売却する時のリセールバリューを考えてクルマを購入するなんてナンセンス、自分のほしいクルマに乗るべきだ。という意見の方もいるはず。
しかし結婚や出産といった自分のライフステージの変化に合わせて、クルマを買い換えていくということであれば、次の買い換えで少しでも負担を減らしたい、 ということでリセールバリューを考えたクルマ選びを行うことを否定できない。
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人気の高いモデルであれば、最初の車検前まで乗って手放すと購入時とほぼ同じ価格で買い取ってくれるということもあるからだ。
そこで、今回は、現行型SUVのなかから、人気の高い12モデルをピックアップし、リセールバリューを調べてみた。はたして、どのSUVのリセールバリューがいいのか?
文/萩原文博、写真/ベストカー編集部 トヨタ スバル マツダ ホンダ
【画像ギャラリー】現行モデルの国産SUVをまとめてチェック!
■リセールバリューのいいSUV/ランドクルーザー
●2019年式残価率78.4%、2018年式残価率78.4%
現行型のランドクルーザーは既に受注を終了。間もなくフルモデルチェンジされる可能性が高い
現行ランドクルーザー200の中古車情報はこちら!
圧倒的な残価率をキープしているのが、ランドクルーザーだ。200系と呼ばれる現行モデルは2007年に登場し、すでに約14年も販売されているロングセラーモデル。
2011年、2015年にマイナーチェンジを行い、内外装をリフレッシュするとともに最新の運転支援システムである、トヨタセーフティセンスを採用するなどトヨタの最上級SUVとして商品力を高めてきた。
現在搭載されているパワートレインは4.6L、V8ガソリンエンジン+6速ATの1種類。駆動方式も4WDのみで、乗車定員はエントリーグレードのGXのみ5人乗りで、そのほかは8人乗り3列シートをレイアウトしている。
中古車の流通台数が最も多い4.6ZX 4WDの下取り価格を調べてみると、2019年式では約547万円、残価率78.4%と今回調べたクルマの中で最も高い残価率を示した。
そして3年落ちとなる2018年式の下取り価格と残価率は2019年式と全く同じだ。そしてランドクルーザーの凄さを思い知らされたのは、2016年式の約544万円という下取り価格と、残価率78%。まさに驚愕の水準をキープしているといっていい。
まもなく2021年8月にもフルモデルチェンジを行うといわれているランドクルーザーだが、この世代交代によってどのように動くのか興味津々だ。新型ではV8エンジンが廃止されるという話もあるので、モデルチェンジ後も高値をキープする可能性は高い。
■リセールバリューのいいSUV/スバル フォレスター
●2019年式残価率76.9%、2018年式残価率76.0%
2L水平対向4気筒DOHC(直噴)+モーターを搭載するフォレスター「アドバンス」。新車時の価格は315万7000円
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スバルのSUVのなかで最も悪路走破性に長けたフォレスター。5代目となる現行型フォレスターは2018年6月に登場。SGPと呼ばれる新世代プラットフォームを採用し、オンオフ問わず高い走行性能を実現している。
搭載されているパワートレインはデビュー当初、2.5L水平対向4気筒ガソリンエンジン+CVTとe-BOXERと呼ばれる2L水平対向4気筒エンジン+モーターのマイルドハイブリッドシステムの2種類だった。
2020年10月に行った一部改良で、2.5Lエンジンが廃止され、新開発の1.8Lターボエンジンを搭載し、e-BOXERを搭載するグレードが拡大している。スバル独自の運転支援システム、アイサイトを核とする安全装備が充実。車両の全方位を監視して危険を回避してくれる。
下取り価格を調査したのは、中古車で最も多く流通しているe-BOXERを搭載したアドバンス。2019年式の下取り価格は約243万円で、残価率は76.9%と非常に高水準を示した。
そして2018年式でも約240万円、残価率は76.0%とランドクルーザーに次ぐ高水準をキープしている。やはりスバルSUVの人気の高さは下取り価格からも証明されている。
■リセールバリューのいいSUV/トヨタ ライズ
●2019年式残価率75%
5ナンバーサイズながら、SUVらしい力強さを感じさせるデザインで販売が好調なトヨタのライズ
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一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表した2020年新車販売台数(軽自動車、輸入車を除く)で堂々の2位に輝いたのがトヨタ ライズだ。2019年11月から販売開始したライズはトヨタのSUVラインアップで最小のモデルで唯一の5ナンバーサイズ車。
