4世代のレガシィを乗り継いだ元オーナーがベストモデルを選出!
スバル車のフラッグシップとして君臨してきたレガシィ。名車として誉れ高く世代ごとにファンが多いそんなレガシィも、つい先日7代目にあたるレガシィとしてアウトバックのニューモデルが発表されたばかり。何を隠そう筆者も初代レガシィに憧れ、2代目/3代目/4代目/5代目のレガシィを乗り継いできた。今回は歴代モデルのなかから、独断と偏見で選んだベスト6を紹介したい。
「あえてスバル車の隣に駐車」「悩んだら青を選ぶ」!「スバリスト」のあるあるエピソード6選
第6位:SIシャーシの採用でGT性能も備えたSUV
【BS型レガシィアウトバックX-BREAK】
先代モデルにあたるBS型レガシィアウトバック。SIシャーシと呼ばれる旧世代のシャーシながら、その熟成度から新世代プラットフォーム「Subaru Global Plat Form=SGP」にも引けを取らない剛性感をもつ。さらに、最上級グレード「Limited」に装備される専用ダンパー「スタブレックスライド」が特別仕様車のX-BREAK(車両自体がLimitedベース)にも採用され、しなやかで上質な乗り心地を自体していた。 北米仕様のクロスバータイプのルーフレールは、新型アウトバックのLimited EXにも採用されているものと同じ。専用アルミホイールやフロントグリルと合わせて、エクステリアをよりワイルドな印象としつつ、実用性も兼ね備えている。 もちろん6代目ならではの室内空間の広さも相まって、グランドツーリング性能を存分に堪能できる一台であった。
第5位:2L DOHC NAエンジン×ビルシュタイン製ダンパー採用の希少モデル
【BP型レガシィツーリングワゴン/BL型レガシィB4 2.0R spec.B】
レガシィといえば、5代目まではターボモデルが主力とされてきたが、隠れた名車としてぜひ推したいのがBP/BL型(4代目)に設定された2.0R spec.Bだ。名機として名高いEJ20エンジンの素のポテンシャルを味わえる希少なモデルには、2L DOHC NAエンジンを搭載。2.0R自体は登場時から設定されていたのだが、ビルシュタイン製ダンパーを組み合わせた2.0R spec.Bは、E型と呼ばれる2007年モデルにのみ設定されていたレアグレード。 とくにBP/BL最終型となるF型(2008年モデル)には、2.0L DOHC NAモデルのラインアップがなくなったため貴重な存在。5速MT仕様はワゴンでも1400kgを切る軽量な車重により、軽快な走りが魅力であった。
第4位:2Lモデルとして国産車初の280psを達成したスポーツワゴン
【BG型レガシィツーリングワゴンGT-B】
歴代スバル車でもっとも人気を博した、2代目レガシィツーリングワゴン。その後期型に設定されたGT-Bは、2Lクラスで国産車初の280psをマークしたモデルとして多くのクルマ好きの注目を集めた。 その後のレガシィの代名詞となったビルシュタイン製ダンパーが装備されており、当時としては大径の17インチアルミホイールも採用。パワフルなエンジンに、スポーティな足まわりの組み合わせがワゴンらしからぬ走りを見せつけた。当時はウインタースポーツからサーキットまで、幅広く楽しめる万能マシンとして大ヒット。街なかにピュアホワイトのGT-Bが溢れていたほどで、女子ウケもかなりよかった。
第3位:2.5Lターボの専用エンジンを搭載したファン垂涎のSモデル
【BP/BL型S402】
レガシィベースのSTIコンプリートモデルとして登場したS402は、パワーユニットを専用の2.5L DOHCターボとすることで、スペック以上のゆとりある走りが特徴だった。 STIが手掛けたシャーシチューニングは、歴代レガシィでも最高レベルのしなやかさ。専用のフロントフェンダーなどエクステリアからも、標準車とは異なるオーラを感じさせた。 フラッグシップモデルのレガシィをベースにしたスポーツプレミアムモデルとして現在でも人気が高く、アクセルを踏み込んでステアリングを切れば、紛れもないSTIコンプリートカーとしての高いポテンシャルを発揮する。その一方、日常領域で流しているだけでも、ベースモデルとは異なるゆったりとした余裕を感じられる珠玉のモデルであった。
第2位:WRCでも活躍!「RA」の称号が与えられた受注生産の特別モデル
【BC型レガシィセダン RSタイプRA】
初代登場時に、10万kmの世界速度記録という偉業を成し遂げたレガシィは、WRCをはじめとしたモータースポーツの世界でも、インプレッサWRX登場まではその役をセダンが担っていた。なかでもRSタイプRAは、初代レガシィのコンペティションモデルであるRSタイプRをベースに、エンジン内部のポート研磨やバランス取り、強化コンロッドやメタル鍛造ピストンなどの専用パーツを組み込み、シャーシ系も専用サスペンションが奢られていた。 また、STIの手によりさらに磨きがかけられ、RAの名称には「Record Attempt」(記録への挑戦)という意味が込められ、現行モデルでも競技ベース車両やSTI限定車など、特別なモデルにRAという称号が与えられている。車種こそレガシィだが、その血統はWRXシリーズにも受け継がれており、スバルのスポーツモデルを語るうえで欠かせない存在だ。
第1位:セダンだけに設定されたレガシィ初のSシリーズとしてハイスペックを誇った
【BES型レガシィS401 STi Version】
レガシィ初のSシリーズとして登場したS401は、ベースモデルのBE5型という型式に対し、BES型という専用型式が与えられた。セダンボディのみの設定だが、レガシィシリーズ初の6速MT、ブレンボキャリパー搭載車として話題になった。 バランス取りが施された専用のEJ20ターボエンジンは滑らかに吹き上がり、どの回転域でも扱いやすいセッティングでありながら、最高出力293ps/最大トルク35.0kg-mとベースモデルを圧倒的に凌駕するスペックを誇っていた。 歴代スバル車のなかでも不等長エキゾースト/6速MT/5ナンバーサイズという組み合わせが、意外にもS401だけという条件的にも貴重な存在だ。
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みんなのコメント
今はもうスバリストとは言わないのかな?
貧パワーとCVTでこんなんなら別にスバルでなくて良いと思った一台です
次はスバルは買わないでしょう