この記事をまとめると
■プリンス・スカイウェイはシボレー・ベルエア・ノマドワゴンにそっくり
単一車種が年間「155万台」も売れたってマジか! 「バービー」のピンクの愛車「トライ・シェビー」が伝説級のスゴさだった
■1955~57年のベルエアは1950年代のアメリカでもっとも美しいデザインといわれていた
■スカイウェイもベルエアも1950年代の古き良きクルマの時代に生まれたマスターピースだ
1950年代のアメ車にはワゴンにもテールフィンがあった
かつて日本車が世界を席巻するはるか以前は、日本車の目標というか仮想ライバルはアメ車だったと断言していいでしょう。なんだったら「完コピ作りたかったんじゃね」ってくらいかもしれません。
というのも、日産と合併する前のプリンスが作った高級バン「スカイウェイ」を見ていて気付いたのですが、1956年のシボレー・ベルエア・ノマドワゴンにそっくりビックリなんですよ。シボレーのフルサイズワゴンといえば、やっぱり高級車。スカイライン同様、上質なワゴンとして送り出したかったスカイウェイとしてはドンズバなスタイルだったのかもしれません。そんなベルエアをあらためてふり返ってみましょう。
1950年代のアメリカで、もっともスタイリッシュなデザインと好評を得ていたのはフォードでもプリマスでもなく、ずばりシボレーだったとされています。たとえば、1956年のベルエアはそれまでの「フェラーリにインスパイアされた」というフロントエンドを、よりワイドで彫りの深いグリルにフェイスリフトされています。
1957年モデルになると、リヤエンドのランプ類をスマートにインテグレーションしており、キャデラックで用いられたアイディアがここでも輝いているというわけです。
ベルエア・ノマドワゴンは、1953年にGMのスタイリングオフィスがデザイナーのハーリー・アールに描かせた2ドアワゴンのレンダリングが発端となり、1955年にコルベットをベースとしたショーカーが発表されています。
とはいえ、1955~57年の生産モデルはリヤのホイールアーチ、Cピラーの形状が違うくらいで、ほとんどアールのデザインを実現。「時代を象徴するアイコニックなモデル」と称されるのも大いに納得です。
当時としてはハイエンドな機能を備えていたベルエア・ノマドワゴン
搭載されたエンジンは283ci(4.6リッター)V8で、220馬力というのがデフォルト。ですが、コルベットと共通オプションで機械式燃料噴射を備えた「スーパーターボファイヤーV8」エンジンも用意されました。6200rpmで283馬力まで強化されたということですが、実際にこのオプションを選んだユーザーはひと握りもいなかったとされています。
ミッションはアメ車でお馴染みのシボレー・パワーグライド2速ATが標準で、これまた加速方向にセッティングされたおかげでコルベットと同等のパフォーマンスだったとする史家もいるほど。
シャシーについても、コイルスプリング独立懸架のフロントサスペンションをはじめ、半楕円リーフスプリング付きライブリヤアクスルや4輪パワー油圧ドラムブレーキなど、当時としてはハイエンドなスペック。それゆえ、当時のご意見番「モータートレンド誌」もノマド・ワゴンのハンドリングを「ワゴンにしては上出来」だとまぁまぁな褒めっぷり。
ちなみに1956年型のベルエア4ドアハードトップはほぼノマドワゴンと同じパッケージでパイクスピークを駆けあがる速度記録を樹立したほどですから、侮りがたいパフォーマンスだったといっても過言ではないでしょう。なお、ノマド・ワゴンは6103台のみの生産とされ、ベルエアシリーズなかでもっとも生産量が少ないモデルとしても知られています。
なるほど、これならプリンスが「目指せベルエア・ノマドワゴン!」と意気込むのもわからないではありません。1959年に登場したスカイウェイを見れば、まつ毛があるようなヘッドライトやワイドグリルで構成されたフロントマスク、リヤにむかってなだらかに下がっていくトリムライン、そしてテールフィンまでもたされているとなれば確信犯と呼ばれても仕方ないでしょう。むしろ、お手本となったノマドワゴンを上手に日本車へとアレンジしているといってもよさそうです。
ともあれ、ノマドワゴンにしても、スカイウェイにしても、1950年代の古き良きクルマの時代に生まれたマスターピースに違いありません。GMと日産には再びこうした名車を作ってもらいたいものですね。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
510万円! トヨタの最安「アルファードX」に注目! 「8人乗り」&多彩な“シートアレンジ”採用! 「最廉価グレード」に反響集まる!
「免許証見せるのイヤです」中国出身の女が免許証の提示を拒否!? なぜ? 一時停止違反の取り締まりが”まさかのトラブル”に発展…一体何があったのか
クルマに貼ってある「謎のちょうちょ」何を意味するマーク? 知られざる「大切な意味」がある!? 見かけたらどうするべき?
愛知~静岡が「無料で信号ゼロ」に!? 3月全通決定の「名豊道路」のスゴさとは 東名も新東名も遠かった「空白地帯」に悲願の高規格道路 さらなる計画も!?
信号待ちで無意味に「ジワっと前に寄せる」ナゾ行為にモヤモヤ 「後続みんな動かなきゃじゃん!」 なぜするのか、交通心理士が一刀両断!
国民ブチギレ! 政府「ガソリン価格“10円”あがります」 12月と1月の2段階で家計の負担増! 「ガソリンの暫定税率」廃止も実現は先… 政府のイジメに国民はウンザリか
「免許証見せるのイヤです」中国出身の女が免許証の提示を拒否!? なぜ? 一時停止違反の取り締まりが”まさかのトラブル”に発展…一体何があったのか
510万円! トヨタの最安「アルファードX」に注目! 「8人乗り」&多彩な“シートアレンジ”採用! 「最廉価グレード」に反響集まる!
バッテリーを交換してまで乗り続けるケースはレア! EVはバッテリーの寿命=クルマの寿命と捉える人がほとんどだった
ぶっちゃけ面倒だしお金もかかる「車検」! 義務化されていない先進国が多いがいまの時代にも必要か?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?