この記事をまとめると
■GMの中国現地合弁会社である上海通用がフラッグシップミニバンとなるビュイック・センチュリーを発表した
【ニッポンの名車】匠の技術で生産! 唯一無二の超高級車トヨタ・センチュリー
■ビュイック・センチュリーは、全長5m超、ホイールベース3m超のビッグサイズに4人乗り仕様も用意する超高級ミニバン
■かつて日本にもビュイックはセンチュリーという車名でセダンとワゴンを導入していた
ビュイックにセンチュリーの車名が帰ってきた
2022年11月3日、GM(ゼネラルモーターズ)の中国現地合弁会社となる「上海通用(通用はGMの意味)」は、ビュイック(中国語では別克)ブランドのフラッグシップ高級商務車(中国ではミニバンについてこのような表現を用いる)となる「センチュリー(中国語では世紀)」を発表した。
ビュイックブランドでは、1999年より中国市場においてGL8というラグジュアリーミニバンをラインアップしていた。当時、中国では全体で見てもミニバンのラインアップはまだ珍しく、おまけに高級という事で、政府や大手企業の社用車として使われるようになり、アルファードをはじめミニバンのラインアップが多くなったいまでも、特別なミニバンとして「GL8だから……」と空港からのリムジンタクシーや白タクの料金では特別なチャージを請求されることも多い。
そのGL8の格上となるのがセンチュリーになるとのこと。センチュリーのリリースには、「新時代の業界リーダー、文化的有名人、富裕層の家族向け」と表記されている。ミニバンなのに4人乗りと豪華な室内空間を実現。ただし、アメリカンブランド車とはいえ、中国ということで(大排気量は敬遠される)搭載されるエンジンは2リッター直4ターボベースの48Vマイルドハイブリッドユニットとなっており(9速ATが組み合わされる)、ボディサイズは全長5230×全幅1980×全幅1864mm、ホイールベースは3130mmとなる。
価格は52.99万~68.99万元(約1040万~1352万円)となっている。ちなみに4名乗車の高級商務車といえば、中国ではレクサスLMがラインアップされているが、こちらは最高級グレードで146.6万元(約2874万円)。センチュリーが中国現地生産なのに対し、レクサスは日本からの完成車輸入となるので価格に開きが出ているが、ほぼライバルと見ていいだろう。上海GMとしてもレクサスLMの存在は無視できないようで、現地生産ということで価格設定で有利なところに勝機を見出しているようである。
日本ではリーガルとして販売されたモデルがじつはセンチュリー
ビュイック・センチュリーという車名は、いわゆる復刻車名となる。センチュリーは1936年に初代がデビューしたモデルで、6代目が2004年まで生産され絶版となっている。筆者としては、日本でも輸入販売されていたFF化の5代目がリーガル(本国のビュイックとしてはほかのモデルの車名)という車名で販売されていたのをよく覚えている。日本ではセンチュリーといえば、トヨタ・センチュリーがあるので、ビュイック・リーガルとなったのである。
※画像はビュイック・センチュリーリミテッドクーペ
筆者は1989年に初めてアメリカを訪れて、以降ほぼ毎年南カリフォルニアを訪れてはレンタカーでブラブラするようになったのだが、1990年代前半に入ると、日本でのビュイック・センチュリーの兄弟車となるオールズモビル・カトラス・シエラをよく借りてドライブしていた。
カムリクラスに相当するモデルのため、アメリカ車とはいえレンタカーではV型エンジンではなく直4エンジンを搭載していた。筆者の大好物でもあるベンチシートにコラムAT(いわゆるベンコラ)という、当時すでになくなりつつあったアメリカ車の古き良きスタンダード仕様に、ネオクラシカルなインパネデザインも最高であった。
砂漠の中のフリーウェイでエアコンを付けたまま勾配のきついところでも走ろうものなら、たちまち水温計が上昇し、慌ててエアコンを切ったこともあった。そのカトラス・シエラの兄弟車であるセンチュリーの車名が復活して、なんだかうれしくなってしまった。
ちなみに筆者の思い出深い、5代目センチュリーがリーガルとして日本で販売されていたころには、セダンだけでなくステーションワゴンもラインアップされており、ボディサイドにアメリカンステーションワゴンらしい木目調パネルも張られ、アメリカが大好きな人が好んで乗っていた。日本では3.1リッターV6のみが搭載されていて、キュービックインチでの計算ベースで開発されたようで、排気量をccでみると3000ccから100ccほどオーバーした日本の自動車税で見れば中途半端な排気量になっており、たった100ccほど多いだけで自動車税が3000cc未満の税額よりワンランク上になってしまっていた。
そのセンチュリーの車名を中国で復活させたのは、トヨタ・センチュリーも意識して豪華ムードを演出しているのではないかなど勘ぐりたくもなってしまうところである。
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