10月26日に開幕するジャパン モビリティショー2023に、レクサスからすごいモデルが登場しそうだ。2035年までにバッテリー電気自動車(BEV)ブランドへと変革を目指すレクサスは、モビリティショーでどんな未来を見せてくれるのか。
メーカーが示す“限界”への挑戦
“クルマ屋が作る新世代EV”を投入。新体制方針説明会で垣間見たトヨタの本気
今回明らかにされたレクサスブースのテーマは、「Pushing the Boundaries of the Electrified Experience」(電動化体験の限界に挑む)。この言葉からも、電動モデルの高性能化を図った展示が行われることが予想できる。そして、そのテーマを具現化したとおぼしき1台のスポーツモデルの予告画像が公開された。
公開された画像は、コンセプトカーのフロント、およびフェンダー部分を見下ろした2枚のカット。低く構えたフォルムから、コンセプトカーは、低重心化を図ったスポーツモデルであることがうかがえる。
また、ヘッドライト、あるいはデイタイムランニングライトの点灯形状は、レクサス車特有のブーメラン型となっており、BEVとなってもレクサスのアイデンティティは変わらないことを強くアピールする。
さらに、ドアミラーがスタイリッシュな超小型タイプとなっているのは、カメラ方式のミラーを採用しているためだろう。
公開された画像のアングルが限られていることもあって、エクステリアの詳細までうかがい知ることはできないが、張り出しを強調したフェンダーの膨らみや、ブラックとシルバー系のツートーンと思われるボディカラーからは、このコンセプトモデルがプレミアムスポーツを指向していることは明白。位置づけとしては現在の「LC」の電動バージョンといったところだろうか。
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クルマ屋が創るBEVが具現化
振り返ると、今年5月の決算発表会において、トヨタの佐藤恒治社長は、ソフトウェアプラットフォーム、電子プラットフォーム、プラットフォームをすべて刷新した「クルマ屋が創るBEV」を開発すると発表した。その第一弾が今回出展されるコンセプトであり、既存BEVの「RZ」とはまったく異なる技術基盤を持ったBEVの姿が示唆されるはずだ。
ちょうど今月、トヨタは出光と全固体電池の量産実現に向けた協業開始を発表しているから、その搭載が言及されるのかも注目となる。また、トヨタでは「BEVをコモディティにしない」という方針も打ち出してもいる。そうしたこれまでの発表内容も踏まえると、今回のコンセプトモデルの見所は満載だ。
このほか、ジャパン モビリティショー2023のレクサスブースでは、社会とつながる未来のドライビングを疑似体験できるVRシミュレーター「Lexus Electrified VR Experience」を設置したり、ブース自体を日本の伝統であり、かつサステナブルなバンブー素材で作成したりと、新たな試みが導入される見通し。
テスラや中国勢が電動化の最先端を突っ走るなか、一歩下がった位置に甘んじていた国産メーカーだが、ジャパン モビリティショー2023ではレクサスを始め各社からアッと驚く出展内容が期待できそうだ。
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みんなのコメント
予算もあるから新しいのも買えるけど
見た目トゲトゲなのばっかりで…
実車に期待したい。