現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 4輪電動スクーター「WHILL モデルS」の受注がスタート。価格は21万8000円から

ここから本文です

4輪電動スクーター「WHILL モデルS」の受注がスタート。価格は21万8000円から

掲載 7
4輪電動スクーター「WHILL モデルS」の受注がスタート。価格は21万8000円から

 近距離モビリティを提供するWHILLは、2022年9月13日、歩道を走れる電動スクーター「WHILLモデルS」の先行受注を開始したことを発表した。価格は、21万8000円から(非課税)となる。

 「モデルS」は、バータイプのグリップハンドルを備えた4輪電動スクーターだ。最高速度6km/h(後退時2km/h)で走行し、7.5cmの段差乗り越え能力と10度の登坂能力を備え、歩道走行が可能。航続距離も実用性の高い33kmとしている。取り外し可能な鉛電池を装備し、充電時間は標準充電器の場合9時間40分、急速充電器で6時間40分となっている。モデルの魅力としては、高齢者向け車両のイメージを払しょくするシンプルかつお洒落なデザインと、自動車の操作感覚を意識したインターフェイスなどがあげられる。また専用車載通信機「WHILL Premium Chip」の搭載による通信アプリ「WHILL Familiy App」による新サービスにも対応し、「位置情報の確認、外出履歴の記録、家族への情報通知」などを行えるようにした。「WHILL Premium Chip」の搭載には別途2万5000円(非課税)が必要となり、サービス利用には「WHILL Premium Care」の契約が必要となる。年間サービス料は2万6400円(税込)となり、これには専用アプリに加え、ほかのWHILLでも提供する保険、ロードサービス、メディカルアシストのパッケージ「WHILL Smart Care」が含まれる。

【Believe ニュース】最新の福祉車両や福祉にまつわるホットな情報をお届け!

 ターゲットユーザーは、日常生活に支障はないが買い物などの移動手段に困る人たちだ。これまでWHILLは、建物内の移動も想定した電動車イス型の短距離モビリティを提供してきたが、それよりもライトな存在なのがこの「モデルS」だ。自転車の運転がふらついてしまう体力的に不安があるユーザーに、自転車以上自動車未満の存在として提供する。現在、65歳以上の高齢者は3600万人にものぼり、そのうち1000万人が歩行に対する不安や制約を抱えているという。その一方、WHILLがアンケートを実施した免許返納した70~80代のシニア世代の男女100人のうち、三人に一人がクルマの変わりになる移動手段が少ないと回答しており、彼らをサポートする新たな移動手段の必要性を強調する。事実、昨今の免許返納者は年間60万人前後で推移しており、彼らは移動手段をクルマやバイクなどから切り替えていることになる。さらに2022年5月13日より一定の違反歴のある高齢ドライバーを対象とした運転技能検査が義務化され、運転免許の更新ができない人たちが増えてくる可能性も高まっていることもあり、今後「モデルS」のような電動スクーターのニーズは高まっていくと予測される。

電動車いすタイプの「モデルCS」など派生仕様も検討中写真:WHILL株式会社 代表取締役社長CEOの杉江 理氏(右)、WHILL事業開発戦略室の赤間 礼氏(左)。 WHILL事業開発戦略室の赤間 礼氏によれば、「ある程度の歩行が可能な人たちは、電動車イスには抵抗があり、自分に合った乗り物だとは感じてもらえない。そこで電動スクーターという形状とし、自動車からの乗り換えを意識した自動車に近い操作性を与えている」とし、価格面でもリーズナブルに提供できるように、設計や調達からも工夫を凝らすことで、既存のセニアカーと比べても競争力のある価格を実現させたとしている。新たな取り組みである車載通信機「WHILL Premium Chip」は、スマートフォンを持たないユーザーを意識したものだそう。アプリで情報共有を家族と図ることで、ユーザーが「モデルS」を使うことの安心を提供したいという願いも込められている。今後の展望としては、まずはエントリーとして「モデルS」を活用してもらい、その後のライフステージに合わせ、電動車イスタイプの「モデルCS」や「モデルF」といった最適なモビリティを選んでもらい、長くWHILLを愛用してもらえるようになればと期待を込めた。

