F1カタールGP決勝レースでレッドブルのセルジオ・ペレスは、ピットレーンからスタートすることとなった。
土曜日に行なわれたスプリントでペレスは19周の10周目にクラッシュを喫し、リタイアとなっていた。
■F1カタールGP決勝、各タイヤの使用上限周回数が18周に決定。実質3ストップ必須のレースに……土曜日のスプリントでも、剥離の兆候が確認される
アルピーヌのエステバン・オコンがハースのニコ・ヒュルケンベルグにターン1でオーバーテイクを仕掛け、ターン2に向けてオコンがヒュルケンベルグのイン側を走った。このふたりに対してペレスもアウト側から並びかけたものの、ヒュルケンベルグが挟まれる形となり3台が接触。オコンとペレスはグラベルにマシンを止めた。
このインシデントに関して調査が行なわれたが、ペナルティ付与などの裁定が下ることはなかった。
クラッシュしたペレス車のサイドポンツーンとフロアには大きな損傷が確認され、レッドブルは後に修復不可能と判断。チームはペレスのマシンを、別のモノコックを使って1から組み上げることになった。ただこの作業は、FIAの監視が入る前にモノコックに燃料タンクなどを取り付けることになり、これがサードカーだと判断された模様だ。
なおこの作業は、スプリントのチェッカーフラッグが提示されてから2時間後に行なわれた。F1の競技規則40条6項では「すべての車両は、翌日まで安全に保たれることを確実にするため、覆いをかけられ、FIAの封印実施に備えなければならない」とされている。そのためこの件はレーススチュワードに報告され、レッドブルは査問にかけられることになった。
さらにレッドブルは、ペレス車のパワーユニット交換も実施。5基目のICEとターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、4基目のコントロールエレクトロニクスを投入している。このPU交換もFIAの承認なしに行なわれたため、ペレスはピットレーンスタートが確定した。
そしてサードカーを用意していたと判断されれば、レースで10秒のタイムペナルティが科される可能性もある。
前戦日本GPの予選でウイリアムズのローガン・サージェントはクラッシュを喫し、チームはパルクフェルメルールを破ってシャシー交換を実施。その後、予選で使用したモノとは異なる仕様のパーツを装着したため、サージェントはピットレーンからレーススタートを迎えることとなった。しかも、FIAの監視が入る前にモノコックに作業を加えていたことで、これがサードカーを使ったと見なされ、ペナルティも科されることになった。
この結果、FIAは次のように説明していた。
「パーツの変更によって既にピットレーンスタートが科されていたが、3台目のシャシーを用意したことによる追加ペナルティーは適切だった」
「スチュワードは、この問題をスポーツ諮問委員会で再度議論するよう勧告する」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
せっかくアウト側からのスタートで喜んでいたのに。