現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ポール・スミス、ふたたび。最新型とのコラボで「持続可能性」がテーマの『MINI STRIP』を発表

ここから本文です

ポール・スミス、ふたたび。最新型とのコラボで「持続可能性」がテーマの『MINI STRIP』を発表

掲載 更新
ポール・スミス、ふたたび。最新型とのコラボで「持続可能性」がテーマの『MINI STRIP』を発表

 2021年8月12日、ロンドンにおいてポール・スミスとのコラボレーションで開発されたワンオフモデル『MINI STRIP(ミニ・ストリップ)』がワールド・プレミアを飾り、自動車製造における持続可能性をテーマに、革新的なアプローチに主眼を置いたモデルとして「シンプルさ、透明性、持続可能性」を提示するスタディとして披露された。

 かつてオリジナル・ミニのモデルライフ終盤にも、自身の名を冠した『ミニ・ポールスミス』を設定発売した実績を持つファッション界の巨人は、2020年11月に告知された新世代コラボレーションの成果として、現行型となる3代目BMW MINIの3ドアに設定されるピュアEV『MINIクーパーSE』をベースモデルとし、全体的に「不要物を取り除き」、構造上の真髄にまで削ぎ落とされた、まさにSTRIP(ストリップ)なモデルを生み出した。

『MINI』の3ドア/5ドア/コンバーチブル刷新。全世界統一パッケージ“トリム”も導入

「伝説的なミニを新たな視点で捉え直す機会が与えられたことに、非常に感謝しています。従来のクルマにはなじみがあり大好きですが、私たちは伝統を尊重しつつ、未来を見据えることで実にユニークなクルマを作り出しました」と語ったポール・スミス。

 自動車に備わる要素を最大限に削ぎ落すことで、文字どおりミニマリスティックで高品質のデザインとされたミニ・ストリップは、数多くのディテールに工夫が施されるとともに、カラー塗装は使用せずボディはむき出しの状態とし、薄く透明な塗膜のみがボディを腐食から保護している。

 亜鉛メッキ鋼板は工場での研削痕を意図的に残しており、車両が紛れもなく実用品であり、頑丈な日々使用するアイテムであることを示す。この意図的にむき出しに見せる表面効果を、ポール・スミス自身は“完璧な不完全さ(the perfect imperfection)”と名付けた。

 また、MINI特有のブラックベルトのパーツは、再生プラスチックから3Dプリントされ、パネルと同様にむき出しの素材のまま。ロードバイクのパーツを自身で交換し、改良する自転車愛好家のポール・スミスの着想で、パーツには目に見えるボルトが使用されている。これにより取り外しの容易さを視覚的に訴え、ライフサイクルを終えた後に原材料サイクルにふたたび組み入れることがいかに簡単かを示す意図が込められた。

■むき出しの素材と強烈なブルーがインテリアに独特な美しさをもたらす

 3Dプリントによる独特の質感を持った前後のエプロン・インサートは、機能的で独特な印象を醸し出し、電気自動車で典型的な閉じたラジエーターグリルとホイールカバーは空気抵抗を低減し、理論上の航続距離を向上させるとともに再生プレキシガラス製を採用する。

 これにより軽量化だけでなく資源節約にも貢献し、同様に大きなパノラマ・サンルーフも再生プレキシガラス製として、内張りされていないむき出しの構造を見ることが可能となっている。また充電リッドは開いた状態でネオン・グリーンのカラー・アクセントを添え、リッド上の刻印されたコネクターの図案はポール・スミス自身が作成したものとなっている。

 インテリアでもドアを開けるとすぐに典型的なポール・スミスの5色のストライプが目に飛び込み、再生コルクを使用したダッシュボード、トッパーパッドやリヤシェルフを除いて、すべてのトリムパーツが意図的に取り除かれ、通常は複数のパーツから成るダッシュボードは、スモークガラスのルックスを持つ1枚の大きな半透明のコンポーネントのみで構成されている。

 クラシックなセンターメーターパネルに代わり、所有者のスマートフォンがその役割を担い、室内の唯一の触覚的な操作エレメントは、センタースタックの下にあるパワーウィンドウとスタート/ストップ機能用のトグルに絞るなど、むき出しの素材と強烈なブルーがインテリアに独特な美しさをもたらしている。

 これら内装にはレザーとクロームはまったく使用されず、シートはニット・テキスタイルでカバーされ、フロアマットは再生ゴム製に。ステアリングのリムには、こちらもロードバイクからインスパイアされたバーテープが巻かれた。

 今回のコラボレーションで、自動車デザインにおいて資源のより持続可能な使用のための新たなアプローチを模索したポール・スミスは、車両デザインの過程と実際の完成モデルを前に、次のようにコメントしている。

「ミニのチームは、車両デザインを作り出すに当たって新たな手法を取ることに信頼を寄せ、自由を与えてくれました。それは私にとってデザイナー冥利に尽きるものでした。私たちは本質的なものを洗い出し、アイテムを絞り込み、自動車から不要なものを取り除くことで、何かまったく特別なものを一緒に作り出した、と信じています」

BMW カスタマー・インタラクション・センター:フリーダイヤル:0120-269-437
BMW インターネット・ウェブサイト:http://www.bmw.co.jp

