BWTアルピーヌF1チームのリザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンは、F1に完全に専念するために、2024年にインディカー・シリーズも含めてF1以外でレースをする複数の機会を辞退したと述べている。
インビクタ・ビルトゥジ・レーシングから2023年のFIA F2に参戦したドゥーハンは、シーズン最終戦を優勝で締めくくり、ドライバーズランキングではテオ・プルシェール(ARTグランプリ)とフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング)に次ぐ3位につけた。
F1昇格を目指すアルピーヌ育成のドゥーハン、2024年はFIA F2には参戦せず「自分の能力を示せた」
しかしながら、3シーズンをジュニアカテゴリーで過ごしたドゥーハンは、4年目はF2には戻らない。
20歳のドゥーハンはまた、他の選手権に参戦するさまざまなチームからのオファーも断ってきた。彼はアルピーヌにおいて、F1のリザーブ兼テストドライバーとしての役割に時間を割く方が自身にとって有益だと感じているのだ。
「今の時点でレースをする予定はない」とドゥーハンが認めたと『Speedcafe』は報じた。
「あらゆるフォーミュラや、F1以外のフォーミュラレースでの選択肢はたくさんあった」
「だからチャンスが足りなかったわけではない。スーパーフォーミュラ、インディカー、ハイパーカーといったものがあった。そうしたオプションがあってとても幸運だった」
「それでも、今の時点ではF1だけに集中することが重要だと感じている。マシンに乗る多くのチャンスを与えてくれるのはアルピーヌだからね」
ドゥーハンはレースウイーク中にアルピーヌに同行する以外にも、旧仕様マシンでのテストを継続する予定だ。つまり、来年のいずれかの時点で、グラウンドエフェクトが導入された2022年型アルピーヌA522でテスト走行するチャンスがあるということだ。
「それはとても貴重だ」とドゥーハンは語った。
「最近のテストは2021年型マシンで行われていた。2021年から2023年のF1マシンにはかなり大きな進歩と違いがあることは分かっている。タイヤは大きく、車体は少し重くなり、ダウンフォースは増えている」
「でも、少なくとも2022年から2024年の特徴もあるだろうし、いくつか似ている部分も出てくる。18インチタイヤでもほぼ同じ重量比になるだろう」
「レースウイークの週末にしっかり自分を慣らし、マシンに乗る必要が出たときには、可能な限り最高の仕事を確実に行えるようにすることが重要だ」
ドゥーハンは、アルピーヌとの大規模なテストプログラムは、他の選択肢を辞退することを納得するうえで重要な要素だったと語った。
「この大規模なテストプログラムがなければ、走行する時間が必要になっていたのは間違いないし、他の選手権でとにかくレースをすることにしただろう」とドゥーハンは指摘した。
「でも、F1マシンでの走行時間が確保できるし、F1マシンが走行するコースで作業ができるから、2025年にシートを獲得するための最善の態勢でいられると思う」
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