■ロードスターがオフロード仕様に!?
マツダの誇るライトウェイトスポーツカー「ロードスター」は、軽快なハンドリングが大きな魅力ですが、オフローダーに仕立て上げられた1台がアメリカで発見され、話題となっています。
【画像】ゴツくてカッコいい!「ロードスター」を見る!(10枚)
初代ロードスターが登場したのは1989年のことでした。満を持して登場したというよりは、社内の有志たちによって試作改良が進められ、そこから正式なプロジェクトとして開発・生産体制が敷かれたという逸話のあるクルマです。
そんな開発ストーリーを持つロードスターですが、当時珍しかった国産ライトウェイトスポーツカーとして、絶大な人気を誇ることになります。
2021年現在、4代目となるND型が販売されていますが、初代から3代目の各モデルに根強い人気があり、若年層のはじめての愛車やベテラン層のセカンドカーなどと、あらゆる世代に愛されている名車です。
さらに、日本国外でも人気は高く、北米では「MX-5 ミアータ」、それ以外の多くの地域では「MX-5」という名で販売されています。
カスタムベースとしても高い評価を得ており、SNSなどではさまざまなスタイルのカスタムをしている様子を見ることができます。
ロードスターの登場以来、開発のキーワードとなっているのは「人馬一体」という言葉です。
これは、その名の通り、人とクルマが一体となることで爽快な走りを楽しめることを目指したものですが、当然のことながら、そのフィールドは一般道や高速道路、あるいはサーキットといった「オンロード(舗装路)」がイメージされています。
しかし、ロードスターの主要市場のひとつであるアメリカでは、オフロード(未舗装路)でも楽しめるようにカスタムされたロードスターが発見されました。
オフロード仕様のロードスターを愛車にするのは、アリゾナ州に住むジョエル・ガット氏です。
ガット氏は、マシーングレーの「MX-5 ミアータRF(日本名:ロードスター RF)」をオフロード仕様にカスタムし、雄大なアリゾナの自然をまるでクロスカントリービークルのように駆け抜けています。
海外では、スーパーカーをカスタムしてSUVにするといった例がしばしば見られますが、ガット氏のロードスターはそうした「トンデモカスタム」ではありません。
このロードスター、大幅なカスタムが施されているわけではなく、タイヤをブロックタイヤに変更し、それにともないホイールも交換しているのに加え、サスペンションなどの調整によって最低地上高を上げている程度です。
さらに、純正のサイドステップやフェンダーが取り除かれていることで、ワイルドな印象が強調されています。
このように、ガット氏のロードスターは、あくまで実用性を重視したものであり、日常の足として活躍しているようです。
SNSの写真は、コロラド州のオーレイという山間部の街にあるロッジに向かったときのものだといいます。
3000mを大きく超える高地での走行ということもあり、ガット氏は「ミアータ(ロードスター)も僕も、もっと酸素が必要だ!」とのコメントともに、愛車の写真をSNSにアップしています。
日本ではなかなかお目にかかることのないオフロード仕様のロードスターですが、こんなカスタムもこなしてしまえる懐の広さも、ロードスターの魅力のひとつといえるかもしれません。
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