現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 補助金を含めればほぼ同価格帯! CX-60は「PHEV」か「ディーゼルHV」かどちらを選ぶのが正解?

ここから本文です

補助金を含めればほぼ同価格帯! CX-60は「PHEV」か「ディーゼルHV」かどちらを選ぶのが正解?

掲載 13
補助金を含めればほぼ同価格帯! CX-60は「PHEV」か「ディーゼルHV」かどちらを選ぶのが正解?

 この記事をまとめると

■CX-60のXD-HYBRIDとPHEVモデルどちらがお買い得かを比較

RAV4・CX-5・エクストレイルの人気SUV3台を買うならドレ? 走りも装備も室内の広さもガッツリ比較した!

■直進性や旋回性は低重心のPHEVモデルが優位である

■燃費などのランニングコストをみるとハイブリッドモデルがお得だ

 CX-60は迷うほどグレード多し!

 マツダのラージ商品群、第1弾のCX-60は後輪駆動プラットフォーム、縦置き6気筒エンジン、トルクコンバーターレス8速ATを採用するなど、新しづくめのSUVだ。パワーユニットにしても直列4気筒2.5リッターガソリン、直列6気筒3.3リッターディーゼルターボ、その48Vマイルドハイブリッド、そして直列4気筒2.5リッターエンジン+モーターのPHEVが揃っている。ちなみに駆動方式はRWDと4WDが基本だが、マイルドハイブリッドとPHEVは4WDのみとなる。

 ここでは、注目の電動車、CX-60 XD-HYBRIDとPHEVモデルを比較し、どちらが買いかを検証してみた。

 まず、両モデルのスペック比較だが、ボディサイズは全長4740×全幅1890×全高1685mm、ホイールベース2870mmは共通で、XD-HYBRIDは車重1910~1940kg。エンジン254馬力、56.1kg-m、モーター16.3馬力、15.6kg-m、WLTCモード燃費21.0~21.1km/Lとなる。

 一方、PHEVは車重2060~2090kg。4気筒となるエンジンは188馬力、25.5kg-m、モーター175馬力、27.5kg-m、システム出力327馬力、50.9kg-m、WLTCモード燃費14.6km/Lとなる。なお、EV走行可能距離は78kmとされている。

 いい方を変えれば、ここではマツダ自慢のクリーンディーゼルターボ、e-SKYACTIV D 3.3か、直4エンジン+モーターのe-SKYACTIV PHEVかの選択になるのだが、どちらも日本の路上では使いきれないぐらいのパワー、トルクのもち主であることに変わりなく(PHEVの0-100km/h加速は5.8秒とスポーツカー並み。e-SKYACTIV D 3.3は7.4秒)、エクステリアの違いはないことから、実際に購入するとなれば、肝心なのは価格ではないか。今回比較に挙げているディーゼルハイブリッドのe-SKYACTIV D 3.3は530.7~567.05万円だ。

 一方で。e-SKYACTIV PHEVは609.95~646.25万円。その差は約80万円となる。ガソリンエンジンのベースグレード、見た目はそう変わらない25S Sパッケージの322.3万円~からすれば、どちらも約200万円~280万円も高いことになる。

 が、PHEVには国からの補助金がある。CX-60 PHEVは55万円である(予算の範囲内で先着順)。さらに地方自治体からの補助金もあるのだから、原則、補助金の恩恵を受けると4年間保有しなくてはならない条件付きではあるものの、4年間以上乗り続け、自宅に充電設備があるのであれば、買い得ともいえる。

 ハンドリングや直進性はPHEVがピカイチ

 そんなCX-60のディーゼルハイブリッドとPHEVの選択だが、走りに関していえば、もちろん、マイルドハイブリッドとPHEVだから、電動車感と、床下バッテリー配置による低重心感覚が強いのはPHEVで、モーターアシストは微力ながら、エンジンの怒涛のトルクが味わえ、燃費性能で上まわるのはディーゼルハイブリッドということになる。

 ただし、ディーゼルハイブリッドのエンジンの回転フィールは、CX-5やCX-8のディーゼルモデルに比べ、けっこうラフ。8速ATの、デュアルクラッチ式トランスミッションのようなギクシャク感もつきまといがちだし、ステアリングフィールもスローかつねっとりしているのがちょっと残念。乗り心地にしても荒れた路面が苦手で、これまでのマツダSUVと比較して、洗練されているとはいいにくいかも知れない。

 一方、PHEVモデルは床下バッテリー積載にもかかわらず、パッケージ的な悪影響はほぼない。操縦性はなるほど、低重心パッケージが功を奏し、直進性はもちろん、曲がりも得意中の得意で、これぞマツダ車の人馬一体のハンドリングを思わせ、じつに気もちよく走ってくれる。

 もっとも、エンジン始動時については、こちらのエンジンフィールもややラフな印象。インテリアのプレミアム感は文句なしだが、PHEVとしての走りに一層の洗練を望みたいところだ。とはいえ、PHEVには切り札がある。

 EV走行が可能な点はもちろんだが、こちらにはマイルドハイブリッドにない、V2H対応のAC100V/1500Wコンセントが標準装備されるのだ。アウトドアでは車内外で1500Wまでの家電品が使えるし、災害大国の日本において停電時の電源供給車にもなりうる。自宅に充電設備がある(あるいは購入時に設置する)ユーザーにとっては、電動感の強い走行性能と合わせ、選択の決め手になるかも知れない。

