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まさに『名車再生!』の「タイプ62-2」はジェンソン・バトンも太鼓判! ところでラドフォード社って?

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まさに『名車再生!』の「タイプ62-2」はジェンソン・バトンも太鼓判! ところでラドフォード社って?

■見た目はクラシック、中身は最先端の「タイプ62-2」とは

 英国に本拠を置くコーチビルダー「ラドフォード社」は、デザイナーのマーク・スタッブス氏と放送作家であり『名車再生! クラシックカーディーラーズ』でもお馴染みのアント・アンステッド氏、ビジネスアドバイザーで弁護士のロジャー・ベイル氏、そして元F1パイロットであり、世界チャンピオンの経験もある、ジェンソン・バトン氏が設立した会社だ。

【画像】62台限定! ラドフォード・タイプ62の全容を見る(19枚)

 そのラドフォード社が2021年春に「プロジェクト62」として発表していた実車がお披露目された。

●現代に甦ったロータスのアイコン

 このモデルの正式名称は「Type 62-2」。ネーミングからもわかるように、1969年にデビューしたロータス「タイプ62」にインスパイアされたものとなっている。

 ラドフォード社は現在、ロータス・エンジニアリングと提携しており、このタイプ62-2の設計は、ロータスの技術を用いておこなわれている。その意味でこのクルマは、52年の歳月を経て蘇った、現代のタイプ62といっていいだろう。

 そのデザインは、1960年代のレーシングカーを思い起こさせるものとなっている。全高はわずか1130mmに抑えられ、サイドエアインテークやダブルリアダックテール、ボリューミーなホイールアーチなどは、古き良き時代のレーシングカーそのものといっていい。

 リアライトユニットのデザインは、スクエア型だったオリジナルモデルをインスパイアしながら、左右を滑らかなラインでつなぐことで、現代的なイメージを感じさせている。角形のヘッドライトも合わせて、ライトユニットにはLEDが採用されているのも、現代的といっていいだろう。

 ボディは接着とリベット留めで形成されたアルミニウム製モノコックと、カーボンファイバーで構成されている。それによって剛性面での優位性を確保するのとともに、車両重量を低減。車重は1t以下と発表されている。

 搭載されているエンジンは、3.5リッターV型6気筒スーパーチャージドで、ミッドシップマウントされ、駆動方式はMRだ。トランスミッションは6速MTと7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のふたつから選択が可能だ。

 このタイプ62-2には、ふたつのグレードが用意されているのだが、ベースグレードとなる「クラシック」は、リアウイングレスでホイールはフロント17/リア18インチとなり、最高出力は430bhp。

 もうひとつのグレード、「ゴールドリーフ」にはリアウイングが装備され、ホイールはフロント18/リア19インチとなる。そしてエンジンは、ピストンやコンロッド、カムシャフトを変更し、ECUのセッティングも変更することで、最高出力は500bhpだ。その強力なパワーを受け止めるブレーキシステムには、APレーシング製対向4ポットキャリパーが採用されている。

 サスペンションは車高調整式を採用し、減衰力はバンプ/リバウンドとも低速域と高速域の別調整が可能となっている。さらにオプションとして、油圧式のフロントリフトシステムも用意しているため、それを装備すれば車高はかなり低くなるが、実用上大きな問題はないものと考えていい。

 またミッドシップ大パワー車で気になるドライバビリティ面では、クラシック・グレードにはボッシュ製ESPシステムが、ゴールドリーフ・グレードには独立してモード切り替えが可能なモータースポーツ由来のABSとトラクションコントロールシステムが搭載されているのでご安心を。

 ただし、タイヤからのフィードバックを確実に伝えるため、パワーステアリングは装備されていない点には、注意しておきたい。

■ジェンソン・バトンも太鼓判の「タイプ62-2」のドライビングとは

 実用性では現代のスポーツカー的な面を、タイプ62-2は持っている。2シーターとなるコックピットのすぐ後ろ、エンジンとの間には、ストレージコンパートメントが設けられていて、ふたり分の荷物を収納できるようになっている。

 リアビューミラーは視界が確保しにくいため、フェンダーミラーの変わりにカメラを装備し、Aピラー根元のモニターで後方を確認できる。さらに真後ろの視界は、リアビューデジタルスクリーンに表示。

 また車両情報は、ステアリングコラムに装備された6インチモニターに表示されるが、ここにはWi-Fi接続可能なロガーシステムやデジタルスイッチなどが装備されていて、サーキット走行にも対応している。Bluetooth接続できるインフォテインメントシステムも装備しているため、ストリート走行も快適だ。

●62台限定のアイコン

 アント・アンステッド氏は、タイプ62-2の存在意義について、次のようにコメントしている。

「1948年から今日までのロータスのモデルを見ると、『タイプ1』から現在に至るまで、それぞれに番号が付けられています。私たちのクルマもその歴史的な系譜の一部であり、永遠に歴史のなかに残ることを意味しています。ラドフォード・タイプ62は、世界で62台しか製造されません。全く同じものは存在せず、それぞれが世界の道路上で非常に希少な存在となるでしょう」

 また、ジェンソン・バトン氏は、タイプ62-2のドライビングについて、次のように説明している。

「豪華さと快適さ、そして運転のしやすさを同時に実現するクルマを作るのは大変なことですが、現代のラドフォード第1号車はそれを実現しています。タイプ62-2は、根っからのドライバーズカーです。

 一方、デザインを見ると、70年代のルマンカーにそっくりです。ステアリングホイールの後ろに座り、湾曲したウインドスクリーンを覗くと、フロントホイールアーチが見えます。これは現在のロードカーでは経験できないことです。

 また、非常に低重心であるため、ボディがロールしないのが特徴です。シャシは、美しくセッティングされたレーシングカーの特徴をすべて公道でも発揮しており、ドライバーに最高の自信を与え、あらゆる走行を最大限に楽しませてくれます」

* * *

 このタイプ62-2の購入希望者は、自身の車両の生産開始日が近づいたら、ラドフォード社のオーダーメイドデザイナーとともに、インテリアの仕上げやボディカラー、デザインの変更も含むボディワーク、エンジンパワーなどのカスタマイズをおこない、世界で1台のタイプ62-2を受け取ることことになる。

 生産開始は2021年後半、第1号車のラインオフは2022年第1四半期が予定されている。

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みんなのコメント

3件
  • オリジナルのタイプ62は2台しかなかったのに数年前に1台はアメリカで燃えてしまった。もう一台は日本のコレクターが所有していたけれどまだあるのかな?
    リメイクされたタイプ62-2のシャーシは何をベースなのでしょう?一から作ったのかな。
  • かっこいいな
    自分の手元にあったら常に休日が待ち遠しくなるね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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