先進運転支援システム(ADAS)のグローバルリーダーであるヴァレオは2021年11月23日、パリの本社で2024年に市場デビューする第3世代スキャンニングLiDAR(レーザー光式スキャナー)を発表した。
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プレミアムクラスの新車では最大30%が2030年までにレベル3の自動運転を実現するとみられており、このためにはLiDARテクノロジーを搭載する必要がある。もちろん乗用車のみならず、自動運転シャトル、ロボタクシー、配送ドロイド、自動運転トラック、農機、鉱山機械や建機にも1個以上のLiDARを搭載する必要が出てくると予想されている。そのためLiDAR市場は2030年までに500億ドル以上を占めると予想されている。
ヴァレオのR&D/戦略担当シニアバイスプレジデントであるジョフレー・ブコは、「ヴァレオの第3世代LiDARは、 自動運転車に向けた大きな技術的進歩です。このアップグレードにより、ヴァレオは自動車への車載規格のスキャンニングLiDARを量産している随一のサプライヤーとして、この分野での技術的・工業的リーダーシップをさらに強化できるでしょう。このデバイスによって私たちが目指す最大の目標は不変です。それは道路上の命を救うことです」と語っている。
ヴァレオの第3世代LiDARは、検知範囲、解像度、フレームレートの点で大幅なアップグレードを実現している。車両周囲の3Dリアルタイム画像を450万ピクセルと25フレーム/秒の速度で生成し続けることが可能で、前世代と比較して解像度が12倍、検知範囲が3倍、視野角が2.5倍になっている。
この新しいLiDARはその優れた検知能力により、人間、カメラ、レーダーでは見ることができないものを見ることができる。これにより多くの状況(レベル2以上の自動化)で運転を車両システムにまかせることが可能になる。
最大速度130km/hの高速道路などでも、第3世代のスキャンニングLiDARを搭載した車両は緊急事態を完全に自律的に管理することができるのだ。
ヴァレオのスキャンニングLiDARは、車両の周りにあるすべてのオブジェクトを検出、認識、分類できる。オブジェクトが動いている場合は、速度と方向を測定。スキャンニングLiDARはきわめて明るい場所でも真っ暗でも、あらゆる光の状態に適応可能。
雨の中では、雨滴の密度を測定し適切な制動距離を計算。ドライバーの死角になる近くの車両も追跡し、アルゴリズムによってその軌道を予測して必要なステアリング操作やブレーキ操作など安全のための操作を起動させることができる。
これらの機能によりスキャンニングLiDARは、車内の人と車の周囲の歩行者、自転車、その他の道路利用者を保護することができる。またクラウドを介して他の車両に道路上の危険を警告できるインフラシステムを構築すれば、周囲の車両もその驚異的な知覚能力の恩恵を受けられることもできるのだ。
ヴァレオは、ハードウェア、ソフトウェア、関連する人工知能、収集されたデータを組み合わせて車両が即座に正しい決定を下せるようにする「頭脳」を含むシステム全体を設計・製造している。このソフトウェアは自動的に環境に適応し、定期的な更新により時が経つにつれて性能をより向上させることができる。
ヴァレオのLiDARは、ドイツ・バイエルン州にあるヴァレオのヴェムディング工場で製造されており、コンポーネントはミクロンレベルの精度で組み立てられている。この工場の生産ラインでは、光学、力学、光工学におけるヴァレオの最先端の専門知識が活かされており、ヴァレオの300名のエンジニアがこの技術に専念しており、これまでに500件を超える特許が出願されている。
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ヴァレオ・ジャパン 公式サイト
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