数多くのスポーツカーレースを手掛けるSROのステファン・ラテルCEOは、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)第3戦スパ24時間を前にした記者会見の中で、同シリーズの1戦として鈴鹿1000kmを開催することを明らかにした。
鈴鹿1000kmは1966年に初開催された歴史あるレースで、GT選手権や耐久選手権など様々なカテゴリーで形を変えながら行なわれてきた。そして長らく夏の開催だったため、モータースポーツファンには夏の風物詩としても親しまれてきた。
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2017年まではスーパーGTの1戦として開催されていたが、同年を最後に開催はひと区切り。2018年と2019年はIGTCの『Suzuka 10H』として、10時間レースのフォーマットで開催されてきたが、2020年にコロナ禍の影響で中止になって以降は開催が実現していなかった。
2024年のIGTCは、バサースト12時間、ニュルブルクリンク24時間、スパ24時間、インディアナポリス8時間の4戦で構成されているが、2025年はそこに鈴鹿1000kmが加えられ全5戦に。来季はバサースト戦を2月に実施し、6月後半にはニュルとスパで2週連続の24時間レースが開催されるという。そして9月に鈴鹿戦を実施し、10月のインディアナポリス戦でシーズンが締め括られる流れとなる。
なお鈴鹿1000kmの詳細については最終決定していないものの、SROが主催するGTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップがサポートレースとして行なわれる構想があるという。一方でGTアジアの参戦チームは本戦の出走が推奨されているとのこと。日本では他にもスーパーGT、スーパー耐久などGT3車両が走るカテゴリーがあるが、最終的にどのようなエントラントが集まるかにも注目が集まる。
ラテルCEOはリリースに次のようにコメントした。
「鈴鹿1000kmの復活は、IGTCのパズルを完成させる上で、最後のピースを象徴する」
「中長期的にIGTCを考えると、アジアでの大会は必要不可欠だ。そんななか、大会の歴史、重要性、そしてサーキットの存在感という複合的な観点から見ても、この枠を埋められるのは鈴鹿大会だけだ。かつて鈴鹿1000kmに参戦した私自身、この大会が歴史ある1000kmのフォーマットで復活し、6年ぶりに大会を再び開催できることを本当に嬉しく思う」
「私は、SROが鈴鹿1000kmの名前と歴史に相応しいと信頼を寄せてくれた鈴鹿サーキットのオーナーであるホンダモビリティランド株式会社に感謝している」
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