現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > WTCRに次ぐシリーズ『TCR EU』の2020年カレンダー発表。全7戦でトラックレースとも併催

ここから本文です

WTCRに次ぐシリーズ『TCR EU』の2020年カレンダー発表。全7戦でトラックレースとも併催

掲載
WTCRに次ぐシリーズ『TCR EU』の2020年カレンダー発表。全7戦でトラックレースとも併催

 WTCR世界ツーリングカー・カップに次ぐ、TCR規定ツーリングカーのトップシリーズであるTCRヨーロッパの2020年カレンダーが発表された。ラウンド数は2019年と同じく全7戦だが、新たにフランス・ポールリカールとベルギーのゾルダーがカレンダー入りを果たしている。

 2020年のTCRヨーロッパは、2019年にTCR耐久イベントの最高峰として開催された"スパ500"と併催される形で、ベルギーのスパ・フランコルシャンを舞台に4月30日~5月2日に開幕戦が行われ、シーズンは10月9~11日のシルクイート・デ・バルセロナ、スペイン・カタルーニャで最終戦を迎える。

TCR EU最終戦:ジョシュ・ファイルズ勝利でタイトル獲得も、ECU検査で暫定リザルトに

「シリーズ本格始動から2年目となった2019年シーズンは、大規模な参加台数とハイクオリティな競技レベルの双方により、このフォーマットが実にうまく機能していることを証明した。そのため、我々としても来季に向け、魅力的なレーストラックでの全7戦開催という部分に非常にこだわったよ」と語るのは、シリーズプロモーターを務めるパウロ・フェレイラ。

「開幕のスパ・フランコルシャンでは、このシリーズとして初めてTCR車両によるエンデュランス・レースとの併催という形態を採る。チームとドライバーの何組かが、長距離レースでの経験を積極的に試してくれることを願っているよ」

 続くシーズン第2戦は5月にオーストリアのレッドブルリンクで開催され、ドイツのオッシャースレーベンで6月末に第3戦が争われる。そして2018年以来のシリーズ復帰となるフランス・ポールリカールは、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズと週末をシェアして第4戦のスロットへ。

 第5戦となるベルギーのゾルダーではETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップのトレーラーヘッドたちの争いが華を添える、サマーブレイク明けの1戦となる。

「もうひとつの重要なトピックはFIA ETRCとのコラボレーションだ。彼らはこれまでもWTCRとのジョイントを経験しているが、毎戦のように大観衆がスタンドを埋めるイベントだけに、TCRヨーロッパ・シリーズとしても大勢のモータースポーツ・ファンの前でレースする新たな機会となるだろう」
「また、週末のタイムスケジュールからレース自体のマネジメントまで、すべての面でシリーズを改善することを目的として、スポーティングレギュレーションの改定にも取り組んできた。これに関しても自信を持っている」と続けたフェレイラ。

 2019年シーズンには最終戦の舞台となったイタリア・モンツァは最後からひとつ前のラウンドへと移動し、10月のバルセロナが初年度同様のシーズンフィナーレを飾る。そのモンツァ戦はGTオープンと、バルセロナはSRO主催のブランパンGTシリーズとの併催イベントとなる。

 このカレンダー発表と合わせて改定されたスポーティングレギュレーションでは、従来までのレース時間23分+1ラップから55kmの上限距離制に変更。セーフティカー導入時には最初の2周がレースラップに追加されることになった。さらにオーガナイザーは、シリーズのエントリー上限を30台とすることも併せて発表している。

 また、2019年最終戦でドライバーズチャンピオンの権利を獲得した強豪ターゲット・コンペティションのジョシュ・ファイルズ(ヒュンダイi30 N TCR)が、マシンに搭載されたECUの技術解析検査のため暫定リザルト扱いとされていた問題に関しても、11月中旬にTCRコンセプト・プロモーターのWSC.Ltd.,よりステートメントが出され、「ECUの分析結果により、各種の電子制御は技術規制に準拠していた」として、お咎めなしの裁定が下された。

 この結果、フィナーレから1カ月以上も保留扱いとなっていたファイルズの2019年王座が確定。ドイツ・シリーズ連覇の肩書きに、新たなチャンピオンタイトルが加わることとなった。

「すべての再確認項目のチェックは、TCR技術部門によって徹底的に実施された」と、そのレポートで述べた、WSC代表でTCR規定提唱者のマルチェロ・ロッティ。

「2020年に向けては、各車のECUに新たなソフトウェアが実装され、技術チェックはより迅速かつダイナミックになるだろう。これは新車に共通ECUを採用することで実現すると同時に、各シリーズのテクニカルデリゲートが認定マップへの準拠をすぐに確認するのに、非常に役立つ措置となるだろう」

■TCRヨーロッパ・シリーズ2020年カレンダー
RoundDayCountryCircuit14月30~5月2日ベルギースパ・フランコルシャン25月15~17日オーストリアレッドブルリンク36月26~28日ドイツオッシャースレーベン47月17~19日フランスポールリカール59月11~13日ベルギーゾルダー69月25~27日イタリアモンツァ710月9~11日スペインバルセロナ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
カー・アンド・ドライバー
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
くるまのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村