現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 正式発表カウントダウン!! 新型クラウンスポーツ乗ったらすごかった!! 大当たり予感の理由

ここから本文です

正式発表カウントダウン!! 新型クラウンスポーツ乗ったらすごかった!! 大当たり予感の理由

掲載 122
正式発表カウントダウン!! 新型クラウンスポーツ乗ったらすごかった!! 大当たり予感の理由

 先日ミニ試乗会が開催され、筆者も少しだけステアリングを握ることができた新型「クラウンスポーツ」。事前に予想していた姿よりもはるかにカッコよく、妖艶さもあふれ出ていたスタイリングで、SNSでも話題となっている。

 試乗した感想については、すでに公開になっている別記事をご覧いただくとして、今回は、試乗やエンジニアへのインタビューなどからみえてきた、新型クラウンスポーツの魅力について、深掘りしていきたい。

正式発表カウントダウン!! 新型クラウンスポーツ乗ったらすごかった!! 大当たり予感の理由

文:吉川賢一
写真:TOTOTA、ベストカーWEB編集部/撮影:池之平昌信

クロスオーバーのデザイン違いというレベルではないエクステリア

 新型クラウンとして初発となったクラウンクロスオーバーでは、旧来のセダンから脱却したことで、当初はやや批判的な評判が多かったが、いざ登場してみれば、それもどこかに飛んでいってしまった。いまや、オシャレカー日本代表のような立ち位置になったのではないだろうか。筆者も街中でクラウンクロスオーバーを見かけると「カッコ良い!!」と思わず目を奪われる。

 そのクラウンクロスオーバーよりも、新型クラウンスポーツのデザインは、「グラマラス、妖艶、情緒的」といった言葉が似合うスタイリングとなった。クラウンクロスオーバーのデザイン違いというレベルでは全くなく、見事なレベルでキャラクター分けがなされており、トヨタ自動車Mid-size Vehicle Company MS製品企画ZS主査の本間裕二氏も、「クラウンスポーツは、(クロスオーバーから)さらにエモーショナルなデザインへと味付けを変えることが目標だった」と話す。

 クラウンクロスオーバーと比べて、グラマラスかつマッシブに膨らんだリアフェンダー、ワイドスタンス(クロスオーバー比で全幅+40mm)、そして幅広タイヤ(クロスオーバーの225/45R21に対してスポーツは235/45R21に拡幅)などに加えて、後輪位置を80mm前進させたサイドビューも好印象。また、フロントの斜め45度から見たときのリアフェンダーの膨らみは、スープラがSUVになったかのようで、スポーツカー好きにはたまらないもの。新型プリウスに続く、ホームラン級の国産車のエクステリアだと思う。

新型クラウンスポーツをフロント斜め45度から見ると、リアフェンダーの膨らみは「まるでSUVのスープラか!?」と思うほど迫力がある。スポーツカー好きにはたまらないものではないだろうか

[usedcar-search brand_cd="1010" body_cd="6,11" car_cd="10101004" keyword="クラウン" limit=30]

最もコンパクトなボディによる操縦安定性の高さ

 前出の本間氏によると、新型クラウンスポーツは、「俊敏でスポーツな走りが楽しめる、新しい形のスポーツSUV」を開発目標にしてきたという。そのポイントとなったのはリアセクションだ。

 クラウンスポーツのサイズは、全長4710mm(-220)×全幅1880mm(+40)×全高1560mm(+20)、ホイールベースは2770mm(-80)と公開されている(カッコ内はクラウンクロスオーバー比)。ホイールベースが80mmも短縮されているぶん、後席の居住性は、正直なところ狭さを感じる。特に後席の頭部周囲は圧迫感と閉塞感があり、長く乗っているのは少々辛い。

 ただ、このホイールベース短縮(具体的には、フロント車軸からBピラーまではクロスオーバーと寸法は一緒、リア車軸を80mm前方へ詰めた)と、リアオーバーハングの短縮(-140mm)によって、新型クラウンスポーツは、運動性能の根幹となる慣性諸元の最小化と、塊感のあるリアデザインを得ることに成功。また、諸元のいい新型クラウンスポーツは外してくるものと筆者が考えていた後輪操舵機構「DRS」も、クロスオーバー同様にスポーツでも標準搭載されるとのことで、これによって、操縦安定性の向上と、最小回転半径の縮小化も狙える。

 今回、クラウンスポーツのプロトタイプカーを少しだけ試乗させていただいたが、回頭性とリア追従性のレベルは、クラウンクロスオーバーを20~30パーセントほどは上回っている印象をうけた。試乗時点は、まだ開発途中であり、今後さらに熟成していくというので、ハンドリングの味付けはさらに濃厚なものへとなるはず!! これは大いに期待したい。

クラウンスポーツは、ワイドスタンス(クロスオーバー比で全幅+40mm)かつ、幅広タイヤ(クロスオーバーの225/45R21に対してスポーツは235/45R21に拡幅)を装着する

クロスオーバーよりも、ハンドル角度は2割近く少なくても軽やかにコーナーを超える感覚は、非常に心地よく、ハンドリング好きもきっと満足する仕上がり

クラウンスポーツは、最高の選択肢になりうる

 また、プラグインハイブリッドの選択肢が用意されるのもポイントだ。その動力性能については、チョイノリ試乗では判断つかなかったが、PHEVのユニットは、RAV4やハリアーのPHEVと共通とのことなので、大いに期待できる(RAV4 PHVのアクセルを踏むとドカンとくる加速フィールは超が付くほど刺激的で、病みつきになった)。

 この後に続く、クラウンセダンとクラウンツーリングは、いわば高級車の王道スタイリングであり、おおよそ想像がつく。ラグジュアリーで、大らかで、厳かで、乗っていて優越感や満足感が得られるスペックやデザインになっていることだろう。この点、クラウンスポーツとクラウンクロスオーバーは、やや異質な存在であり、「キワモノ」感が漂っているものの、それだけに、当たり前のクルマじゃ満足いかない、新たな顧客(若者かは別として)開拓には、極めてよい選択肢だと思う。

リアテールランプは、クラウンスポーツのアイコン。思わず、後ろをついていきたくなるほど、カッコ良い!!

◆      ◆     ◆

 新型クラウンの4つのバリエーションのなかで、もっともエモーショナルなデザインと、もっともコンパクトなボディによる操縦安定性の高さを持ち合わせ、PHEV(プラグインハイブリッド)ユニットという現実的なパワーユニットを搭載している、新型クラウンスポーツ。最高にクールなクロスオーバーSUVの選択肢が、またひとつ誕生した。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
motorsport.com 日本版
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
ベストカーWeb
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
Auto Messe Web
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
Webモーターマガジン
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
乗りものニュース
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
レスポンス
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
AUTOSPORT web

みんなのコメント

122件
  • 提灯記事も度が過ぎる。
  • セダンはFR。こちらは腰高のFF。動力も他と同じ。なぜこれがトヨタフラッグシップモデルであるクラウンブランドでスポーツという冠をかぶるのか理解不能。単なるホットハッチじゃないか。かつてDOHCを復活させセリカに搭載したトヨタがSOHCだった日産スカイラインに対して、名ばかりのGTは道を空けるというコピーを出して揶揄したけど、このスポーツは本当に名ばかりのスポーツと言えるのではないでしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村