この記事をまとめると
■アルファード/ヴェルファイアのスタイリングのポイントを解説
新型アルファード&ヴェルファイアは誰も到達できない高みに登り詰めた! 中身を分析するとライバルはまだ見ぬ「LM」ぐらい!!
■サイド面の抑揚のあるキャラクターラインでボディ全体のアグレッシブな印象を生み出している
■フロントバンパーのサイドポンツーンがアルヴェルの個性を表現している
ほとんどデザイン代がない状態で大胆で抑揚のあるサイド面を実現
新型アルファード/ヴェルファイアのスタイリングがいろいろな意味で話題となっている。
フロントグリルのメッキ表現は控えめになり従来ほど押し出しを感じなくなったという見方もあれば、エンブレム部分が先端になるように逆スラント形状となったフロントシルエットは歴代で最高に押し出し感があるという意見もある。
シンプルにまとめれば、従来までのアルファード/ヴェルファイアは箱型のボディにマッシブなフロントグリルを与えるという文法によるスタイリングだったが、新型ではボディそのものが勢いよく猛進するようなフォルムになったといえるだろう。
そんなボディ表現のポイントといえるのが、サイド面の大胆なキャラクターラインと面構成だ。ノーズ先端からフロントフェンダーを通り、そのままリヤバンパーまで続く様子は、非常に抑揚をつけたもので、ボディ全体のアグレッシブな印象を生み出している。
一般に、サイド面に抑揚をつけるには「デザイン代」を要するといわれている。これはボディ骨格と外皮の間にあるスペースのことだ。デザイン代が大きいほどダイナミックな面構成にしやすいことは容易に想像がつくだろう。
しかし、新型アルファード/ヴェルファイアについては「日本の機械式駐車場の制限サイズとなる全長5000mm・全幅1850mmを死守しました」という発言もあった。もちろんショーファーカーとしての優雅さも追及したアルファード/ヴェルファイアが室内空間を犠牲にしてボディ全幅を狭めているはずもない。
つまり、骨格と外皮の関係でいうと、ほとんどデザイン代がない状態でここまで大胆かつ抑揚のあるサイド面を実現しているのが新型アルファード/ヴェルファイアといえる。
伝統を受け継いでいるサイドポンツーン形状
その秘密はどこにあるのか。デザイナー氏にヒヤリングしてみたところ、「ある種の錯覚を利用しています」とヒントをくれた。
たとえばリヤバンパーからスライドドアに向かっている彫りの深いキャラクターラインに注目してほしい。バンパーやフェンダー部分ではエッジの効いたキャラクターラインになっているが、スライドドア部分にフォーカスすると、キャラクターラインはボディ内部に溶け込むような処理がされている。
わかりづらいと感じるのであればスライドドアを開けてみると一目瞭然だ。後方との流れを切って、ドアパネル単独でみると物理的にはそれほど彫りが深いわけではない。
しかし、リヤバンパーからの流れで見ると、この部分も十分に彫りが深いラインになっているように感じるはずだ。まさに「錯覚」を利用したデザインとなっている。デザイン代が非常に少ないなかで、従来モデルよりも抑揚をつけた面を表現するための工夫である。
冒頭で記したように、新型アルファード/ヴェルファイアでは、フロントグリルの表現アプローチとしてメッキのギラギラで押し出すという従来の手法を変更している。とくにヴェルファイアのフロントグリルはブラックとしているため、従来ユーザーが持つイメージを継承するのに苦労したという。それでも、ひと目でアルファード/ヴェルファイアと識別できるのは、フロントバンパーの両脇に置かれたサイドポンツーンの形状にある。
とくに大胆に台形状のサイドポンツーンを配したヴェルファイアは、間違いなく伝統を受け継いでいると実感できるのではないだろうか。有機的な形状とされたアルファードのサイドポンツーンも同様に、伝統を受け継ぐ形状といえる。
前述のとおり、新型アルファード/ヴェルファイアは全長5000mm以内に収めることを至上命題としているわけだから、フロントまわりにおいてもデザインが使える空間に余裕があるはずもない。そうした制約のなか、十分にアルファード/ヴェルファイアとしての個性を作り分けたデザイナーの手腕は見事だといえるのではないだろうか。
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