関連タグ

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

連休後半は初日から最悪な混雑! 下り線が渋滞ピークで40km超え続出【5月3日の渋滞予測】
連休後半は初日から最悪な混雑! 下り線が渋滞ピークで40km超え続出【5月3日の渋滞予測】
乗りものニュース
トヨタ「ノア“SUV”」!? 斬新”格納式座席“で超広々空間出現! まさかの”SUVミニバン”「ノア アクティブ クロス」が今なお話題に
トヨタ「ノア“SUV”」!? 斬新”格納式座席“で超広々空間出現! まさかの”SUVミニバン”「ノア アクティブ クロス」が今なお話題に
くるまのニュース
名車“デイトナ”がモチーフ!? フェラーリが新たな最高峰モデル「ドーディチ チリンドリ」初公開! 新開発「自然吸気V12」を積む意欲作の実力とは
名車“デイトナ”がモチーフ!? フェラーリが新たな最高峰モデル「ドーディチ チリンドリ」初公開! 新開発「自然吸気V12」を積む意欲作の実力とは
VAGUE
駐車時はギアを1速に入れておこう!
駐車時はギアを1速に入れておこう!
バイクのニュース
【朗報】ロングホイールベースでディーゼルが選択可 ランドローバー・レンジローバー MY25モデル
【朗報】ロングホイールベースでディーゼルが選択可 ランドローバー・レンジローバー MY25モデル
AUTOCAR JAPAN
ハイラックス日本復活祈願!! 北米でトヨタ「4ランナー」新型登場で可能性を吟味する
ハイラックス日本復活祈願!! 北米でトヨタ「4ランナー」新型登場で可能性を吟味する
ベストカーWeb
ぶつかってないけど事故の原因は明らかにアイツ……な誘因事故は泣き寝入りする必要ナシ! ただしドラレコは必須だった
ぶつかってないけど事故の原因は明らかにアイツ……な誘因事故は泣き寝入りする必要ナシ! ただしドラレコは必須だった
WEB CARTOP
幾多の困難乗り越え、スーパーGT初予選で鮮烈な輝き放ったGAINER Z。踏み出した第一歩……「真の完成形」に向けて奮闘は続く
幾多の困難乗り越え、スーパーGT初予選で鮮烈な輝き放ったGAINER Z。踏み出した第一歩……「真の完成形」に向けて奮闘は続く
motorsport.com 日本版
レイズ愛が海を渡る! 欲しいカラーを求めて逆輸入を敢行した強者ユーザー現る~2024 RAYS FAN MEETING~
レイズ愛が海を渡る! 欲しいカラーを求めて逆輸入を敢行した強者ユーザー現る~2024 RAYS FAN MEETING~
レスポンス
「それはおかしい」 EV販売の過剰 "強制" に疑問 欧州の矛盾だらけ法規制が産業を壊す
「それはおかしい」 EV販売の過剰 "強制" に疑問 欧州の矛盾だらけ法規制が産業を壊す
AUTOCAR JAPAN
スズキ次期「ハスラー」2026年登場か!? オシャカラー&斬新内装採用! 軽コンセプト「eWX」からわかる“新型ハスラー”の姿とは
スズキ次期「ハスラー」2026年登場か!? オシャカラー&斬新内装採用! 軽コンセプト「eWX」からわかる“新型ハスラー”の姿とは
くるまのニュース
クレジットカードがないと作れない? 高速道路利用に便利なETCカード
クレジットカードがないと作れない? 高速道路利用に便利なETCカード
バイクのニュース
F1最強チームが「市販車」導入へ 1250馬力のV8ハイパーカー年内発表 レッドブル "伝説的技術者" が主導
F1最強チームが「市販車」導入へ 1250馬力のV8ハイパーカー年内発表 レッドブル "伝説的技術者" が主導
AUTOCAR JAPAN
トヨタ『ランドクルーザー70』のZIPPOが限定販売
トヨタ『ランドクルーザー70』のZIPPOが限定販売
レスポンス
角田裕毅「2回プッシュした方が、僕らにとっては良かったかも」マイアミGPのスプリント予選SQ2の1アタック作戦が裏目に……しかしマシンには手応え
角田裕毅「2回プッシュした方が、僕らにとっては良かったかも」マイアミGPのスプリント予選SQ2の1アタック作戦が裏目に……しかしマシンには手応え
motorsport.com 日本版
高速の超大渋滞… 結局「左・中・右」どの車線が早い? 長く続く激論…答えは? NEXCOに聞いてみた
高速の超大渋滞… 結局「左・中・右」どの車線が早い? 長く続く激論…答えは? NEXCOに聞いてみた
くるまのニュース
音だけじゃない!マフラーを変えると何が変わるのか?
音だけじゃない!マフラーを変えると何が変わるのか?
バイクのニュース
アストンマーティン初の住宅プロジェクト、66階建ての豪華タワマンが米国に完成
アストンマーティン初の住宅プロジェクト、66階建ての豪華タワマンが米国に完成
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

298.0490.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0800.0万円

中古車を検索
MINIの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

298.0490.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0800.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村