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FCY導入ごとにピットイン……戦略で勝機を得た1号車GTNET GT3 GT-Rの星野一樹「チーム力で勝てた」|スーパー耐久第2戦

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FCY導入ごとにピットイン……戦略で勝機を得た1号車GTNET GT3 GT-Rの星野一樹「チーム力で勝てた」|スーパー耐久第2戦

 2019スーパー耐久第2戦。ST-Xクラスで優勝を飾った#1 GTNET GT3 GT-Rの星野一樹は、フルコースイエロー(FCY)導入ごとにピットインして給油を行なっていたことが優勝につながったと語った。

 スポーツランドSUGOで行われた第2戦Gr.1決勝は、レース序盤からコース各所でアクシデントが発生し、開始から1時間の間に何度からFCYが導入された。この時、1号車はFCYが導入された度にピットインし、給油のみを敢行。その都度、満タンにしてマシンを送り出していた。

■S耐第2戦(Gr.1決勝)|波乱の展開を味方につけ、1号車GTNET GT-Rが今季初優勝

 このレースではドライバー交代の義務があるため最低2回のピットストップが必要だったが、1号車はこれを大幅に上回る4回のピットストップを行なっての勝利だった。

 チームのエースドライバーである星野一樹に訊くと、この戦略は前もって決めていたことだと語った。

「FCYが入って、みんながレーシングスピードで走っていない時に給油しようというのは最初から決めていました。それを何事もなく当たり前のようにやってくれたチームの実力だったと思いますし、FCYの時に常に満タンにしていたのが、勝因だったと思います」

 レース中盤は、ピットストップ回数が多かった関係で3番手を走行していたが、残り1時間30分を切ったタイミングでクラッシュ車両が発生。このレースで初めてセーフティカーが導入された。

 ちょうどこのタイミングで1号車は最後のピット作業を行なっていたため、タイムを大幅に稼ぐことができたのだが、星野によるとこれは偶然であり、FCY時の小まめな給油が一番の勝因だったという。

「(最後のピットストップは)当初から、あのタイミングでピットインしようと思っていたので(SCが入ったのは)本当に偶然でした」

「僕のスティントから清斗に渡す時に、(約1時間30分を走行するため)フル満タンにしなきゃいけなくなります。ですが、最初にスプラッシュをしておくことで、そこでの給油時間を短く済ませることができます。それがFCY中にできるというのは(周りがレーシングスピードで走っていないため)得なことです」

「昨年からやってきたことが、今回こういうところでチーム力として発揮できたことが大きいと思います」

 スタートスティントを担当した浜野彰彦は、FCY時のピットストップなども担当したが、当初の作戦通りで冷静に対応できたという。

「(序盤でのピットストップは)状況に応じてでしたけど、何パターンか作戦を決めていて、FCYが入ったらスプラッシュ(給油のみの短時間作業)をしようというのも作戦通りでした。また今回はスタートドライバーを任されて、またひとつ経験が増えてよかったです」

 浜野、星野が戦略通りにレースを進め、アンカーを任されたは藤波清斗。とにかくチェッカーまでミスをしない走りに徹したという。

「前回(開幕戦)が不運で終わってしまって、(シリーズタイトルを考えると)これ以上落とせない状況でした。なので、とにかくミスをしない、接触をしないようにするところを意識して走りました」

「本当は最初3位でいいと言われていましたが、あそこまでいったら行くしかなかったです。でも、ふたりがしっかり繋いでくれたので、僕は淡々と走るだけでした。例年SUGOっていい思い出がなかったので、今回ここ優勝することができて嬉しいです」

 これでST-Xクラスでのシリーズランキングは3位となった1号車だが、早くも次の富士24時間での勝利をターゲットとしていると星野は語った。

「昨年もそうでしたが、今年もメインターゲットは24時間で勝つということです。もちろん最終目標はシリーズチャンピオンですけど、24時間の連覇というのも目標にやってきています。いい流れで富士に行けるので良かったと思います」

 同じく浜野も「次の24時間は30kgのウエイトを積んでのレースになりますが、それは昨年と同じです。V2を狙って頑張ります」と力強くコメント。藤波は今回の勝利で流れを引き戻すことができ、大一番である富士24時間へ勢いをつけることができたと語った。

「(次の富士は)大一番ですね。そこを獲るのが今年の大きな目標のひとつなので、当日に向けてしっかり準備をしていきたいなと思います。30kgのウエイトを積むことになりましたが、昨年も同じ30kgを積んだ状態だったのでデータはあります。それに今のチームだったら行けると思います」

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