Cセグメントのベンチマークのハイパフォモデルとは
本国での発表から約1年半遅れ、日本では2021年6月に導入された8代目フォルクスワーゲン「ゴルフ」。Cセグメントのベンチマークとなるゴルフの新型はマイルドハイブリッド仕様であった。その後、ディーゼルエンジン搭載モデル「TDI」、伝統のFFスポーツモデル「GTI」が登場。そして今回、4WDのハイパフォーマンスモデルである「R」がついに日本でも発表された。
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6代目に初めて設定され20周年を迎える2022年、日本で発表されたのはハッチバックの「ゴルフR」(車両価格:639万8000円/消費税込み、以下同)とステーションワゴンの「ゴルフRヴァリアント」(車両価格:652万5000円)の2モデル。ちなみに価格はエントリーグレード(eTSI アクティブベーシック)のおよそ2倍となる。
最高出力320psの2リッター直4ターボを搭載
エンジンは最高出力320ps・最大トルク420Nmを発生する2L直4ターボを搭載。先代より最高出力+10ps、最大トルク+20Nm高められつつ、エンジン特性の最適化や環境性能の向上が図られている。燃費性能もWLTCモードで12.3km/L(ヴァリアントは12.2km/L)に向上している。
フロントブレーキには先代より1インチ拡大された18インチブレーキシステムを採用し、高速度域からのブレーキング性能がさらに高められた。また、より大きなブレーキマスターシリンダーを用いることで、短いブレーキペダルのストロークでも正確な応答性を実現しているという。
4WDは走行状況に応じて前後のトルク配分を100:0から50:50まで可変させるフルタイム4WD(4MOTION)を装備する。速度やエンジン出力、ステアリング角、横加速度、ヨーレートなどをもとに、左右後輪のトルク配分を最適にコントロールしてくれるRパフォーマンス トルクベクタリングも採用した。さらに、電子制御式ディファレンシャルロック(XDS)とオプションのアダプティブシャシーコントロール(DCC)を、4WDシステムを連携させるビークル ダイナミクス マネージャーにより、さらなるドライビングダイナミクスと快適性を実現させている。
足まわりにはR専用スポーツサスペンションを装着、ノーマルモデルより車高が15mm低くなっている。スプリングレートとスタビライザーレートを先代より約10%高めるなど、様々な改良も施されている。
また、走行モードが選択できるドライビングプロファイル機能には、コンフォート/スポーツ/カスタムに加え、他グレードにはないレースが用意されているのも先代同様のポイントだ。
ドライビングプロファイルにはレースモードを設定
内外装は「走り」を感じさせる精悍なスタイルとされたが、これ見よがしでないところがゴルフらしい。エクステリアには専用バンパー、グロスブラックのリヤディフューザーと4本出しのエクゾーストパイプを装備。ロゴをあしらったブルーのブレーキキャリパーも特徴的だ。エクステリアカラーはラピスブルーメタリック(オプションで3万3000円)、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクトの3色が用意された。
インテリアではロゴをあしらった専用のヘッドレスト一体型トップスポーツシートを装着、カーボン調デコラティブパネルでスポーティな仕立てとされている。また、デジタルメータークラスターのデジタル コクピット プロには、ドライビングプロファイルでスポーツかレースをセレクトするとR専用の画面が表示されるなど、ドライバーの気分を高めてくれる仕掛けも用意されている。
もちろん先進安全快適装備も充実しており、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)とレーンキープアシストシステム、その複合機能であるトラベルアシスト(同一車線内全車速運転支援システム)を標準装備。パークアシスト(駐車支援システム)やレーンチェンジアシストシステムなどを備えている。
ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントの使い勝手や質感はそのままに、さらに走りを極めたハイパフォーマンスモデル「R」。伝統のホットハッチであるFFのGTIをはじめ、マイルドハイブリッドなど5種類のパワートレーンで全15グレードとなった人気モデルの選択肢がさらに広がった。
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みんなのコメント
サーキット走る人もいるかもだけど別のクルマで走ったほうがより楽しそうな気がする。