この記事をまとめると
■キャデラックが2+2クーペスタイルのコンセプトカーを発表
アメ車だけはやっぱり「左ハン」で乗りたい! 日本仕様の「右ハンドル化」にもの申す
■今回発表されたモデルは「Opulent(贅沢)」と「Velocity(疾走感)」を体現
■キャデラックは将来的に電動化と自動運転化を目指している
キャデラックの未来を表したコンセプトカーが発表された
キャデラックはアメリカを代表する高級ブランドだ。現地では、アメリカ大統領専用車として名を馳せるビーストやエスカレードなど、大きなサイズとラグジュアリーな雰囲気を特徴としている。
そんなキャデラックは今回、いままでのキャデラックの雰囲気とは異なる独創的なコンセプトカーを発表した。それがこの「オピュレント・ヴェロシティ」だ。
特徴としては、4ドアボディの2+2クーペスタイルを取り入れており、次世代テクノロジーを多用したワイドスクリーンディスプレイ、フルデジタルコックピットなどを採用。このクルマのコンセプトは、「過去・現在・未来の融合がもたらす無限の可能性の証」となっている。
また、同車の開発にあたり、「オピュレント・ヴェロシティ」、「Opulent(贅沢)」と「Velocity(疾走感)」のふたつの感覚を重視したクルマに仕立てられている。
まず、Opulentの領域では、完全自動運転で自由になったユーザーをイメージ。自動運転レベル4の自律走行機能で、ハンズフリーで快適に車内で過ごすことができる。
そのほかにもエンターテイメントの分野で、ハイパーカーでしか味わえないスリルをユーザーに提供するようなアクションも組み込まれている。そのひとつが、キャデラックブランドのブラックウィング・サーキットでの体験を再現したモード。
このモードを起動すると、格納されていたステアリングホイールとペダルが現れ、ユーザーがこれを握って、車内でゲームをプレイしたり、仲間同士で競い合うといったアトラクション体験も可能だ。
ほかにも、アクティブ・エアロやサスペンションの減衰力調整など、クルマとして走るためのパフォーマンスもしっかり兼ね備えている。ただの快適な自動運転車で終わらないのがキャデラックのこだわりだ。
最新のデジタル装備を満載して次世代感を表現
そして、気になるエクステリアについても少し触れたい。
このクルマは、ハイブリッドレーシングカー「Vシリーズ.R」のデザインからオマージュを受け、たるみを帯びたボディサーフェスと、シンプルで低く構えたスタイリングとフロントフェイスが特徴。さらに、フロント、リヤドアともに自動開閉式のバタフライドアの採用によって、よりアグレッシブな雰囲気となっている。
ボディカラーは明るめの「ゴールド・パール」で塗装が施され、全体が柔らかく上品な仕上がりにっている点にも注目だ。
インテリアに関しては、ゆとりある、広々とした空間が確保されている。また、全体の雰囲気として、宙に浮いているような空間をイメージし、近未来感を演出する。
ダッシュボードまわりには3D情報対応ワイドスクリーンディスプレイ、フルデジタルコックピット、レースから着想を得たY字型ステアリングホイールなど、次世代テクノロジーを意識した装備を採用。
インテリアカラーには、メタリックダークブルーの「セレーネ」を採用して、広さと個性を強調している。
現在、キャデラックは2030年までに全モデルの電動化を目指し、自動運転レベルも3から4に到達すべく、ウルトラクルーズの量産化にも力を入れている。未来の「あったらいいな」を詰め込んだ「オピュレント・ヴェロシティ」から着想を得た新時代のクルマが、今後市場に登場することを期待したい。
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