前年比プラス ダイハツのみ
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
【画像】トヨタ・ライズ詳細画像【5ナンバーSUV】 全52枚
2020年6月の登録車の新車販売台数は、前年同月比26.0%減の21万4857台と9か月連続での前年割れ、しかも6月単月としては統計を取り始めて以来の過去最低となった(日本自動車販売協会連合会まとめ、速報値)。
なお、軽自動車と合わせた台数でも同22.9%減の34万7371台と、9か月連続でのマイナスを記録する。
この結果、2020年上期(2020年1月~6月)の成績は、登録車で前年同期比19.3%減の139万9694台と2年ぶりのマイナス。
軽自動車含でも同19.8%減の220万7775台と、2年ぶりに前年度実績を下回った。
6月の登録車のブランド別新車販売台数では、新型ロッキーの堅調な販売によってダイハツが前年同月比46.5%増(3360台)とプラスを達成したものの、それ以外のブランドはすべて2桁のマイナスとなる。
一方、2020年上期でもプラスを記録したのはダイハツのみ(前年同期比46.8%増の3万894台)。
トヨタは同14.0%減(67万1210台)、ホンダは同25.9%減(15万732台)、日産は同34.8%減(13万7714台)に。
マツダは同13.0%減(7万2945台)、スズキは同24.4%減(5万2435台)、スバルは同23.8%減(4万2768台)、レクサスは同20.0%減(2万5226台)、三菱自は同46.3%減(1万4364台)と数字を落とした。
厳しい結果に終わった6月と今後の展望について、関係者の声を聞いてみよう。
6月 フィット善戦も、トヨタ勢が突き放す
登録車の販売動向に関して業界団体の関係者は、「新型コロナウイルスの影響は生産面でも販売面でも続いているが、緊急事態宣言の解除後は、少しずつ販売店に客足が戻っている」と説明。
「いずれのブランドも5月期と比べると6月期のマイナス幅は大きく減少し、回復基調に乗ったことが確認できる。メーカー側が新型車の発売や販売キャンペーンの実施などを再開したことも、復調の要因」と解説する。
今後については、「7月以降は新型コロナウイルスの影響で遅れていた新型車や特別仕様車のリリースが鋭意行われる予定で、生産ラインも徐々に通常ペースに戻る見込みなので、市場が好転する可能性は十分にある」と期待を示した。
一方で「景気の先行き不安に伴う消費意欲の減退、そして新型コロナウイルスの第2波の発生などは懸念材料」と指摘した。
6月期の登録車の車名別ランキングでは、1万2823台を販売したトヨタ・ライズが3か月ぶりに首位に返り咲き、2か月連続で首位に君臨していたトヨタ・ヤリスが1万967台で第2位に陥落する。
第3位には、前年同月比10.4%増の9311台を達成したトヨタ・カローラが1ランクアップで位置。
第4位には同4.0%増の9016台ながら1ランクダウンしたホンダ・フィットが、第5位には同34.3%増の6835台を記録したトヨタ・アルファードが前月と同順位でランクインした。
ライズ 2020年前半で5.8万台
この結果、2020年上期のランキングでは5万8492台を販売したトヨタ・ライズが初の首位を獲得。
続く第2位には前年同期比19.6%増の5万7235台を達成したトヨタ・カローラが、第3位には同11.0%増の5万29台を成し遂げたホンダ・フィットが、第4位には4万8129台を販売したトヨタ・ヤリスが入った。
話題の新型車の6月期の販売成績を見ていこう。6月に全面改良したトヨタ・ハリアーは前年同月比34.4%増の4239台を記録して第13位に位置。
また、昨年11月に発売したトヨタ・ライズの兄弟車のダイハツ・ロッキーは月販目標の2000台を上回る2160台を達成して第24位に。
増産体制に入ったスズキ・ジムニー・シエラは同129.8%増の2028台を成し遂げて第25位に、5月に特別仕様車を設定したマツダ2は1920台を販売して第26位に入る。
そして、6月24日に発表された新型コンパクトSUVの日産キックスは1836台を登録して第27位にランクインした。
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