■実は世界中で販売されている、スズキの軽商用車
日本独自の「軽規格」で開発され、基本的には日本国内に向けて販売される軽自動車。バン・トラックなどの商用車も、その例に漏れません。
【画像】もはやカッコイイ! まさかの”アメ車軽バン”シボレー「ダマス」を画像で見る(69枚)
軽商用車といえば、小さな車体に必要十分な性能を備え、さらに価格もリースナブルなこと。その特徴はそのまま、モータリゼーションが発達中の国や、開発途上国のベーシックトランスポーターとして働けるポテンシャルを持っています。
そこで一部の軽商用車は海外に進出。
特にスズキは1980年代から1BOXバンの初代「エブリイ」を、インドの現地法人マルチ・スズキにて生産を開始。当初は「マルチバン」を名乗っていましたが、1988年からは「オムニ」と改称。2019年まで販売されました。
いっぽうパキスタンでは、初代エブリイを「ボラン」、7代目キャリイトラックを「ラビィ」と名付け、現在も生産を続けています。
ちなみに海外仕様では、日本の軽規格に収める必要がないため、660ccよりも大きなエンジンを搭載することが多く、ボランとラビィでは、800ccエンジンが選択されています。
なお初代エブリイは、7代目キャリイトラックのバンモデルにあたり、登場時は「キャリイバン・エブリイ」と称していました。
日本では「エブリイ」「キャリイ」ともに1985年にフルモデルチェンジ。それぞれ2代目エブリイ、8代目キャリイへと発展しましたが、この世代もまた、いろいろな名前が与えられ、世界中で活躍しました。
中でも、変わった経緯で各国に広がっていったのが「ダマス」です。
ダマスは、1992年に登場した2代目キャリイの韓国版モデルで、生産はデーウ(大宇)が行なっていました。800ccエンジンを搭載し、乗用と商用の2種類を設定。前者は5人もしくは8人乗りを可能としており、後者では560kgまで荷物を積めました。
ダマス販売に際して、同時に8代目キャリイも導入され、こちらは「ラボ」と名付けられました。最大積載量は、キャリイよりも200kgも多い550kgを誇りました。
なおデーウは、1937年に「國産自動車」として韓国で創業したメーカーで、1972年には米GM(ゼネラルモーターズ)傘下入り。以降はGM系のモデルを生産していたため、当時GMグループにあったスズキのクルマもその対象となりました。
2003年、ダマスは衝突安全基準を満たすため、フロントを245mm延長してエブリイと異なる独自のマスクを獲得。さらに2011年、デーウが「GMコリア」に社名変更を行なった際は、社名を持たず車名の「ダマス」「ラボ」自体がブランド名になる、という珍しい販売形態とへと移行しました。両車ともに韓国国内で長い間販売が続きましたが、2021年頃までに生産を終えているようです。
そしてダマスとラボは、小さなピープルムーバー&利便性が高い小型トラックという性格を生かし、1996年からウズベキスタンで生産をスタートしました。
2008年以降は、ブランド名を「シボレー」に変更したことから、フロントにシボレーのボウタイエンブレムを備えた「シボレー・ダマス」「シボレー・ラボ」が誕生。そして現在もなお販売を継続しています。
さらに中央アメリカや北アフリカなど一部地域では、ダマスを「シボレー CMP」、ラボを「シボレー CMV」として販売しています。
このように、日本生まれ・韓国育ちの2代目エブリイ・8代目キャリイが、GMグループにおける世界戦略車として様々な地域で販売されているのには驚かされます。
なお2代目エブリイ・8代目キャリイは欧州市場や豪州エリアでも販売されていましたので、本当にワールドワイドなクルマだったことがわかります。
ワイルドでたくましい印象を持つアメリカ車。その象徴ともいえるボウタイエンブレムを、大胆にあしらった軽商用車がもし日本で走っていたら、注目を浴びること間違いなしです。
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