搭載されているエンジンは1L直3ターボの1種類で、トランスミッションはスプリットギアを組み合わせて伝達効率を向上させたD-CVTが組み合わされている。
駆動方式は2WD(FF)と発進時や滑りやすい路面走行時に後輪へのトルク配分を最適に行う「ダイナミックトルクコントロール4WD」の2種類。そして運転支援システムは全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)機能などを採用したスマートアシストを搭載している。
リセールバリューを調べたのは、中古車で最も流通台数が多い1.0Z 2WD車。新車時価格は206万円で、デビューイヤーの2019年式の下取り価格は約150万円で残価率75%と非常に高くなっている。
まだ登場して2年しか経過していないフレッシュなモデルだが、初の車検サイクルを迎える3年落ちとなっても下取り価格はそれほど下がらないだろう。
■リセールバリューのいいSUV/ランドクルーザープラド
●2019年式残価率73.8%、2018年式残価率71.1%
迫力を感じさせるフロントマスクが魅力のランドクルーザープラド
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4代目となる現行ランドクルーザープラドは2009年に登場。すでに約12年も販売しているロングセラーモデルだ。2013年9月のマイナーチェンジを皮切りに、何度も手が加えられているが、直近で改良が加えられたのが2020年8月。
内外装の変更はほとんどないが、ディーゼルエンジンのターボチャージャーが改良され最高出力が204psに向上。さらに衝突被害軽減ブレーキのプリクラッシュセーフティの検知範囲の拡大やレーンディパーチャーアラートなど、運転支援システムのトヨタセーフティセンスの機能が向上されている。
現在搭載しているパワートレインは2.7L、直4ガソリンエンジン+6速AT。そして2.8L、直4ディーゼルターボエンジン+6速ATの2種類。駆動方式は全車4WDで、TZ-Gを除く全グレードで7人乗りに加えて5人乗りも設定されている。
下取り価格を調べたのは人気グレードの2.8DT TX 7人乗り。10年以上販売されているロングセラーモデルながら、人気は健在。2019年式の下取り価格は約328万円で、残価率は73.8%と非常に高い。
そして2018年式でも約316万円、残価率71.1%と高水準をキープしている。5年落ちの2016年式では約257万円、残価率57.8%と下がるものの、一般的なクルマと比べると相当高くなっている。まだフルモデルチェンジの噂は聞こえてこないので、まだこの高水準は続きそうだ。
■リセールバリューのいいSUV/トヨタ RAV4
●2019年式残価率72.8%
写真はRAV4「アドベンチャー」。グリルのデザインなど、他のグレードと外観の差別化を図っている
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続いては最近になってPHVの販売を再開したトヨタ RAV4。現行モデルは約2年8カ月ぶりとなる2019年4月に発売した。
トヨタのクルマ構造改革であるTNGAに基づいたプラットフォームや高い熱効率を誇るダイナミックフォースエンジン、そして新開発のダイナミックトルクベクタリング4WDをはじめとした3タイプの4WDシステムを搭載するなどオンオフ問わない高い走行性能を実現しているのが特徴。
搭載するパワートレインは2L、直4ガソリンエンジンと2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドの2種類。安全装備では次世代の予防安全パッケージのトヨタセーフティセンスを全車に標準装備している。
また、全車にDMC(専用通信機)を搭載し、クルマと情報センターを繋げるコネクティッド機能も装備している。下取り価格を調べたのは、ガソリン車にのみ設定されている高い悪路走破性を誇るアドベンチャー。
まだ、2019年式の2年落ちの下取り価格しか算出できないが、約241万円、残価率72.8%と高水準をキープ。最近人気が衰えてきたという声を真っ向打ち消す数字を示している。
■リセールバリューのいいSUV/マツダ CX-5
●2019年式残価率68.8%、2018年式残価率61.3%
初代の基本フォルムを踏襲しながら、さらに躍動的なデザインが与えられた現行のCX-5
現行マツダ CX-5の中古車情報はこちら!
