人気ミニバンのEV仕様
シトロエンは、EVバンのeベルランゴの英国仕様を発表した。138psのモーターを搭載し、280kmの航続距離を実現している。
【画像】シトロエンeベルランゴ【内燃機関モデルと写真で比較】 全72枚
「フィール」と「フレアXTR」の2種類のモデルがあり、ボディ長に応じて5人乗りと7人乗りが用意されている。
価格は、英国政府の2500ポンドのEV補助金を適用した場合、2万9575ポンド(460万円)からとなっている。全モデルに50kWhのバッテリーを搭載し、最大100kWのAC充電に対応。空の状態から30分で80%まで充電することができる。
そのほか、リアパーキングセンサー、8.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーン、2枚のスライドドア、アンドロイド・オートとアップル・カープレイを標準装備。エントリーモデルのフィールには、レーン・キーピング・アシスト、クルーズコントロール、速度制限認識機能付きスピードリミッターを備えたセーフティパックが装備されている。
フレアXTRは3万2280ポンド(約500万円)からで、10インチのデジタルメーター、ヘッドアップ・ディスプレイ、バックカメラ、17インチホイール、ブラックのルーフバーとドアミラー、オレンジ色のボディアクセントが特徴だ。
eベルランゴは、シトロエンの親会社であるステラティスが2025年までにラインナップを完全に電動化するという目標に沿って、今年発売する3台の電動ミニバンのうちの1台で、プジョーのeパートナーやヴォグゾールのコンボeライフと「e-CMPプラットフォーム」を共有している。
このプラットフォームは、ヴォグゾール・コルサe、プジョーe-208、シトロエンe-C4にも採用されている。
実用性や使い勝手は変わらず
eベルランゴには3つの走行モードが備わっている。ノーマルモードでは、モーター出力が日常的な運転に適した110psに抑えられている。エコモードでは、出力を83psに抑え、暖房やエアコンの使用を控えてエネルギーを節約する。パワーモードでは、138psのフルパワーを発揮する。
その他、デザインやインテリアは、ブルーのバッジやトリムのアクセントを追加しただけで、既存の内燃機関モデルとほぼ同じ。8.0インチのセンターディスプレイには、EV専用の表示モードが用意されており、ギアセレクターの代わりにEVドライブモードのトグルスイッチがある。標準では5人乗りだが、ロングホイールベース車には3列目のシートが追加され、両側のスライドドアから乗り降りできるようになっている。
「モジュトップ」と呼ばれるルーフライニングは、26個ある収納スペースのうちの1つであり、半透明のケース内に92Lの収納スペースを持ち、後部座席やトランクからアクセスできる。
また、パネルバンの商用車仕様も用意されている。
シトロエンのCEOであるヴィンセント・コベは次のように述べている。
「シトロエン・ベルランゴは、その実用性と使い勝手の良さで定評があります。最高のEV技術を採用することで、プロのユーザーにゼロ・エミッションのソリューションを提供します」
積載能力は内燃機関のモデルと変わらず、最大容量4400L、積載量800kgを実現している。
新型eベルランゴは現在、英国で注文を受け付けている。
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みんなのコメント
ベルランゴにはもう一つ兄弟車が存在します。
それはトヨタプロエース シティヴァーソ。
もしもこのパワートレインをプロエース系にも
供給されたら、トヨタはあっさりとEVのシェアを
獲得することが出来ますし、日産がe-NV200の後継を
カングーのOEMに切り替えてるように日本メーカーも
欧州市場でやることはちゃんとやっています。
わざと忖度で記事にしないだけでね。