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MotoGP併催の電動バイクレース『MotoE』 いつ・どこで開催される?

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MotoGP併催の電動バイクレース『MotoE』 いつ・どこで開催される?

■はじまりは苦難の道……2年連続で変更を迫られたレースカレンダー

 FIM Enel MotoE World Cup(以下、MotoE:モト・イー)は、電動バイクのチャンピオンシップです。イタリアの電動バイクメーカー『Energica Motor Company』が供給する『Ego Corsa(エゴ・コルサ)』というMotoE向けにチューンされた電動レーサーによって争われ、タイヤはミシュランによるもの。マシンもタイヤも、唯一のメーカーによって供給されているのです。

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 MotoEはMotoGPのヨーロッパGPの数戦に併催の形で行われており、2021年シーズンまでは、残念ながら日本での開催は予定されていません。そのレースカレンダーについて、2019年から振り返ってみましょう。

 初年度の2019年シーズン、レースカレンダーは5月上旬のスペインGP(ヘレスサーキット)から始まり、9月中旬のサンマリノGPを最終戦とした5戦6レースが設定されていました……そう、最初は……。

 じつは、MotoEは初年度から試練のシーズンでした。3月中旬、スペイン・ヘレスで行なわれたテスト中、MotoEマシンや機材が保管されている『Eパドック』というエリアで火災が発生し、ほとんどのマシン、機材が焼失してしまったのです。火災が夜間だったこともあって、人的被害がなかったことは幸いだったと言うべきでしょう。

 なお、この火災後、ドルナスポーツ(MotoGP、MotoEのプロモーター)は対策を講じ、現在は設営されるEパドックには難燃性素材が用いられ、特別な訓練を受けた消防スタッフが24時間体制でEパドックとMotoEマシンの充電エリアを監視しています。

 さて、この火災により、MotoEは2019年レースカレンダーの変更を余儀なくされました。開幕戦は7月上旬のドイツGP、そしてMotoGP同様にバレンシアGPを最終戦とし、そのうち2戦で各2レースが設定され、MotoE幕開けのシーズンは4戦6レースで行われました。

 2020年シーズンは、3月上旬のスペインGPを開幕戦とする5戦7レースで発表されていたのですが……新型コロナウイルス感染症の感染拡大とその防止対策により、MotoGPと同じくレースカレンダーの変更を迫られることになりました。

 奇しくもMotoEは初年度、2年目と、理由は異なるものの、2年連続でレースカレンダーが変更されることになったわけです。それでもレース数は予定通り、5戦7レースのまま行なわれました。

 そして、3年目となる2021年シーズンは、6戦7レースが予定されています。うち、カタルニアGP、オランダGPはMotoE初開催のサーキットです。

<2021年シーズンMotoEレースカレンダー>※2021年2月21日時点第1戦:スペインGP(MotoGP第4戦スペインGP)第2戦:フランスGP(MotoGP第5戦フランスGP)第3戦:カタルニアGP(MotoGP第7戦カタルニアGP)第4戦:オランダGP(MotoGP第9戦オランダGP)第5戦:オーストリアGP(MotoGP第11戦オーストリアGP)第6戦:サンマリノGP(MotoGP第14戦サンマリノGP)※2レース開催

 MotoEのレースウイークは、練習走行であるフリー走行1回目と2回目が金曜日に、フリー走行3回目と『Eポール』と呼ばれる予選が土曜日に行われ、そして日曜日にレース開催、というのが2020年までの基本の流れです。1戦で2レース開催の場合は、土曜日にレース1、日曜日にレース2が開催されました。

 また、MotoEのレースとしての特徴のひとつは、非常にレース時間が短いという点です。2020年までに実施されてきたレースの周回数は、サーキットや天候によって異なりますが、5周から7周でした。スプリントレースとしてもかなり少ない周回数です。これは、すべてのライダーがスタートからフィニッシュまで“電費”を考えることなく攻めて走ることができる周回数として設定されています。

※ ※ ※

 日本GPが無いため、とくに目にする機会が少ないMotoEですが、MotoGPの公式サイト「motogp.com」では、有料ビデオパスを購入することでMotoEのEポールと決勝レースが視聴可能です。電動バイクによるチャンピオンシップ、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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みんなのコメント

3件
  • 今一盛り上がりに欠けるところだが 絶えず続けて行く末に繋がり期待する。
  • フォーミュラEみたいに、レース途中にフル充電マシンに乗り換えるの?。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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