 が、コスパで考えれば、燃費性能、燃料代(こちらは軽油)で優位に立ち、比較すれば約150kgも軽量でトルクフルなクリーンディーゼルターボを積むe-SKYACTIV D 3.3モデルは、今や希少な直列6気筒エンジンが手に入り、おおらかな走りのテイストでゆったり走るのに適したCX-60ともいえるだろう。1回目の車検、3年で乗り換えるつもりなら、PHEV補助金の4年縛りがないことも優位に働く。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

2025年の新人ドライバーがカーナンバーを選択。『12』や『7』などかつてチャンピオンの使用したナンバーが復活
2025年の新人ドライバーがカーナンバーを選択。『12』や『7』などかつてチャンピオンの使用したナンバーが復活
AUTOSPORT web
スズキ『スイフト』新型のツートンカラーが「オートカラーアウォード2024」特別賞に
スズキ『スイフト』新型のツートンカラーが「オートカラーアウォード2024」特別賞に
レスポンス
おじさんになったら運転は「目」に注意! 視力低下と防ぐ方法
おじさんになったら運転は「目」に注意! 視力低下と防ぐ方法
ベストカーWeb
[アルファード]なのに4人乗りだと!? えらいさんたちも大満足の[超~VIP仕様]誕生!! 
[アルファード]なのに4人乗りだと!? えらいさんたちも大満足の[超~VIP仕様]誕生!! 
ベストカーWeb
免許取得前の娘のために日産「フィガロ」を購入!「オリジナル状態の車体を選べるうちに手に入れました」…今後入手困難になるのは必至!?
免許取得前の娘のために日産「フィガロ」を購入!「オリジナル状態の車体を選べるうちに手に入れました」…今後入手困難になるのは必至!?
Auto Messe Web
よく見ると「道路標識」の支柱に貼ってある謎の番号! じつは超有能なヤツだった
よく見ると「道路標識」の支柱に貼ってある謎の番号! じつは超有能なヤツだった
WEB CARTOP
【パガーニ創業者も来日】ウアイラ、ゾンダにウトピアも展示 明治記念館でプライベートパーティー開催
【パガーニ創業者も来日】ウアイラ、ゾンダにウトピアも展示 明治記念館でプライベートパーティー開催
AUTOCAR JAPAN
マツダ『ロードスター』リコール情報…障害物検知が正常に働かない
マツダ『ロードスター』リコール情報…障害物検知が正常に働かない
レスポンス
【累計生産100万台を達成】三菱 インドネシアの生産拠点 2017年4月から生産開始で約50カ国へ輸出
【累計生産100万台を達成】三菱 インドネシアの生産拠点 2017年4月から生産開始で約50カ国へ輸出
AUTOCAR JAPAN
あの“マールボロ・マクラーレン”よりはるかに長い43年のスポンサーシップに幕。IMPUL星野一義総監督「カルソニックは俺の人生そのもの」
あの“マールボロ・マクラーレン”よりはるかに長い43年のスポンサーシップに幕。IMPUL星野一義総監督「カルソニックは俺の人生そのもの」
motorsport.com 日本版
【アメリカ】トヨタの「小型SUVコンセプト」がスゴかった! 全長4.3m級ボディに“ゴツ顔”採用! “次期FJクルーザー”ともいわれた「FT-4X」とは?
【アメリカ】トヨタの「小型SUVコンセプト」がスゴかった! 全長4.3m級ボディに“ゴツ顔”採用! “次期FJクルーザー”ともいわれた「FT-4X」とは?
くるまのニュース
チェックするタイミングはいつ!? バイクのチェーンとスプロケの点検頻度は?
チェックするタイミングはいつ!? バイクのチェーンとスプロケの点検頻度は?
バイクのニュース
【スポーティグレード追加】ノート・オーラに「オーテック・スポーツ・スペック」 走りをチューン
【スポーティグレード追加】ノート・オーラに「オーテック・スポーツ・スペック」 走りをチューン
AUTOCAR JAPAN
疲労を軽減する「インテリシート」オペルが開発、新型SUV2車種に採用へ
疲労を軽減する「インテリシート」オペルが開発、新型SUV2車種に採用へ
レスポンス
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、2025年モデル「11車種の特徴と違い」を比較チェック!
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、2025年モデル「11車種の特徴と違い」を比較チェック!
レスポンス
トヨタ アルファード、ヴェルファイアに6人乗りPHEVを新設定
トヨタ アルファード、ヴェルファイアに6人乗りPHEVを新設定
Auto Prove
BYD、佐賀県初の正規ディーラーをオープン
BYD、佐賀県初の正規ディーラーをオープン
レスポンス
どんな由来があるのか知ってる? バイクにまつわる専門用語
どんな由来があるのか知ってる? バイクにまつわる専門用語
バイクのニュース

みんなのコメント

13件
  • drp********
    マツダのPHEVは、4WDなのにワンモーターだからなあ。
    しかも、シスても構成が昔ホンダのインサイトが採用してた、IMAみたいなエンジンと直列のモーター配置。
    すごく効率悪い配置。
  • ********
    マツダ品質(笑)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

326.7567.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

265.8565.0万円

中古車を検索
CX-60の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

326.7567.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

265.8565.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村