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レクサス最小SUV、新型「LBX」世界初公開! 全長4m強の新規モデル投入で「高級車の概念変える!」 23年秋に発売へ

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レクサス最小SUV、新型「LBX」世界初公開! 全長4m強の新規モデル投入で「高級車の概念変える!」 23年秋に発売へ

■レクサス最小SUVとなる新型「LBX」世界初公開!

 2023年6月5日にレクサスは同ブランド最小となるSUV「LBX」を世界初公開しました。
 
 日本での発売は2023年秋以降を予定していますが、どのような特徴があるのでしょうか。

【画像】これがレクサス最小SUV「LBX」世界初公開! 実車の内外装を写真で見る!(38枚)

 レクサスは2021年以降、SUVの「NX」、「LX」を皮切りに次世代レクサスモデルとして車両の基本性能を徹底的に磨き上げいます。

 更に「NX」や「RX」、「RZ」などのPHEVやBEVモデルでのカーボンニュートラル社会への貢献、そして2023年にはショーファードリブンカーの新たな選択肢として「LM」を投入しています。

 そして今回発表された新しいラグジュアリーの価値を提供するコンパクトSUVとなる新型LBXは「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」とのブランドホルダー豊田章男氏の想いをもとに「本物を知る人が、 素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ」を目指して開発されたといます。

 新型LBXでは、コンパクトカー向けのTNGAプラットフォーム(GA-B)を刷新するとともに、基本素性と電動化技術を徹底的に鍛え上げました。

 デザインでは、コンセプトを「Premium Casual」とし、コンパクトなボディサイズにとらわれない存在感と 上質さを併せ持ち、 高い審美眼をもったお客様が日常でカジュアルに使いたくなるコンパクトクロスを目指して開発。

 ボディサイズは、全長4190mm×全幅1825mm×全高1560mm、ホイールベース2580mm。タイヤサイズは225/60R17と225/55R18を設定します。

 エクステリアデザインでは、スタンスの良いダイナミックなプロポーションを実現。 また、レクサスの新たなフロントフェイス 「ユニファイドスピンドル」を採用しています。

 レクサスのフロントフェイスは1989年の初代「LS」から始まる徹底した空力性能へのこだわりからはじまり、2003年の「LF-S」で「レゾリュートルック」 、2012年の「GS」で挑戦した冷却性能向上を活かした造形「スピンドルグリル」、2022年の「RZ」から始まる電動化に向けグリル形状に頼らない「スピンドルボディ」という表現に取り組んできました。

 新型LBXでは、カーボンニュートラル時代に求められる徹底した空力性能の向上に挑戦し、空力操縦安定性に着目。

 基本性能の向上を実現するとともに「レゾリュートルック」に原点回帰した新たなレクサスのフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」として表現したといいます。

 これは低い位置に配置されるラジエーターまでスピンドル形状を上下に圧縮しながら、フードとバンパー間のスリットが左右ヘッドランプに繋がりレゾリュートルックを構成しています。

 また新型LBXの品質管理の面に関して新型LBXのチーフエンジニアを務める遠藤邦彦氏は「センチュリーの品質管理していた部長が担当していただいているので、ある意味センチュリーのDNAも入っている」と話しています。

 インテリアでは、レクサスの共通テーマとなる「Tazuna Concept」 を採用しながら、プレミアムに相応しいしつらえに徹底的にこだわり、気負うことなくリラックスしてクルマとの一体感を楽しめる室内空間を目指しました。

 また機能面では、12.3インチ大型フル液晶メーターや9.8インチセンターディスプレイなどを採用することで様々な情報を得られる他、それぞれの操作系を適切に配置することで、自然な操作感を実現。なお遠藤氏によればトランクには「ゴルフバッグ1個は載せることが可能」だと言います。

 なお新型LBXでは、ユーザーのライフスタイルに寄り沿った5つの世界観(COOL/RELAX/ELEGANT/ACTIVE/URBAN)から選べる新しいグレード体系を設定しました。

 さらにユーザー自身でカスタマイズを楽しめるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」も用意され、約33万アイテムの中からひとりひとりの感性に寄り添った唯一無二の1台を作り上げることが可能です。

