現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > カクカクフォルムがかなりイケてる! 1980年代に登場した大型クーペ3選

ここから本文です

カクカクフォルムがかなりイケてる! 1980年代に登場した大型クーペ3選

掲載 更新 19
カクカクフォルムがかなりイケてる! 1980年代に登場した大型クーペ3選

■1980年代に登場し、一世を風靡したラグジュアリークーペを振り返る

 昭和の時代には2ドアクーペが各メーカーから販売され、ラインナップも豊富でした。しかし、2000年代以降はニーズの変化から急減に減少してしまい、とくに小型の2ドアクーペは希少種となってしまいました。

ホレボレするほどカッコイイ! 昭和の美しい車5選

 かつて2ドアクーペは若者から人気を得ていただけでなく、幅広い年齢層のユーザーがパーソナルカーやファミリカーとして利用していました。

 現在、大型で高額な2ドアクーペは世界的にも富裕層を中心に一定の需要があり、欧州車を中心に販売され、国内メーカーも販売しています。

 大型のクーペは1980年代には日本でも高い人気を誇り、まさに隆盛を極めていました。

 そこで、1980年代に登場したラグジュアリーかつスタイリッシュな2ドアクーペを、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「レパード」

 1980年に誕生した日産初代「レパード」は、当時、定番の人気車種だった「スカイライン」や「ローレル」とはデザインコンセプトが大きく異なるスペシャリティカーとして開発されました。

 ボディは2ドア/4ドアハードトップセダンのラインナップで、ロングノーズに強い傾斜のAピラー、セダンもクーペスタイルを採用し、伸びやかでスタイリッシュなシルエットを実現。

 フロントフェイスは2種類あり、スタンダードなレパードは異形コンビネーションヘッドライト、販売チャネルが異なる「レパードTR-X(トライエックス)」では、角目4灯が採用されました。

 エンジンは1.8リッター直列4気筒、2リッターと2.8リッター直列6気筒が設定され、1981年には2リッター直列6気筒ターボの「L20ET型」を追加されました。

 装備はゴージャスかつ先進的で、上級グレードには本革シートやクルーズコントロール、世界初の電子マルチメーター、ドライブコンピュータなどが標準装備され、1982年のマイナーチェンジでは世界初の光通信ステアリングスイッチを採用しました。

 さらに、同じく世界初のワイパー付きフェンダーミラーや、日本初のオートボリュームコントロールオーディオなど、さまざまなアイデアが盛り込まれていました。

 その後、1986年に2代目へとフルモデルチェンジして、ドラマ「あぶない刑事」でおなじみの2ドアクーペのみとなり、よりスポーティなラグジュアリークーペへと変貌を遂げました。

●ホンダ「レジェンド 2ドアハードトップ」

 ホンダは1986年に、アメリカで高級車ブランド「アキュラ」を立ち上げ、フラッグシップモデルとして1985年に日本で発売されたのが、ホンダ初のラグジュアリーセダン「レジェンド」です。

 外観はボンネットラインを低く抑えたフォルムにブリスターフェンダーを採用するなど、ホンダらしさあふれるスポーティな印象で、新開発の2リッターと2.5リッターV型6気筒SOHCエンジンを搭載。

 室内はFFならではの広さを誇り、本革や本木目パネルを積極的に採用するなど、英国調の気品ある空間を演出していました。

 そして、1987年にはクーペモデルの「2ドアハードトップ」を追加ラインナップ。

 ボディサイズは全長4775mm×全幅1745mm×全高1370mmと低くワイドで、外観はセダンのエッセンスを残しながらも、フロントフェイスなどのデザインはクーペ独自とされました。

 内装はセダンに準じた意匠ですが、パーソナルクーペとして仕様はセダンよりもさらにラグジュアリーな印象です。

 エンジンは2ドアハードトップ専用に最高出力180馬力の2.7リッターV型6気筒SOHCエンジンを搭載するなど、セダンと差別化されました。

 その後、1980年に2代目レジェントが登場。1991年には2ドアクーペの「レジェンドクーペ」がデビューしましたが、この代を最後にレジェンドの2ドア車は消滅しました。

●トヨタ「ソアラ」

 トヨタは1967年発売の3代目「クラウン」から2ドアクーペを設定しており、高級パーソナルクーペ市場をけん引する存在でした。

 その後、1979年に登場した6代目クラウンまで2ドアクーペが設定されていましたが、1981年には初代「ソアラ」が誕生し、以降はクラウンのラインナップから2ドアクーペは廃止。

 ソアラの外観はロングノーズのエレガントなフォルムで、ラグジュアリーかつスポーティなイメージを押し出すことで、ユーザー層もクラウン時代から大きく若返りを果たし、ヒット作となりました。

 外観の美しさだけでなく、グラフ表示式のタコメーターやデジタルスピードメーターを配置した「エレクトロニックディスプレイメーター」、コンピューター制御によるオートエアコンなど、先進装備も大いに注目されました。

 発売当初、エンジンはトップグレードの「2800GT」に2.8リッター直列6気筒DOHCを搭載し、そのほかのグレードも全車直列6気筒エンジンで、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。

 1985年のマイナーチェンジでは2.8リッターから3リッターエンジンに換装するなど、さらにラグジュアリー志向を高めました。

 そして、1986年に2代目が登場すると、デザインは初代からキープコンセプトとされ、好景気に湧いていたことや、中流意識の高まりという時代背景もあって、高額なモデルながら初代以上のヒットを記録しました。

※ ※ ※

 今では考えられないことですが前述にあるとおり、昭和の時代はクラウンやレジェンドなど高級セダンでも2ドアクーペがラインナップされていました。

 ほかにも日産「セドリック/グロリア」にクーペが設定されていましたが、それほど需要があったということです。

 大型クーペはそのボディサイズを生かし、スタイリッシュなモデルが多い印象で、それは昭和も令和も不変といえるでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web

みんなのコメント

19件
  • ソアラ今見ても惚れ惚れするカッコよさだな。
  • 初代ソアラ、父が乗ってた。
    デジタルメーターが(当時としては)未来感タップリだったなぁ……。
    今のクルマと比べると四角いし、何より小さいよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村