この記事をまとめると
■輸入車の電動車が大阪で開催されたイベントに集結
輸入車勢はEV化のタイミングでの日本獲りに本気! 【JAIA 輸入電動車普及促進イベント in 大阪リポートその1】
■電動車は、2020年から輸入車ブランドとその車種が3倍に増え、販売率も2.7倍となった
■メルセデス・ベンツからは日本でこれから販売される注目モデルも展示された
日本で展開される輸入車界の個性派電動車が勢揃い
2022年6月30日(木)、日本自動車輸入組合(理事⻑:クリスチャン・ヴィードマン、英名:Japan Automobile Importers Association/以下 JAIA)は、グランフロント大阪のナレッジキャピタルコングレコンベンションセンターにて「JAIA 輸入電動車普及促進イベント in 大阪」を開催した。
2050年度までのカーボンニュートラルの実現。自動車業界ではEVやPHEVへの注目度は高く、ラインアップも年ごとに拡充している。JAIAによると、2020年10月時点は10ブランド/20車種だったが、現在は14ブランド/62車種と3倍に増加。電気自動車(BEV)の2021年度販売台数も2.7倍(2021年度)の8610台と大幅な伸び率となったという。
じつにPHEVとあわせると輸入車全体で5.3%のシェア。政府による補助金の恩恵や充電環境の改善などが好調の一因だが、課題も残る。たとえば、都心部における集合住宅での充電インフラの不足だ。
セレモニーでJAIAのクリスチャン・ヴィードマン理事長は「充電時間の短縮や充電性能もさらなる改善が必要だと思います。JAIAでは『EV技術タスクフォース』を立ち上げ、ユーザニーズを把握しながら関係各機関と意見交換を行い、連携して検討していきたい」と意欲を示した。
今回は、前回お伝えしたリポートの第2弾として、会場に展示されていた海外製BEVを紹介したい。
前回の記事はこちら:https://www.webcartop.jp/2022/08/941034/
アウディ
アウディからは2020年11月に販売されたSUVスタイルのBEV「e-tron」の最新モデルである「e-tron 50 quattro S line」を展示していたほか、同社初のEVとして登場した「e-tron Sportback 55 quattro S line」もあわせて並べていた。
そのほかにも、BEVならではの強烈な加速を味わえるアウディの電動フラッグシップモデル「RS e-tron GT」も展示されていた。サスティナビリティも意識したグランドツーリングカーで、最大534km(WLTCモード)の航続距離を誇ることも魅力だ。
テスラ
時価総額がトヨタを超えたことで、世界一の自動車メーカーとして日本でも大きな話題となったテスラも出展。BEVへの注目が集まる最近では、同社はBEVのパイオニア的な存在になりつつある。そんな同社の注目車種がSUVである「Model Y」だ。流行りのクーペSUVルックを採用しており、RWD(スタンダードレンジバッテリー)とAWD(ロングレンジバッテリー)のふたつの駆動モデルを用意する。2100リットル以上の積載スペースを誇る利便性の高さも魅力だ。なお、後者の航続距離はWLTCモードで595kmというスペックを有しており、ロングランも安心だ。
注目のBEV&ハイブリッドモデルが大集合
メルセデス・ベンツ
ドイツを代表する自動車メーカー「メルセデス・ベンツ」も電動化戦略に熱心だ。日本では「EQC」「EQB」「EQA」といったBEVを投入しており、評判は上々。今回は、「Cクラス」の位置に値する「EQC 400 4MATIC」を展示。同車の航続距離は400kmを誇る。
また、同社からはもう1台、話題のBEVが展示されていた。それが「AMG EQE 53 4MATIC+」だ。このクルマは、エレガントなクーペルックが特徴的なモデルとなっているほか、スポーツテイストを織り交ぜた「AMG」モデル。「MBUXハイパースクリーン」や「給電機能」の搭載とトピックが目白押しな注目モデルだ。
ベントレー
世界中のセレブなど、ハイクラスなユーザーが多く溺愛するプレミアムブランドである「ベントレー」も、世界中で流行しているSUV市場に参入したのはいまから6年前の2016年。それが「ベンテイガ」である。そんな同車は、2020年6月に現行モデルへとシフト。そして、2021年11月についに発表されたのが、ハイブリッドモデルである「ベンテイガ ハイブリッド」だ。総航続距離863kmを誇り、「PHEV」モデルとなっているのが特徴だ。
BMW
i8やi3など、他社にはない独創的なハイブリッドモデルを展開していたBMWも、2021年11月についにBEVを発表。その第1弾がSUVスタイルである「iX xDrive 50」だ。BMWの未来を凝縮させた1台となっており、10分充電で航続距離100kmを稼ぐことができるシステムでも話題になった。そのほかにも、車内外にさまざまな先進装備が備わる。
なお、会場には【JAIA 輸入電動車普及促進イベント in 大阪リポートその1】で紹介した、新型X3をベースに、航続距離500kmオーバーを実現したSUV「iX3 M Sport」と、4ドアの4シリーズグランクーペをベースにしたEV「i4 M50」も展示されていた。こちらはブランド初となる電気自動車のMモデルとなっている。今後各社で加速していくであろう、BEVのハイパフォーマンスモデルの存在にも注目だ。
フィアット
フィアット「500」は、いまでは見ない日はないほど日本で受け入れられている大人気な1台。さまざまな限定モデルが登場しているのも特徴なほか、アバルトとコラボした「595」シリーズなども人気だ。そんな「500」にもBEVモデルが今年になって登場している。それが「500e」だ。今回は、オープンモデルである「500e OPEN」が展示されていた。なお、同車は通常のような販売方法ではなく、当面の間は定められた期間中一定金額を支払うことで乗ることができるサブスクリプションにて販売される。
ランドローバー
SUV専門メーカーとして長い歴史を誇るイギリスの名門ブランド「ランドローバー」は、イギリス王室も愛用するメーカーだ。そんなランドローバーの人気モデル「レンジローバー・イヴォーク」に初のPHEVモデルが設定された。それが「レンジローバー イヴォーク オートバイオグラフィーPHEV P300e」だ。システム出力は309馬力を誇る。利便性はベースとなる「レンジローバー・イヴォーク」と同様なので、PHEVによる優れた加速力と低燃費性、使い勝手の良さを楽しめる1台だ。
このように、輸入車業界もBEVやハイブリッドモデルが数多くラインアップされており、国産車にはないような個性的なモデルも選ぶことができる。もちろん予算との関係もあるが、ロープライスなモデルから超高級モデルまでさまざまな選択肢が用意されているので、BEVやハイブリッドモデルを検討しているユーザーはぜひ候補に入れてみてはいかがだろうか。
取材:外海公三郎(交通タイムス社)
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みんなのコメント
車自体は、十分な航続距離を持つものは多いが、チャデモ充電網(基本50㎾以下で1基のみの場所がほとんど)では、その性能を生かす前に、チャデモ充電地獄の洗礼を受けることになる。
これを誰かが何とかするまでは、BEVの後進国といわれ続けるでしょう。