新開発BEV車両による次世代チャンピオンシップとして、今季より再出発を切るSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権が、初年度に投入される4車種全12台の生産完了とデリバリーを開始。納入された各モデルはすぐさまシェイクダウンを実施するなど、苦難続きだったシリーズにとって「これまでで最大の一歩」が踏み出された。
先月末の4月26日付でリリースされた声明では、電動パワートレイン“Kit”の開発を担当したEPWR社が、各モデル3台づつの新型EVツーリングカーを完成させ、それを走らせる各チームへの納入を済ませたことがアナウンスされた。
車両製作状況と同時に最後の『フォルクスワーゲンID.3』を披露「これで全4車種が出揃った」/STCC
その内訳は、既報のとおりEPWR社も運営する強豪PWRレーシングの『クプラ・ボーン』を筆頭に、ブリンク・モータースポーツが走らせる『テスラ・モデル3』、TCR時代から参画するエクシオン・レーシングの『BMW i4』、そして参戦チーム未定となった『フォルクスワーゲンID.3』の各3台となる。
「歴史的な2024年シーズンを前に、ユンビヘッドの拠点に12台の真新しいEVレーシングカーが納車され、これまでにないほど素晴らしい気分だ」と語るのは、STCCの最高経営責任者(CEO)を務めるミュッケ・ベルン。
「これはEPWRの開発チームによるこれまでで最大の前進であり、本来2023年のシリーズラウンチを目指していたが、世界的なサプライチェーンの混乱を起因とするディレイから待望のカムバックの瞬間だ。公式プレシーズンテストと6月の開幕戦(ヨーテボリ市街地)を前に完全に準備を整えるべく、すぐさま機能テストに移行する計画だ」
同じく車両製造を担当した研究開発部門『EPWR』のCEOを務めるミュッケ・ヤンソンも「当社のエンジニアリングチームやメカニック、あらゆる段階で協力してくれたすべてのパートナーに至るまで、この作業に関わった全員に多大な感謝を捧げたい」と述べた。
「彼らの献身と勤勉のおかげでこのデリバリーが可能となった。我々は今、エキサイティングな春を待っている!」
■シェイクダウンはベルンCEO自らが担当
デリバリー完了直後の4月30日に迎えた最初のロールアウト・セッションでは、どのチームやドライバーにもアドバンテージを与えず、一貫したフィードバックを提供する目的で、元ドライバーのベルンCEO自らが全車両のシェイクダウンを担当した。
ただしこのユンビヘッド・パークのトラックには『PWRクプラ・スウェーデン』として参戦するクプラの3台は持ち込まれず、テスラ、BMW、フォルクスワーゲンの3車種のみが走行を行っている。
「ようやくコースに降り立つことができ、クルマが設計どおりに機能し、パフォーマンスを発揮できたことをとてもうれしく思う」と、この機会に全車種のパフォーマンスを確認したベルンCEO。
「私もレーシングドライバーとして、これまでのキャリアを通じてさまざまなタイプのレースカーをドライブしてきたが、これほどバランスが良く反応が優れたレースカーはなかった」と、最高出力550PS、0~100km/hが3秒以下、最高速300km/hをマークする後輪駆動EVでのレース環境を想定するベルン。
「異なる車種間の相違はわずかであり、限界に近づき始めると最後のコンマ1秒を詰めるのに本当に苦労する必要があるだろうね」
その独自規定BEV車両には最大800Vの高電圧を利用する45kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、同バッテリーやモーターを筆頭にサスペンションなどもすべてワンメイク化されている。
「いくつかの“ソフトウェアアップデート”を除けば、今回のテストは大きな問題なく完了した、我々は今、スペクタクルで面白いレースを生み出すレシピに本当に近づいてきたんだ!」
すでに“ヘッズ・トゥ・ヘッズ”トラックの新設レイアウトも公開され、開幕ダブルヘッダーを予定するヨーテボリ市街中心部での開幕戦(6月8~9日)を前に、シリーズは引き続きユンビヘッドのほか、マントープパーク、クヌットストープでの合計5日間のテストを計画している。
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