3台のポルシェが火花を散らせたタイムアタッククラス
8月31日、アメリカ合衆国コロラド州において「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(Pikes Peak International Hillclimb)」が開催された。
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全長12.5マイル、山頂を目指すタイトな2車線のコースは、156回以上のコーナーがあり、標高約1万4115フィートにあるフィニッシュ地点を目指して一気に駆け上がる。この「雲の上のレース」と称えられるビッグイベントは、ほぼ1世紀にわたって北米のモータースポーツに欠かせない存在であり、ポルシェは何十年にもわたりパイクスへの挑戦を続けてきた。
98回目となった今回のパイクスは、特にポルシェ・ファンにとって見逃せない一戦となった。無改造車による「タイムアタック1(Time Attack 1)」クラスにおいて、3台のポルシェが火花を散らせたのである。
今回、最も大きな注目を受けていたのは、ボブ・イングラムが手掛けたポルシェ 935で17回目の参戦となる、ジェフ・ズワートだろう。さらに経験豊富なポルシェ使いがドライブした2台の911 GT2 RS クラブスポーツもエントリーを果たしている。
イエローの911 GT2 RS クラブスポーツをドライブしたのは、伝説のポルシェレーサー、マーク・ドノヒューの息子であり、パイクスピークで幾度となくクラス優勝経験を持ち、耐久レーサーとしても高い評価を得ているデイビッド・ドノヒュー。
パイクスで3度も総合優勝し、ズワート同様に殿堂入りを果たしているデイビッド・ドナーが、もう1台のGT2 RSで参戦した。ドナーの911は「000 Magazine」チームによって製作。ポルシェの象徴的なカラーリングをオマージュし、今回のイベントでは多くのファンから注目を集めていた。
Porsche 911 GT2 RS Clubsport by David Donohue
ポルシェ 911 GT2 RS クラブスポーツ デイビッド・ドノヒュー
凍結した路面に泣いた予選トップのドノヒュー
前哨戦で万全の調整をこなし、フリー走行を入念に行ったドノヒューは、金曜日のクオリファイで信じられないような最速タイムを記録。決勝でも好調なパフォーマンスを発揮すると見られていたが、天候に阻まれ勝利を手にすることができなかった。
パイクスピークではよくあることだが、山の天候が台本を書き換えたのである。土曜日の夜に気温が大幅に下がったため、翌朝の段階で山頂付近は凍結。安全上の理由からスタートが数時間ディレイしたものの、山頂までの舗装路は滑りやすい箇所が残っており、予選トップのため先頭スタートとなったドノヒューには、非常に不利な条件となってしまったのだ。
ドノヒューは、最終的にベストタイムを刻んだドナーに対し、ふたつのセクターで上回ったにもかかわらず、フィニッシュ直前でラインを外しコースオフ。パンクを喫してしまい、優勝争いから脱落してしまった。
続いてスタートしたドナーは、一部ウェットが残る難しいコンディションを走行することになった。「パイクスピークの典型的な、当日になって激変するコンディションになりましたね。前夜の雨で砂利が湿ったことで、非常に滑りやすくなっていたんです。テストやフリー走行ではミスもありましたが、レース当日はしっかり修正して、大興奮で走りきることができました」と、振り返った。
Porsche 935 by Jeff Zwart
ポルシェ 935 ジェフ・ズワート
第1セクターでミスを喫したズワートは一歩届かず
ドナーに続きスターティングポイントについたズワートは、935でのスタートに全神経を集中していた。ズワートはフィニッシュ後に興奮を隠さず以下のようにコメントした。
「935をドライブしたパイクスでのレースウイークは信じられないような1週間でした。なかでも決勝当日は別物です。第1セクターは満足いく走りができず、かなりタイムロスしたことは分かっていました。それもあって、さらにプッシュを続けました。するとマシンのフィーリングがどんどん良くなっていったのです」
「頂上付近では、それこそスーパー・スーパー・ハードにプッシュしました(笑)。最終セクターでは、この日の総合ベストタイムを記録しましたからね。優勝はできませんでしたが、今回は表彰台と総合5位を獲得することができました。そして、2台のポルシェがトップ5に入るという、特別な1日になりましたね」
Porsche 911 GT2 RS Clubsport by David Donner
ポルシェ 911 GT2 RS クラブスポーツ デイビッド・ドナー
ズワートを7秒上回るタイムで優勝したドナー
最終的にトップに立ったのはドナーで、9分36秒559という驚異的なタイムを記録。タイムアタッククラスを制しただけでなく、総合3位にも入った。ドナーから約7秒遅れて、ズワートがクラス2位を手にしている。
「今回の『000 Magazine』プログラムは、3週間前に立ち上がりました。クラス優勝は古き良き時代の経験と、関係者全員のプロ意識の賜物だと思います。最高のポルシェをパイクスピークで走らせて、あんなに速いタイムでフィニッシュできるなんて、最高に素晴らしい気分です。まさに『ワオ!』って叫びたくなりましたよ(笑)」と、ドナーは興奮を隠さずに語った。
また、「ポルシェ・パイクスピーク・トロフィー・バイ・ヨコハマ」クラスには、多くのポルシェが参戦。このクラスの参加者はイベント前の数週間をかけてズワートによるコーチングを受け、ケイマン GT4 クラブスポーツでエントリーしている。
クラス最速タイムを記録したのは、10分52秒622のビルコ・ウィリアムズ。ジョージ・ヘス3世が2位、今年参加した唯一の女性ドライバーであるキャサリン・ミードが3位、ルーキーのチャス・ウィルケンが4位でレースを走り切っている。
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