F1は北米、南米、ヨーロッパ、中東、アジア、オーストラリアでのレースを確立してきており、次はアフリカでの開催をターゲットにしている。一時は南アフリカのキャラミサーキットが2024年にF1カレンダー入りするのではないかとみられていたが、最近、政治的理由によりその可能性が低くなったようだ。
F1の代表兼CEOのステファノ・ドメニカリは、以前、アフリカでのF1開催について、「非常に明確な目標だ。アフリカは我々のカレンダーに復帰するだろう。うまくいけばすぐにもだ」と述べていた。
歴史あるサーキットでもF1カレンダー残留の保証はなし「留まりたいなら正しいことをやる必要がある」とドメニカリCEO
F1初の黒人ドライバーであるルイス・ハミルトンは、次のように語っている。
「僕にとって最も重要だと感じる場所だ。南アフリカでのレースを復活させるということだ。故郷がどれだけ美しいかに、光を当てることができたら素晴らしいと思う」
現世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンも、アフリカでF1を開催することについて肯定的なコメントをしている。
「アフリカでのレースが必要だと、本当に思っている。基本的に他のすべての大陸ではレースをしているのだから、F1にとって次のステップになるべきだと考えている」
アフリカではこれまでに24回のグランプリが開催されてきた。1958年の世界選手権ではモロッコGPが、1962年には初の南アフリカGPが開催されている。イーストロンドンで3年間レースが行われた後、1967年に会場はキャラミに移り、このコースでは1985年まで毎年レースが開催。その後、1992年と1993年にもカレンダーに復帰した。
ルワンダやモロッコといった他のアフリカ諸国もグランプリ開催に関心を示す一方で、ヨハネスブルグ郊外に位置する南アフリカのキャラミサーキットは最も、そしておそらく唯一の現実的な会場として考えられている。
F1と地元プロモーターは昨年に本格的な交渉を行ったが、資金の調達が叶わず決裂。その後、民間投資会社『グループ777』の支援を受ける新たなプロモーター候補が、キャラミでのグランプリ計画を復活させようとしてきた。昨年12月に再選したシリル・ラマポーザ大統領がF1ファンだということもあり、南アフリカは再びグランプリ開催を希望する国々の先頭に立っているとみられてきた。
しかし、FIA関係者によると、南アフリカGPの復活は、早くても2025年以降であり、来年の開催は困難であるという。
ひとつは契約年数の問題だ。地元政府が2024年用の開催に必要な5000万ドル(約69億7000万円)をプロモーターに支援することを保証した。プロモーターは、地元政府の支援が1年しかないことから、1回開催した後に契約延長について再考することを望んでいるが、ドメニカリは、最低3年の契約を求めている。
さらに大きな問題となっているのは、南アフリカとロシアの関係だ。ウクライナ侵攻により2022年以降、ロシアGPの開催契約はキャンセルされた。南アフリカはウクライナ紛争に関して中立性を主張しているが、長年ロシアと親密な関係にあることで知られる。5月、南アフリカがロシアに武器を提供したとの報道がなされ、政府はこれに反論した。しかし、リバティ・メディアは、アメリカ政府から、少なくともこの問題が解決するまでは、南アフリカとはいかなるビジネスも行わないよう強い警告を受け、少なくとも2カ月は交渉を進めることができないものとみられる。
キャラミの2024年カレンダー入りがなくなれば、ベルギーGPが来年継続する可能性が高くなりそうだ。ドメニカリは、中国GPを含めた24戦からなるカレンダーをチーム側に提示する見通しとなっている。
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ゼレンスキーは大喜びだぞ