現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ランボルギーニ「ウラカンSTO」ベースのレーシングバージョン「ウラカンGT3 EVO2」登場

ここから本文です

ランボルギーニ「ウラカンSTO」ベースのレーシングバージョン「ウラカンGT3 EVO2」登場

掲載
ランボルギーニ「ウラカンSTO」ベースのレーシングバージョン「ウラカンGT3 EVO2」登場

2022年5月6日(イタリア現地時間)、アウトモビリ・ランボルギーニは、レーシングマシン「ウラカンGT3 EVO2」を発表した。このモデルはウラカンSTOをベースに、モータースポーツに特化した部門「スクアドラ・コルセ」による開発だという。

先進エアロダイナミクス&新インテークシステム採用。安全性も向上
ランボルギーニ ウラカンGT3 EVO2は、ウラカン最強の公道仕様とも言われている「ウラカンSTO」をベースに、アウトモビリ・ランボルギーニのモータースポーツ部門「スクアドラ・コルセ」が設計・開発したレース用車両だ。

ランボルギーニ ウラカンの時代。デビューからテクニカ登場まで、8年間のサクセスストーリーを振りかえる

モデル名の「EVO2」が示すとおり、このモデルは第2世代目である。第1世代は2019年にホモロゲーションを受けた公道仕様ウラカンEVOをベースとした「ウラカンGT3 EVO」で、その後継としてFIAの2022年の新技術レギュレーションに準拠したモデルだ。一新されたエアロダイナミクスとインテークシステムを特徴として、パワートレーンは「ウラカンSTO」と同様の5.2L V10 DOHCの自然吸気エンジンで、最高出力も640hpと変わりない。STOの駆動方式はもともと後輪駆動で、GT3規定に合致しているため変更はなしだ。

さて詳細に入ろう。「ウラカンSTO」から継承された独特な六角形のエアスクープは、サイドエアインテークに代わるシュノーケルへとつながる。気流を最適な形でエンジンに直接流し込むことで、レスポンスを向上させるのだ。

10個も採用された電子作動式スロットルボディは、チタンバルブを備えるV10の効率化に貢献。しかも、メンテナンス作業の容易さを踏まえ、わずか4本のねじだけでエンジンに取り付けられている。

マッチョなオールカーボンファイバーのフォルムは、ランボルギーニのチェントロ・スティーレデザイン部門との共同でデザインされている。新しくなったスプリッター、ディフューザー、アンダーボディが空力効率を高めつつ、極めて強度の高いザイロン繊維で覆われたカーボンファイバーのフロアは、新しいディフューザーと共に「ウラカンGT3 EVO」を上回る大きなダウンフォースを生み出すという。

「ウラカンSTO」にインスピレーションを受けた、アルミニウム合金の支柱で取り付けられたリアウイングにも注目したい。ウイングの角度調整が、従来モデルの「GT3 EVO」と比較してより精密に行えるようになったという。

新設計のロールケージはふたつのリアピラーと、「エッセンツァ SCV12」で採用実績のあるカーボンケブラーのハニカム構造サイドパネルを加え、ドアへの衝撃に対する安全性を向上。また、プレキシガラス製のサイドウインドウは、構造的な剛性と信頼性を高めるためカーボンファイバーのドアパネルに固定されている。

ブレーキングシステムは、耐久とスプリントの両レースでパフォーマンスを最適化できるよう、スクアドラ・コルセが設計した新しいキャリパーとパッドが装着される。これらは専用のTCS(トラクションコントロールシステム)とABS(アンチロックブレーキシステム)を組み合わされ、アマチュアドライバーが低グリップ状態でも制御しやすいものとなっている。

納車開始は2022年後半を予定され、その際には「スクアドラ・コルセ」の長年のパートナーであるピレリの「P ZERO」タイヤ(フロント325/680-18、リア325/708-18)が装着されて届けられる。「ウラカンGT3 EVO2」の初陣は、2023年「デイトナ24時間レース」をターゲットとされている。

ちなみに以前の「ウラカンGT3 EVO」モデルは、エボリューションキットにより「ウラカンGT3 EVO2」仕様にアップグレードすることができる。

[ アルバム : ランボルギーニ ウラカンGT3 EVO2 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

