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「最高速314キロの超速86が富士に挑む!」2.2L+GTIII-SSツインターボ仕様で目指すは86/BRZ最速の称号!

掲載 更新 28
「最高速314キロの超速86が富士に挑む!」2.2L+GTIII-SSツインターボ仕様で目指すは86/BRZ最速の称号!

目指すは富士1分47秒台! 最強最速86の座を目指す漆黒の弾丸!

実測622.4馬力を発生させるHKS2.2L+GTIII-SSツインターボ仕様

「ECUチューンとハイグリップタイヤで筑波1分2秒台!」GRスープラSZ-Rが持つ驚異の潜在能力

HKSのアンテナショップであるHKSテクニカルファクトリーと、86/BRZレースで活躍するKMSがタッグを組み、OPTION誌の最高速企画『86/BRZ全開アタック』のために開発したツインターボ仕様の86。

最高速アタックでは空力的に不利なワイドフェンダー仕様で見事に314.27km/hをマークし、技術力の高さを大いにアピールした。その際のエアロは、バリスの前後バンパーにロケットバニーのフェンダーを合わせたMIX仕様であったが、東京オートサロン2019への出展を前にバリスの『神風ワイドボディキット』へと刷新。それに伴い、ターゲットステージを富士スピードウェイへとシフトしたのだ。今回はその第一歩、富士で行われたシェイクダウンテスト走行を取材した。

メカニカルパートの基本的なスペックは、最高速アタック時のままだ。心臓部はクローズドデッキ化して耐久性を高めたHKS2.2Lショートブロックを採用。これは本来オープンデッキのFA20を、新品ブロックを用いてクローズドデッキに加工して強化したもので、シリンダー精度を高めるため0.5mmオーバーサイズにボーリング加工されている。ボア×ストロークは86.5φ×90mmで排気量は2116cc。神風86では1.24mm厚のヘッドガスケットを使い、圧縮比を10.5にまで落としたハイブースト仕様としている。

オリジナルのEXマニを介して、2基のGTIII-SSタービンをシンメトリーに配置。最大ブースト圧1.8キロを掛けた際の最高出力は622.4ps。なお、インタークーラーはR35GT-R純正を使用していて、過給圧を左右独立で冷却した後に1系統にまとめて吸気系へと送るレイアウトだ。

ミッションはHKSの6速シーケンシャルドグを採用。シートはレカロのRMSに交換されている。

また、ルーフやドアパネルをドライカーボン製に交換することで軽量化を推進。コレクタータンクも装備し、周回を重ねても安定した燃料供給が行えるようになっている。

大型のシングルカナードとディフューザーの相乗効果でフロントのダウンフォースを稼ぐ。なお、バンパー両サイドのダクト部は、本来カーボン製のカバーで塞がれているが、神風86はオイルクーラーへの導風のためダクトを解放。HKSパワーフローのフレームを使っているのがオシャレだ。

片側50mmワイドフェンダーに、さらにエクストラフェンダーを備えるのが神風86。これにより、11J×18+15のアドバンレーシングTC-4ホイールと、295/30R18サイズのアドバンA052をマッチングさせている。車高調は、ハイパーマックスIVSPのHKS45周年記念モデルで、スプリングレートは最終的にフロント12kg/mm、リヤ14kg/mmをセット。

スワンネックタイプのGTウイングは幅1800mmと、かなり大型。リヤ周りも多くのパーツがカーボン製のものに交換されており、機能美を感じさせる仕上がりだ。

なお、ターゲットとするタイムは、オートプロデュースBOSSのGTスーパーチャージャー仕様86が持っている1分47秒9だ。ちなみに、このマシンが神風エアロをまとう以前に、2.1L強化+GTIII-SSツインターボ仕様でアタックした際のベストタイムは1分48秒8。つまり、約1秒のタイムアップが必要となる。

ドライバーを務めるのは、スーパー耐久において2015年から4年間、BRZと86で戦い続けてきた伊橋 勲選手。今回は神風86としてのシェイクダウンでもあるため、各部のチューニング効果をひとつずつ確かめるように走行を重ねていく。

その過程で、スプリングやスタビレートの変更、アライメントの再調整などが行われ、その度にタイムが縮まっていく。「回頭性はかなり良くなって、コーナーを攻められるようになった。まだ詰める余地はあるけどね」と伊橋選手。この時のタイムは1分49秒257だ。

そして満を持してのタイムアタック…と思われたが、ピットアウトした神風86は、残念ながらブローバイにより白煙を吹いてしまったことで、安全を喫して走行を中止することに。すでに、Sタイヤ装着のFRマシンとして相当な速さを誇っている神風86。富士スピードウェイ86最速の座を奪うのは、時間の問題かもしれない。

●取材協力 HKSテクニカルファクトリー 埼玉県戸田市美女木5-2-8 TEL:048-421-0508

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THE EV TIMES

みんなのコメント

28件
  • 凄いとは思うけど
    これってチューニングカーなの⁇
    もうレーシングカーになってる気が…
  • ナンバー付きのストリート仕様で、オーナー自身のタイムで何秒か。
    そう言った読者の意向と沿わない記事ばかりだから、冊子を買わなくなるのだよ。
    あまりに現実(自分)とかけ離れてるから、立ち読みでイイんだよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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