日野自動車は、中東のサウジアラビアで来年1月に開催される『ダカールラリー2025』に日野チームスガワラとして参戦すると発表した。
2025年1月3日(金)に南西部のビシャをスタートし、北部と中央部を回って東部のシュバイタで同17日(金)にフィニッシュを迎える第47回ダカールラリー。“世界一過酷なラリー”の異名を持つ同イベントはかつて複数の国をまたぐかたちで行われていたが、2020年からはサウジアラビアが開催地となっており次回大会も引き続き、同国での単独開催が予定されている。
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1991年の初参戦以来、これまでダカールラリーのトラック部門(カミオンクラス)で33回連続完走を果たしている日野チームスガワラは34回目の挑戦に向け、2024年大会を部門6位の好成績で駆け抜けた“リトルモンスター”こと『日野600』シリーズの改良をアナウンス。エンジン回りの配管経路や部品剛性の見直しを行うとともに、オートマチックトランスミッション(AT)のクラッチ板の強化などを図るという。
オペレーション面ではトランスファーやサスペンションなどについて、使用状況の予測に基づき交換サイクルを設定し予防整備を徹底。また、人数と時間を要する整備が重ならないよう整備体制も見直されることとなった。
チームには新たな顔が加わる。日野は参戦発表に先立ちメカニック選考会を実施し、全国の販売会社から名乗りを上げた人材の中から3名を抜擢。この選考会を勝ち抜いた柏谷壮一郎メカニック、邵相権メカニック、上原智史メカニックがチームに帯同することが決定したほか、車両制作部門にも日野社内から選抜された4名が加入することが明らかにされた。
引き続きダカールラリーに参戦することについて日野は、「世界一過酷なラリーと言われている場で、日野は“目指す姿”で掲げている総合品質(トータルサポート品質×商品品質)を磨き上げます」と宣誓する。続けて「お客様のビジネスを支えるQDR(品質、耐久性、信頼性)に優れたクルマづくりと、ラリーにかかわるすべてのメンバーのさらなる成長・活躍の実現に向け、34回目のダカールラリーに挑戦します」とした。
■菅原照仁 ドライバー
日野チームスガワラ チーム代表
「2024年大会で日野自動車として33大会連続完走&総合6位を達成できたのも、協賛会社の皆さまを筆頭に、多くのサポートをいただいたおかげです。チームを代表し、改めまして御礼申し上げます。我々を取り巻く環境は、依然として厳しい状況が続きますが、より速く信頼性の高いクルマ、より強いチームを目指し、チーム一丸となって準備を進めてまいります。参戦に至る、日野チームスガワラの活動にもぜひご注目ください」
■柏谷壮一郎メカニック 青森日野自動車
「入社当初ダカールラリーの存在を知り、いつかはこの舞台に立ちたいと強い想いがありチャレンジしました。正直今回の結果に驚いています。販売会社代表としてプレッシャーも感じていますが、自分の今まで培ってきた知識・技術を発揮し連続完走、上位入賞に貢献できるよう頑張りたいです」
■邵相権メカニック 南関東日野自動車
「この度ダカールラリーのメカニックに選ばれたことを光栄に思います。チーム一丸となってレースを完走させ最高の結果を残したいです。これからの半年間、これまで経験したことのないとても貴重で有意義な時間になると思います。ダカールラリーを通じて得た知識と経験を今後の仕事に活かし、会社に貢献できるよう沢山のことを吸収して帰ってきたいと思います」
■上原智史メカニック 長野日野自動車
「今回、かねてからの目標だった、ダカールラリー・メカニックに選出していただきまして、とても光栄に思います。応援してくれる、会社の皆さま、家族、一緒に選考会を戦った仲間への感謝を忘れず、チームに貢献できるように頑張ります」
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