F1オーストリアGPのスプリント予選で、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は6番手に終わった。彼は期待外れに終わったセッションを「悲惨なもの」だったと表現した。
メルセデスはフリー走行での好感触から、スプリントレースでのグリッドを決めるスプリント予選に大きな期待を寄せていた。しかしハミルトンは何度かグラベルトラップに乗ってしまうなどやや精彩を欠き、チームメイトであるジョージ・ラッセルのふたつ下、6番手となった。
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今回のセッションを振り返ってハミルトンは、上位で戦うために必要なものが足りなかったと語った。
「セッション全体を通して、争いの中に割り込むことができなかった」
「僕からするとかなり悲惨なものだった。何と言ったらいいんだろう……フリー走行はいい感じだった。マシンは全体的に良い感じだったんだ」
「ポールポジションを狙えるような速さがあったとは思わないけど、アタックラップは最悪だった。そのひとつひとつがね」
またハミルトンは、土曜日のスプリントレースで大きくマシンパフォーマンスを向上させられるとは考えていない。その一方で、スプリントの後に行なわれる決勝レースの予選に向けて力を出し切ることに集中すべきだと考えている。
「ここでものすごくオーバーテイクができるとは思わないけど、ベストは尽くすよ」とハミルトンは言う。
「いつもはそんなに波乱のレースにはならないから、明日は予選でもっと良いタイムを出すことに集中することになると思う」
一方で4番手のラッセルは、アウトラップがややアグレッシブ過ぎたことでタイヤを理想的な作動領域に持っていけず、それがSQ3での結果に影響したと考えているという。
「正直なところ、ソフトのフィーリングはとても良かった。自分のアタックラップもとても力強いものだった」
ラッセルはそう語る。
「(ライバルに)差をつけられたことには驚いている。でもおそらく、アウトラップでちょっと行き過ぎたんだと思う」
「アウトラップにタイヤを使い過ぎたことで、そこでピークのグリップを少し使ってしまったかもしれない」
「今のところ、それしか説明がつかない。なぜなら、あのラップは力強く感じられたし、おそらくこのセッションのベストラップだったはずなのに、かなり後退してしまったんだ」
「でも4番手というのは、明日の戦いに向けて良い位置だね」
またラッセルは、メルセデスにはスプリントでトップ3フィニッシュを争うポテンシャルがあると感じているようだ。
「明日は間違いなくスプリントで表彰台を争うことになるだろう。でも当然、メインレースが一番重要だ」
「ただ僕たちが今この集団の中にいることを改めて確認できたよ。現時点ではフェラーリより少し上にいるかな」
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