【最終結果】2024年WRC第5戦ラリー・ポルトガル パワーステージ後
【最終結果】2024年WRC第5戦ラリー・ポルトガル パワーステージ後
AUTOSPORT web
オジエが2連勝。突然の濃霧もお構いなし、自身6度目のラリー・ポルトガル制覇【WRC第5戦最終日】
オジエが2連勝。突然の濃霧もお構いなし、自身6度目のラリー・ポルトガル制覇【WRC第5戦最終日】
AUTOSPORT web
中古200万円超えにも納得!! 1.5Lターボが超刺激的! コルトの超絶モデル[ラリーアート]
中古200万円超えにも納得!! 1.5Lターボが超刺激的! コルトの超絶モデル[ラリーアート]
ベストカーWeb
レーシングドライバー前澤友作、フェラーリ・チャレンジのデビュー戦でクラス優勝&3位の活躍
レーシングドライバー前澤友作、フェラーリ・チャレンジのデビュー戦でクラス優勝&3位の活躍
AUTOSPORT web
テインは中国工場もすげーぞ!! 全数検査で品質は折り紙つき 世界に誇る日本のサスはどう作られる?
テインは中国工場もすげーぞ!! 全数検査で品質は折り紙つき 世界に誇る日本のサスはどう作られる?
ベストカーWeb
まるで三菱「ギャランGTO」のような「ミニカスキッパー」は360cc!「パーツはストックしてずっと維持していきます」
まるで三菱「ギャランGTO」のような「ミニカスキッパー」は360cc!「パーツはストックしてずっと維持していきます」
Auto Messe Web
赤旗後の“1時間44分”は「スポーツの公平性」のため。物議を醸すWEC第3戦の延長措置をFIAが説明
赤旗後の“1時間44分”は「スポーツの公平性」のため。物議を醸すWEC第3戦の延長措置をFIAが説明
AUTOSPORT web
中古ではクラスの「コスパ1番」 ルノー・メガーヌ(4代目) UK中古車ガイド EDCの調子にご注意
中古ではクラスの「コスパ1番」 ルノー・メガーヌ(4代目) UK中古車ガイド EDCの調子にご注意
AUTOCAR JAPAN
フェラーリ新型「12チリンドリ」を発表前にマラネッロで見た印象とは? 価格は6650万円から「デイトナ」オマージュに見えてもいいじゃない
フェラーリ新型「12チリンドリ」を発表前にマラネッロで見た印象とは? 価格は6650万円から「デイトナ」オマージュに見えてもいいじゃない
Auto Messe Web
グランプリのうわさ話:ニューウェイ、“感情的な相違”でアストンマーティンからの巨額オファーを拒否か
グランプリのうわさ話:ニューウェイ、“感情的な相違”でアストンマーティンからの巨額オファーを拒否か
AUTOSPORT web
純正のほぼ半値! 高額なトヨタ「GRヤリス」純正ローターに代わる高性能1ピースローターが登場! 魅力的なパッドも充実しています
純正のほぼ半値! 高額なトヨタ「GRヤリス」純正ローターに代わる高性能1ピースローターが登場! 魅力的なパッドも充実しています
Auto Messe Web
目の肥えた人に刺さる「縦目」 メルセデス・ベンツW108/W109型 UK版中古車ガイド(1) Sクラスのご先祖
目の肥えた人に刺さる「縦目」 メルセデス・ベンツW108/W109型 UK版中古車ガイド(1) Sクラスのご先祖
AUTOCAR JAPAN
メルセデス・ベンツW108/W109型 殆どの部品は入手できる! UK版中古車ガイド(2) 複雑なサス故障にご注意
メルセデス・ベンツW108/W109型 殆どの部品は入手できる! UK版中古車ガイド(2) 複雑なサス故障にご注意
AUTOCAR JAPAN
働くクルマ「作業中エンジンつけっぱなし」問題に終止符? EV化いよいよ加速か 三菱ふそう&架装メーカーも準備OK!
働くクルマ「作業中エンジンつけっぱなし」問題に終止符? EV化いよいよ加速か 三菱ふそう&架装メーカーも準備OK!
乗りものニュース
ホンダ EV充電環境をワンストップで提供 新型「N-VAN e:」予約スタートに先立ち
ホンダ EV充電環境をワンストップで提供 新型「N-VAN e:」予約スタートに先立ち
グーネット
オトナの体験楽しむ「三浦ランデブー2024」開催 激レアスーパーカーも集結【動画あり】
オトナの体験楽しむ「三浦ランデブー2024」開催 激レアスーパーカーも集結【動画あり】
グーネット
スーパーカーも静寂への一歩を踏み出す。余計な音を削減する驚きの効果を体感
スーパーカーも静寂への一歩を踏み出す。余計な音を削減する驚きの効果を体感
レスポンス
大型トラックの「タイヤの数」と「位置」に注目すると面白さ倍増! いまの流行は「運転しづらい」4軸低床だった
大型トラックの「タイヤの数」と「位置」に注目すると面白さ倍増! いまの流行は「運転しづらい」4軸低床だった
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村