続いては、トヨタに次いでSUVのラインアップが充実しているマツダ車のSUVをチェックした。まずはCX-5。2代目となる現行モデルは2016年12月に発表され、2017年2月より販売開始された。
ボディサイズの拡大が進むなか、現行型のCX-5は先代モデルとほぼ同じ大きさとなっている。インテリアはドライバーの操作性とともに後席の快適性を向上させている。
搭載されているパワートレインはデビュー当初は2L、直4ガソリンエンジン+6速AT、2.5L、直4ガソリンエンジン+6速ATそして2.2L直4ディーゼルターボエンジン+6速ATの3種類だったが、2018 年10月に最高出力230psを発生する2.5L、直4ガソリンターボエンジンを追加し、ラインアップを強化した。
先進安全技術「アイ・アクティブセンス」を全車標準装備し、高い安全性を実現している。ただ、毎年のようにアップデートを行っているので同じ年式でも機能差があるので注意が必要だ。
下取り価格を調べたのは、人気のディーゼルエンジンを搭載したXDプロアクティブ2WD車。2年落ちの2019年式の下取り価格は約207万円、残価率は68.8%と合格点だ。そして2018年式でも約198万円、残価率は61.3%をキープ。
しかし2018年式と2019年式で残価率に開きがあるのは、この年にCX-5は2度の一部改良を行っているため。やはりマイナーチェンジや一部改良は残価率に影響を及ぼすということがわかる。
■リセールバリューのいいSUV/ホンダ CR-V
●2019年式残価率65.7%、2018年式残価率65.4%
2020年6月に行ったマイナーチェンジで、シーケンシャルターンシグナルランプを全車に標準装備した
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続いてはホンダCR-Vを調べてみる。5代目となる現行モデルは、2018年8月に発表された。従来は5人乗り仕様だけだったが、現行モデルではガソリン車に7人乗り3列シート仕様を設定したのが特徴だ。
搭載されているパワートレインは1.5L、直4ガソリンターボエンジン+CVTと2L、直4ガソリンエンジンと2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの2種類。駆動方式は全グレードで2WD(FF)と4WDが設定されている。
運転支援システムは、ホンダ独自の「ホンダセンシング」を全車に標準装備し高い安全性を誇っている。2020年にマイナーチェンジを行い、内外装の変更は小さめだが、装備の充実化が図られた。
下取り価格を調べたのは1.5 EXマスターピース7人乗りの2WD車。2019年式の下取り価格は約255万円、残価率は約65.7%と及第点は与えられる。そして車検サイクルを迎える2018年式でも約254万円、残価率65.4%と横這いとなっている。
■リセールバリューのいいSUV/マツダ CX-8
●2019年式残価率58.4%、2018年式残価率58.4%
3列シートを採用しながらボクシーなスタイルとせず、SUVらしく見せるデザインが秀逸
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3列シートSUVブームの火付け役となったマツダ CX-8。マツダのフラッグシップSUVであるCX-8は2017年9月に発表され、12月より販売開始した。
CX-5の3列シートモデルではなく、上級モデルのCX-9をベースとしており、高い静粛性やフラットな乗り味が特長だ。
搭載されているパワートレインは当初、2.2L、直4ディーゼルターボエンジン+6速ATのみだったが、2018 年10月に2.5L、直4ガソリンエンジン+6速AT。そして2019年10月に2.5L、直4ガソリンターボエンジン+6速ATを追加している。
安全装備では、先進安全技術「アイ・アクティブセンス」を全車標準装備となっている。
CX-8で下取り価格を調べたのは、充実した装備が特徴のXD Lパッケージ2WD車。2年落ちの2019年式の下取り価格は約256万円、残価率は58.4%とCX-5と比べるとかなり低くなってしまっている。