※ ※ ※

 このような特徴を持つ新型LBXですが、前述の遠藤氏は次のように述べています。

「新型LBXの車名は『Lexus Breakthrough X(cross)-over』を意味しています。

 これまでの高級車の概念を変え『本物を知る人が素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ』を目指し開発してまいりました。

 いつまでも運転していたくなるクルマ本来の走る楽しさを追求し、ドライバーズシートに座った瞬間から感じるこれからこのクルマを運転するという高揚感。アクセルを踏み込んだ瞬間に感じるドライバーとクルマの一体感。気心知れた相棒と一緒にいるような安心感をご堪能いただけるように基本素性を徹底的に鍛え上げました。

 コンパクトなサイズでありながらも、上質で存在感のあるエモーショナルなプロポーションを聖域なき改善で、一途にこだわりぬき実現しました。レクサスが提案する新しい『コンパクトラグジュアリー』に是非ご期待ください」

■コンパクトなSUVでも「走り」にこだわった新型LBX…特徴は?

 新型LBXでは、前述の通りGA-Bプラットフォームを採用していますが、レクサスとしての専用開発を施すことで、軽量かつ高剛性、低重心なボディをベースに慣性諸元の更なる最適化を追求しました。

 また従来のGA-B採用モデルと比べて、ドライバーの着座位置を下げることで重心高と全高を下げつつも十分な室内空間を確保しつつ、トレッドを拡大することでワイド&ロースタンスを実現。

 サスペンションは、フロントにはサスペンションジオメトリを刷新した新開発のマクファーソンストラット式サスペンションを採用。

 これはキャスター角を大きくとることで高い直進安定性を確保するとともに、車体ロール時の トーイン変化量を抑えアンダーステア特性を低減し、旋回中の車両姿勢は限界域まで一体感と安心感のあるリニアなコントロール性も実現しています。

 また、フロントサスペンションナックルには高剛性なアルミ鍛造ナックルを採用することでばね下の軽量化に加えて、新開発の3点締結の入力分離型アッパーサポートを採用することで、リニアな操舵応答性と上質な乗り心地の両立に寄与しました。

 リアには、軽量高剛性なトーションビーム式サスペンション(FFモデル)と高い走行性能とリアモーター搭載を両立するトレーリングアーム式2リンクダブルウィッシュボーンサスペンション(AWDモデル)を採用しています。

 新型LBXのパワートレインは、高効率な1.5リッター直列3気筒エンジンとモーター出力を向上した軽量でコンパクトなトランスアクスル、高い電池出力のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載したHEVモデルを設定。

アクセル操作に対する電池とモーターによるアシストを大幅に強化し応答遅れが少なく、立ち上がりが早い電気リッチな加速感を実現。

 さらに加速中のエンジン回転数と車速、エンジン音を連動させることで伸びのあるリニアな 走りを演出。またHEVシステム全体で高効率となるよう緻密に制御することで、優れた燃費性能を実現しました。

 また新型LBXは走行シーンにより加減速を最適化する駆動力制御を採用することで、加減速トルクのアシストによるペダル操作の低減や、ワインディング走行などでGの高い走行を判定すると、アクセルオフ時の減速アシストを増加、エンジン待機回転数を維持し再加速をアシストすることで走りのリズムを生み出します。

 新型LBXの走りについて、レクサスインターナショナル 匠の尾崎修一氏は次のように述べています。

「LBXに乗り込み、ドアを閉めた瞬間から感じるクラスを越えた上質さと、リニアで正確、繋がりが良く自然で素直な走りの性能を追求することで、このクルマもレクサスであると実感いただけるよう徹底的につくり込みました。

 アクセル操作に忠実で小気味よく応答する加速性能、軽快に取り廻せる快適なドライビングポジションと視界性能、グイグイとアクセルで曲がり、カーブを爽快に駆け抜ける旋回特性などコンパクトでありながらもラグジュアリーの条件である重厚な上質さを感じさせてくれます」

※ ※ ※

 これまでレクサス最小SUVとして「UX」が設定されいますが、新型LBXはそれよりも小さなモデルです。

 しかし、新型LBXは単純なエントリーモデルという立ち位置ではなく「高級車の概念を変えるサイズのヒエラルキーを超えた」モデルとして登場すると言い、「小さな高級車市場」がどのように開拓されていくのか、注目です。

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部

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