飽くなき冒険心を駆り立てる
過酷な環境におけるカーライフは、困難な挑戦と冒険の連続だ。彼らにとってクルマは生活の一部として重要な存在であり、堅牢で信頼性の高いものでなければならない。そして、自由と冒険を存分に楽しむ。海外のジープオーナーの中から、3つの物語をお送りする。初回はアメリカ在住の熱心なジープ愛好家であるクリストファー。愛車は「グラディエーター モハベ」だ。厳しい環境下での高い走破性を可能とする、デザート・レーテッドのバッジが誇らしげな特別仕様だ。家族のため、過酷な大地を走り抜けるためのモハベを紹介しよう。
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40年以上続く、ジープ愛
クリストファーは少年時代をドイツで過ごし、家族の愛車は「チェロキーXJ」だった。当時から思慕の念を抱いており、大人になってハンドルを握るのもジープ一択と決めていたそうだ。家族でドイツからアメリカへと渡った当初、彼の父親はまず「ジープCJ-7」を購入。同車のエンジンを1986年式「グランドワゴニア」のV8にスワップして、楽しんでいた。そんな父親の様子を見ていた頃から彼は、ジープをモディファイする無限の可能性を感じていたという。以来、彼のジープ愛は40年以上にわたる。
現在はグラディエーター モハベと最終型のチェロキーXJと、ジープ2台を所有。グラディエーターは、自身にとって頼もしいアドベンチャートラックであり、愛妻とのジープライフを存分に楽しんでいる。
「アメリカは未舗装の道路が多く、時には砂丘や巨大な泥の水たまりにも遭遇しやすい。また、ハリケーンや吹雪といった天候の変化も起きやすく、どこにでも行ける乗り物を1台(または2台)所有することは大きな意味があるんです」
と彼は言う。道なき道を走るために生まれ、より深く、より遠くへと険しい大地を駆け抜ける。「Go Anywhere. Do Anything」という、ジープのパッションそのものであり、彼がジープを乗り続ける意味に大きな説得力があった。さらにこう続けた。
「ステージを問わず、走破するために生まれたジープだからこそ、他のどんなスポーツカーや高級車よりも夢中になれる。パーツを付けたり、外したり、また交換してみたり、カスタムの振り幅も大きい。ジープだからといってリアルな冒険をしなくていいと思うんです。だって、ジープを所有すること自体がワクワクの冒険そのものだからね。どれだけ自分らしく相棒と楽しむかということですよ」
日本のジープオーナーへ
「古いものでも新しいものでも、興味の沸いたジープは手にしてほしいですね。そして、夢を持って仕上げてください。身近な世界といえども発見できることが多くあります。一緒に楽しみましょう!」
オーナーのクリストファー・マクシミリアンは「WILDRNSS」というウェブサイトを立ち上げている。モハベやルビコン、チェロキーなどの画像ギャラリーのほか、オリジナルのアパレルを販売中だ。
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