■V12エンジン搭載の極速SUV! フェラーリ初のSUV新型「プロサングエ」
2022年9月13日、フェラーリはSUVの新型「プロサングエ」を世界初公開しました。
プロサングエは同社初となるSUVとしてかねてより噂されていましたが、どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】ついに発表! 超高級極速SUVフェラーリ「プロサングエ」の内外装を画像で見る(60枚)
フェラーリはイタリアの高級自動車メーカー。75年の歴史の中で4ドア4人乗りのクルマを製造・販売はしたことがありません。
今回発表された新型「プロサングエ」は同社初の4ドア4人乗りのクルマとしながらも、フェラーリは「現代のGTの原型(いわゆるクロスオーバーやSUV)とはまったく異なるレイアウトと革新的なプロポーションを採用したクルマ」としており、SUVであるとは明言していません。
新型プロサングエのボディサイズは全長4987mm×全幅2028mm×全高1589mmと堂々たるプロポーションです。トヨタ「ヤリスクロス」と同等の低い全高とロング&ワイドボディ形状の組み合わせによるスポーティなフォルムや、高められた最低地上高は、やはり「SUV」らしい独特の迫力を感じさせます。
エクステリアはフェラーリの他のスポーツカーよりも堂々としているにもかかわらず、高さをスタイリッシュに処理することで、全体的に軽快な印象。全体的なフォルムは、空力を追求した美しい仕上がりとなっています。
フロントは、バンパーロア部にグリルを設け、さらに左右2つの開口部を備えた低くスポーティな形状でフェラーリらしさを表現。
リアはディフューザーと大きなリアウイングが印象的なワイドテールと、その上に低く構えるスポーティなキャビンが特徴的です。
ホイールはプロサングエのためにデザインされた鍛造ホイールで、フェラーリ「SF90ストラダーレ」と同じエアロコンセプトに基づいてデザインされています。
インテリアはエレガントでスポーティーなラウンジのようなデザイン。前席はSF90ストラダーレからインスピレーションを受けたという運転席と助手席がほぼ同じデザインになっており、助手席側に配置された10.2インチのディスプレイには助手席の人が、運転に必要な情報をドライバーに提供可能なようになっています。
また、後部ドアのヒンジがリア側にある、観音開きタイプの乗員用ドアを採用しています。
パワートレインには最高出力725馬力を発揮する自然吸気6.5リッターV型12気筒エンジンと8速DCTが組み合わされ4輪に伝達されます。最大トルクは716Nm、0-100km/h加速は3.3秒で0-200km/h加速は10.6秒、最高時速は310km/hに達します。
サスペンションには、マルチマティック社のトゥルー・アクティブ・スプール・バルブ(TASV)システムによるフェラーリ・アクティブ・サスペンション・テクノロジーを搭載しています。この技術は、ロール剛性を連続的に変化させ、ロールセンターをアクティブに下げる(最大10mm低減)ことで、タイヤに作用するサイドフォースとオーバーステアとアンダーステアのバランスを最適化し、コーナリング性能を最大化します。また、車体の動きとホイールの動きを制御し、ロールとピッチを低減するとともに、路面の凹凸を吸収する役割も持ちます。
オプションにはフェラーリで初めて、ルーフの種類を選択可能です。標準で提供されるカーボンファイバー バージョンの代わりに、ルーフ全面に広げられたエレクトロクロミック ガラス ルーフを選択できます。
ガラスの下面には、電気感応膜がコーティングされており、フィルムにわずかな電流が流れると、フィルムの色合いが変化し、必要に応じて車内を日光で満たしたり、日よけになったりします。
フェラーリは、このプロサングエについて、事前に2000人の顧客に事前予約を取り好評を得ているといい、正式受注が始まれば、納期は1年から2年程度まで延びると予想しています。
プロサングエのイタリアでの価格は39万ユーロ(付加価値税込み、日本円換算で約5400万円)です。デリバリーの開始は2023年の第2四半期を予定しています。
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