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新型速報+プロト試乗「スバルインプレッサ」スバルらしいスタンダード、高い安全性能と走りを200万円台から(萩原文博レポート)

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新型速報+プロト試乗「スバルインプレッサ」スバルらしいスタンダード、高い安全性能と走りを200万円台から(萩原文博レポート)

XVの後継となるクロストレックに続いて、6代目の新型スバルインプレッサが2023年4月20日に発表されました。新型はボディタイプを5ドアのみとし、名称もインプレッサスポーツからインプレッサに原点回帰。自社生産モデルのスタンダードラインを支える新型インプレッサの魅力と、そのプロトタイプのサーキットでの走りを萩原文博さんが紹介します。

新型は5ドアハッチバックのみで「インプレッサ」を名乗る

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1992年に初代モデルが登場し、2022年で30周年を迎えたスバルインプレッサ。初代から3代目まではWRC(世界ラリー選手権)参戦車のベース車両として、WRX STIはスバル車最高の走行性能を発揮するモデルとして人気を博しました。2011年に登場した4代目では、スポーティモデルのWRXは独立。5ドアハッチバックは“スポーツ”、4ドアセダンは“G4”というサブネームが付けられ、スバル車のベーシックモデルとなりました。このモデルからはスバル独自の先進運転支援システムである、アイサイトを搭載。“ぶつからないクルマ”として従来のスバルファン以外にもスバル車の安全性の高さを認知させています。そして2016年に登場した5代目の旧型インプレッサは新世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を初採用。従来モデルと比べて、走行安定性をはじめ、静粛性、衝突安全性能を向上させています。

そして2023年4月20日、6代目となる新型スバルインプレッサが登場しました。新型インプレッサは5ドアハッチバックのみとなり、名称もシンプルに「インプレッサ」となっています。ここでは、新型インプレッサの車種紹介に加えて、事前にプロトタイプに試乗することができましたので、簡単なインプレッションも紹介します。

スバルの価値を体現するスタンダードなモデル

新型インプレッサの商品コンセプトは、行動的なライフスタイルへといざなう、ユーティリティ・スポーティカー。「移動が楽しくなる運動性能」「安心できる先進安全装備」「とことん使えるユーティリティ」など、あらゆる方面で充実した機能と高い実用性を備えて、アクティブマインドをかき立てるユーティリティスポーツを目指しています。また、新型インプレッサは、スバルの価値を体現するスタンダードなモデルとして「運転がワクワクする動的質感で、どんな時でもライフスタイルがFUNになる」という、アクティブな生き方のパートナーとして機能価値を磨きあげ、“機能性の高さに裏付けられた愉しさ=FUN”という新しい価値を提供してくれます。

インプレッサらしさを感じさせるキープコンセプトの外観

新型インプレッサの外観デザインは、大型ヘキサゴングリルが特徴的な立体的なフロントフェイス、機敏な走りを想起させる前傾姿勢。そして絞り込まれた軽快なキャビンと走りの良さを感じさせるワイドなフェンダーなどを採用。引き締まったシャープなシルエットにより、アスリートのような逞しさと躍動感を表現。インプレッサらしい走りの愉しさと信頼性の高さを感じさせるスポーティなスタイリングとなっています。

インテリアの注目は新設計のフロントシート

インテリアは、「ワクワクするような使い勝手の良さ」と「カジュアルな居心地の良さ」を備えています。様々な機能を集約した大型のセンターインフォメーションディスプレイを中央に配置し、乗員に移動中でも愉しく過ごしてもらうための実用性と利便性を追求しています。また、車両前後から運転席、助手席を包み込むようなデザインで安心感を提供しています。そしてシフトパネルを運転席側に向けて広がる形状とすることで、ドライバーのパーソナル空間を創出しています。

インテリアの中で注目は新フロントシートの採用です。シートの取り付け構造・フレーム構造を見直し、体をしっかりと支えてくれて快適な運転を実現しています。

「e-BOXER」の制御面を全面刷新

新型インプレッサに搭載されているパワートレインは2種類。最高出力154ps、最大トルク193Nmを発生する2L水平対向4気筒DOHC直噴エンジン+リニアトロニックと呼ばれるCVT。そして、最高出力145ps、最大トルク188Nmを発生する2L水平対向4気筒DOHC直噴エンジンに最高出力13.6ps、最大トルク65Nmを発生するモーターを組み合わせたe-BOXER+CVTの2種類。駆動方式は2Lエンジン、e-BOXERともに2WD(FF)と4WDを用意しています。

