストリームを与えてサポートし、自身は9番手で予選を終えた。パワーユニット交換によるペナルティで決勝は後方からのスタートになるが、3戦連続のQ3進出でチームにも貢献した。
ただ、Q3のセッション終盤にはレッドブルの2台が後方から接近。角田はコースを外れて2台を避けようとしたが、セルジオ・ペレスがコースオフ。マックス・フェルスタッペンもそれを見て速度を落とし、結果としてレッドブル勢はメルセデスのフロントロウ独占を許してしまった。
■「ペレスと角田がクラッシュしたと思った」フェルスタッペン、メキシコGP予選は”期待外れ”。フロントロウ逃す
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表やドライバーのふたりは、フェルスタッペンがタイムアップできなかったのは角田のせいだと批判するニュアンスのコメントを残している。
しかし、アルファタウリ・ホンダのチーム代表であるフランツ・トストは角田を擁護。間違ったことは何もしていないと強調した。
「なぜペレスがコースアウトしたのか全く理解できない」
「ユウキは、予選ではどのドライバーもそうするように、後ろから来る予選アタック中のクルマにスペースを与えようと、脇に避けたんだ」
「彼は予選ラップを走っていなかった。それくらい簡単なことなんだ。だから私は、そうしたこと(角田への批判)は理解できない」
トストは、角田が速いマシンが自分に近づいてきていることを十分に認識しており、邪魔にならないようにするにはコースアウトするのが一番だと判断したのだと説明した。
「レッドブルが来ることを彼に無線で伝えていた。彼は簡単にパスできるようにコースを外れただけだ」
「ペレスが彼を追いかけた。これはユウキの責任ではない」
「彼はミスをしたのではなく、意図的にコースオフしたのだ。彼にはレッドブルが来る、ペレスが来ると伝えていた。彼は邪魔にならないよう、前を塞がないようにわざとコースサイドに出たんだ」
予選後、メディアの取材に応じた角田は、レッドブルのアタックを妨害してしまった可能性があると伝えられ、「僕がレッドブルを混乱させたわけじゃありません」と語った。
「彼らのミスです。マックスのことは知りません。僕がマックスを抑えましたか?」
チームのメンバーから当時の動画を見た上で、角田はさらに「あれ以上は何も出来ませんでした。どこに行けばいいんですか?」とコメント。最後はメディアに逆質問し、自分に非はないと強調した。
「もし次の機会があったら、同じことをするでしょう。どうしたら良いのか分かりません。僕は何か間違ったことをしたと思いますか?」
ペレスはこの件について、角田が前にいたためにダウンフォースを失ってしまったことが原因でコースアウトしたのではないかとコメントしている。
「ユウキはすぐ前にいたんだ。高速走行中に前のクルマと接近してしまうと、そこを通過するのはかなり難しくなる。そして残念ながら、僕はそこでコースオフしてしまった」
だが、角田がコース外をゆっくり走っていたことを考えると、空力的な影響はそれほど大きくなかっただろう。ただ、ランオフエリアを走行する角田のマシンは砂埃を大量に巻き上げており、ペレスがそれに気を取られた可能性もある。
ペレスは、自分の邪魔をしないように積極的に動いているマシンに出くわすとは思っていなかっただろうし、チームから遅いマシンに気をつけるように言われたわけでもない。フェルスタッペンのように、砂埃を見てアクシデントを疑った可能性は否定できない。
あと少しタイミングが違えば、レッドブルの2台は問題なく角田を交わすことができたはずだ。そして角田が審議対象になっていない以上、影響を受けたのが姉妹チームであるレッドブルの2台だったのは、不幸な偶然だったに過ぎないと言えるだろう。
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みんなのコメント
取り敢えずは、マルコおじいちゃんも角田選手には責任は無いと直接言っているから良しとしましょう。
念のためにインラップの時はレコードラインを走らないようにする事と、アタック中のマシンなどの位置関係は逐一エンジニアと無線で連絡取りながら、譲る場所を考えた方が良いよね。
因みに安全上の理由で、遅く走るときでもマシンの故障やダメージなど以外では、一周の最低タイムは決められているので、マシンを止めて待つ事はできません。