 納車開始については、2022年11月頃を予定。ただし、通信アプリ「WHILL Familiy App」に対応可能なモデルは、2022年1月頃を予定しているという。現時点では、通信モジュールの選択は、「モデルS」購入時に選択してもらうことになるが、ニーズがあれば、後付け対応も検討していきたいとしている。実車に振れたシニア世代からは、安定した走りと自転車のように気軽に使えること、シニアカーのような高齢者向け車両というイメージの薄さが好調だというから、街中で活躍する「モデルS」を見かける機会も、そう遠くはないだろう。

4輪電動スクーター「WHILL モデルS」の受注がスタート。価格は21万8000円からはBelieve - ビリーヴ ジャパンで公開された投稿です。

こんな記事も読まれています

「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
乗りものニュース
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
レスポンス
289万円!ホンダ新型「5ドアハッチバック」発表に反響多数!?「中々かっこいい」「こういうの売れそう」の声! スポーティな「RS」もある顔面変わった「シティ」マレーシアで予約開始
289万円!ホンダ新型「5ドアハッチバック」発表に反響多数!?「中々かっこいい」「こういうの売れそう」の声! スポーティな「RS」もある顔面変わった「シティ」マレーシアで予約開始
くるまのニュース
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
VAGUE
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
バイクのニュース
効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
ベストカーWeb
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
WEB CARTOP
ベントレーの新型「コンチネンタルGTスピード」がデビュー! グランドツアラーの決定版を再定義
ベントレーの新型「コンチネンタルGTスピード」がデビュー! グランドツアラーの決定版を再定義
LE VOLANT CARSMEET WEB
【SHOEI】「X-Fifteen DAIJIRO」は加藤大治郎選手のレプリカモデル!カラフルなデザインで、2024年9月発売!   
【SHOEI】「X-Fifteen DAIJIRO」は加藤大治郎選手のレプリカモデル!カラフルなデザインで、2024年9月発売!   
モーサイ
「GT-Air3」シリーズに「NILE」が追加! エジプト文明がモチーフ!ちょっとダークにカッコよくデザイン  
「GT-Air3」シリーズに「NILE」が追加! エジプト文明がモチーフ!ちょっとダークにカッコよくデザイン  
モーサイ
バイク用ドラレコ「MiVue M802WD」が手頃な40,700円で発売開始!記録保全や耐候性、搭載性などは高性能!  
バイク用ドラレコ「MiVue M802WD」が手頃な40,700円で発売開始!記録保全や耐候性、搭載性などは高性能!  
モーサイ
フェルスタッペン、パワーユニット交換でグリッド降格の危機? カナダGPで問題のPU再使用不可か
フェルスタッペン、パワーユニット交換でグリッド降格の危機? カナダGPで問題のPU再使用不可か
motorsport.com 日本版
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカー"FIA-F4"を初体験してきた件
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカー"FIA-F4"を初体験してきた件
カー・アンド・ドライバー
【宮田莉朋F2密着】無線で黒白旗を伝えられず。ペナルティで表彰台を逃した土曜日/第6戦レビュー前編
【宮田莉朋F2密着】無線で黒白旗を伝えられず。ペナルティで表彰台を逃した土曜日/第6戦レビュー前編
AUTOSPORT web
リカルド15位「新パッケージには足りないものがある」:RB/F1第10戦決勝
リカルド15位「新パッケージには足りないものがある」:RB/F1第10戦決勝
AUTOSPORT web
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは
くるまのニュース
495万円からの衝撃、BYDがEVスポーツセダン『シール』日本発売 航続640km、テスラ標的に
495万円からの衝撃、BYDがEVスポーツセダン『シール』日本発売 航続640km、テスラ標的に
レスポンス
1000台限定・導入記念特別価格を見逃すな!「BYDシール」日本での正規販売開始、”e-スポーツセダン”ジャンル確立を目指す
1000台限定・導入記念特別価格を見逃すな!「BYDシール」日本での正規販売開始、”e-スポーツセダン”ジャンル確立を目指す
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

7件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1199.01599.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

200.01580.0万円

中古車を検索
モデルSの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1199.01599.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

200.01580.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村