3列7人乗りの電動SUV
米国の新興EVメーカーであるルーシッドは、2024年に新型の電動SUV「グラビティ(Gravity)」を発売する予定であることを明らかにした。BMW iXやメルセデス・ベンツEQS SUV、テスラ・モデルXなどの対抗馬となる、高級志向の7人乗りモデルだ。
【画像】新興企業が送り出す高級&高性能の新世代EV【ルーシッド・エアとテスラ・モデルXを写真で見る】 全53枚
すでに米国で販売されているルーシッド・エアに続く同社2番目のモデルで、プラットフォームなど大部分のコンポーネントと共有する見込み。デザインはまだ確定していないが、予告画像を見る限りではエアとよく似たスタイリングで、空力に配慮したシルエットと独特のライトバーが特徴的。
ルーシッドは、最大で大人7人が乗れる柔軟なシートアレンジを実現し、同社独自のデジタルダッシュボード「グラスコックピット」を搭載するとしている。
デザイン担当のデレク・ジェンキンスは、革新的なパッケージングにより、室内は見た目よりも広く感じられると語っている。
「スーパーカーでありながら、SUVのようなフレキシブルな乗員・荷室空間を持ち、ボディサイズからは想像もつかないほど大きなクルマです。そして、これをカリフォルニアからインスピレーションを得たルーシッド独自のポスト・ラグジュアリーデザインで実現しているのです」
パフォーマンス志向の設計に
技術的な詳細はまだ明らかにされていないが、エアのように高級感とパフォーマンス重視の内容になると思われる。エアの上級モデル「ドリーム・エディション」は、最高出力1080psのツインモーターを搭載し、0-100km/h加速で3.0秒未満、113kWh(市販車としては最大級)のバッテリーで航続距離は約830kmとされる。
新型グラビティでも、このような高性能の四輪駆動だけでなく、最高出力400ps前後の後輪駆動モデルを導入する可能性がある。
以前、最高出力1600psを超えるエアのトライモーター仕様が開発されているという情報もあったが、このプロジェクトがどれほど進んでいるか、また同様のモデルがグラビティにも設定されるかどうかは不明である。
北米市場では、来年初頭にグラビティの予約受付が開始される予定で、詳細情報も同時期に公表される見込みだ。
ルーシッドのCEO兼最高技術責任者であるピーター・ローリンソンは、次のように述べている。
「グラビティは、当社がこれまでに達成したすべてのことを土台に、テクノロジーをさらに進化させ、他にはないラグジュアリー・パフォーマンスSUVを作り上げることを目的としています」
「ルーシッド・エアがセダンのカテゴリーを再定義したように、グラビティもラグジュアリーSUVの世界に衝撃を与え、新しいベンチマークを設定することになるでしょう」
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