しかし、2018年式では下取り価格は約256万円、残価率は58.4%と横這いとなっているので、CX-8は手放すタイミングが大きな分かれ目言える。3列シートSUVのパイオニアとしてヒットしてしまったこともあり、中古車の流通台数が多いことがこの下取り価格の安さに影響を及ぼしていると考えられる。
■リセールバリューのいいSUV/トヨタ C-HR
●2019年式残価率56.4%、2018年式残価率55.5%
特徴的なヘッドランプなど、デザインの個性が光るC-HR
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トヨタ C-HRは「トヨタの世界戦略SUV」というキャッチコピーで2016年12月に販売開始した。プリウスに続くTNGAを採用したSUVのC-HRはクーペルックのアバンギャルドなスタイリングも話題となった。
搭載するパワートレインはプリウス譲りの1.8L、直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドそして1.2L、直4ターボエンジンの2種類。
デビュー当初は2WD車がハイブリッド、4WD車がターボエンジンと区分されていたが、2018年5月に行われた一部改良時にターボエンジンを搭載した2WD車を追加している。
運転支援システムは、トヨタセーフティセンスを全車に標準装備。最新モデルでは交差点で直進する車両や横断する歩行者も検知するプリクラッシュセーフティを搭載するなど安全性能はアップデートしている。
また、GRモデルとして1.2Lターボ車に6速MT車を設定するなど、バリエーションが多彩だ。ライズやヤリスクロスといったモデルが続々と登場したこともあり、C-HR ハイブリッドGの下取り価格は2年落ちの2019年式で約172万円、残価率は56.4%と今回調べたクルマで最も厳しい数字となっている。
しかし、3年落ちの2018年式は約169万円、残価率55.5%。5年落ちの2016年式でも下取り価格は約155万円、残価率50.9%という粘り腰を見せている。したがってC-HRは長く乗ったほうがリセールバリューの恩恵を受けられる。
■最新SUV、マツダCX-30やハリアー、ヤリスクロスは? ハリアーHVの残価率は77.2%!
コンパクトSUVのCX-30。観音開き式ドアの採用している
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流麗で都会的なデザインで人気となっているハリアー
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人気のヤリスのクロスオーバーモデルとして設定されたヤリスクロス
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最後に2019年~2020年に登場したフレッシュなモデルの下取り価格を調べてみた。まずは2019年9月に登場したマツダCX-30。調べたのはXDプロアクティブツーリングセレクション2WD車で、2020年式の下取り価格は約207万円、残価率68.8%となった。
そして、2020年6月に登場し、爆発的なヒットを飛ばしているトヨタ ハリアー。ガソリン車の2.0Z 2WDの下取り価格を調べてみると、2020年式で約300万円、残価率は66.3%と予想よりは下回った。これは中古車市場に多く流通していることも影響しているのかもしれない。
一方のハリアーハイブリッド Z 2WDの下取り価格は2020年式で約349万円、残価率は77.2%と非常に高い水準となっている。ハリアーは流通台数ではガソリン車が多いが、人気はハイブリッド車といえそうだ。
そして最後はヤリスクロス。まだ正確な下取り価格は出ていないが、大ヒットし納車が延びていることを考慮すると、残価率70%超えは確実だ。さすが人気のあるSUVだけあって、極端に低い下取り価格となった車種はなかった。このSUVブームは一体いつまで続くのだろうか。
【画像ギャラリー】リセールバリューのいい現行モデルの国産SUVをまとめてチェック!
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