搭載するパワートレインは、一見先代モデルから変更がないように見えますが、2Lエンジンはエンジンの捩り剛性とエンジンとトランスアクスルの結合部の曲げ剛性の向上。アルミマウントに加えクランク軸受けからマウントに伝達する振動を低減させています。e-BOXERは制御面を全面刷新し、スムースさとショックレベルを大幅に改善しています。

単眼カメラを追加し低速時の歩行者・二輪車対応がアップしたアイサイト

(写真:スバル)

新型インプレッサの安全装備は、ステレオカメラの刷新に加えて、広角単眼カメラの採用などにより、アイサイトの機能・性能が大幅進化しています。新型インプレッサに搭載されているアイサイトには、従来よりも広い認識範囲を持つ新型ステレオカメラと、低速時に車両周辺の二輪車や歩行者を認識できる広角単眼カメラを新採用。さらに前側方レーダーを搭載して、アイサイトの認識性能を大幅に向上。また、その優れた認識性能にあわせた素早いブレーキ制御を可能とするため、応答性の高い電動ブレーキブースターを採用しました。プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、アイサイトとして最高の性能を実現しています。

ドライバー異常時の対応システムやコネクティッド機能も充実

さらに、レヴォーグ/WRX S4/アウトバックのアイサイトXで採用したドライバー異常時対応システムを採用。アイサイトの運転支援テクノロジーとしてシステムを見直し、新開発しました。ツーリングアシスト作動中に長時間ステアリングから手を離しているとシステムが判断した場合に警告を行います。それでもステアリングを握らない場合、ドライバーに異常が発生したと判断。徐々に減速してハザードランプやホーンで周囲に知らせ、停止後には前後ドアのロックを自動で解除します。コネクティッドサービスの「つながる安心ベーシック」を契約している場合、システムが作動すると自動でコールセンターへ接続し、迅速に最適なサポートを行います。そして、つながる安全のSUBARU STAR LINKは、従来の機能に加えてオプションでリモートサービスや車内Wi-Fiを搭載するなど利便性が向上しています。

新型インプレッサの車両本体価格はガソリン車のSTの2WD車229万9000円からe-BOXERを搭載した最上級グレードST-H 4WD車の321万2000円となっています。

【速報】プロトタイプ試乗レポート

とにかく動きがスムーズになった!

新型インプレッサのプロトタイプに試乗したのは、袖ケ浦フォレストパークウェイ。あいにく試乗直前に雷雨となり、路面に水たまりができるほどのヘビーウェットになってしまいました。しかし旧型の4WD車、新型ST-Hの2WD車、新型ST-Hの4WD車の3台に試乗することができ、進化もしっかりと感じることができました。

旧型インプレッサと新型インプレッサプロトタイプでの進化を感じた点は、とにかくクルマの動きがスムーズなこと。ステアリングを操作した際のクルマの動き、コーナリングのクルマの挙動そして加速性能すべてがスムーズです。そのおかげでペダル操作やハンドル操作がリズミカルに行えます。また、クルマが無駄な動きをしないのも特徴です。

コーナリング時の横方向のクルマの揺れや発進・ブレーキ時の前後方向のクルマの揺れは極力抑えられています。ドライバーが気持ち良く走らせられるだけでなく、同乗者への安心・安全も提供しています。

座り心地抜群な新シート、ブレーキフィールの改良も印象的

(写真:スバル)

そして新型はシートの座り心地が抜群です。シート背面と座面によってドライバーの腰の部分をしっかりと支えてくれるので、サーキット走行した際でも、ドライバーの体が大きくぶれません。これならロングドライブをしても疲れにくいでしょう。個人的に新型インプレッサに試乗して印象に残ったのがブレーキのフィーリングです。スバル車を10年所有していましたが、ブレーキペダルを踏んでもすぐに効かない感覚にはついぞ馴染むことができませんでした。しかし新型インプレッサは、e-BOXERと電動ブレーキブースターの組み合わせを採用したことに合わせ、ブレーキ特性を緻密にチューニング。回生ブレーキの最適化によって踏み始めの効きの唐突感(いわゆる“カックンブレーキ” )を軽減するなどの改良により、違和感のない自然なブレーキフィールを実現しています。

高い安全&走行性能が200万円台から手が届くのは魅力タップリ

(写真:スバル)

今回の試乗はウェット路面とはいえ、路面のキレイなサーキットだったので、乗り心地などは再度一般道試乗でインプレッションしたいと思います。スバルのベーシックモデル、インプレッサ。高い安全&走行性能が200万円台から手が届くのは魅力タップリです。

※記事の内容は2023年4月時点の情報で制作しています。

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