LCRホンダの中上貴晶は今週末開催されるMotoGP第13戦オーストリアGPにおいてスピードを取り戻せることを期待している。
ホンダ勢は2022年シーズン、苦戦が続いている。前戦イギリスGPでは中上の13位という結果が陣営の最上位リザルトとなるなど、後半戦となっても依然としてその状態は続いている。
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今週末はレッドブルリンクで第13戦オーストリアGPが行なわれる。中上にとってレッドブルリンクはかつて好走を見せたコースでもあるが、この地で再びスピードを取り戻せることを期待している様子だ。
「まず、ここは僕にとって良いコースです。以前もここでは極めて良いスピードを発揮できていました」
「新設のシケインも今朝コースウォークで見てきましたが、良い感じでした。タイトな部分なので、ギヤボックスを確認したり、天候も不安定なようなので忙しい週末になりそうです」
「ですがともかく、今週末はスピードやポテンシャルを取り戻せることを期待しています。良い点として、マルク(マルケス/レプソル・ホンダ)がパドックに居ますし、彼と話をしてバイクについてコメントを交わすこともできるでしょうし、開発の助けになれればいいですね」
「僕自身としては、一貫性とベストなパフォーマンスをセッションを通じて出す必要があります。ですが今週末を楽しみにしています」
なお中上はイギリスGPで低ダウンフォース仕様のフェアリングをテストしていたが、今回のオーストリアGPでは標準仕様のフェアリングを使用し、新型はサンマリノGPで再びテストすることになるだろうと明かしている。
レッドブルリンクは中上にとっては苦い記憶のあるコースでもある。2020年のスティリアGPで、中上は初の表彰台確実と思われる位置で走行していたものの、マーベリック・ビニャーレス(当時ヤマハ)のクラッシュによりレースが赤旗中断となってしまい、再開後はポジションを落として7位に終わってしまったのだ。
当時の状況について“これまでで最大のチャンス”だったのではないかと話を振られた中上は、「そうですね」と答えつつ、またああいったチャンスを得たいと語った。
「あのレースウィーク中はずっと速さがありました」
「マーベリックのアクシデントで赤旗となって、チャンスは失ってしまいましたが、レース中は表彰台フィニッシュが可能な自信がありました。ですが、あれもレースですからね」
「ですからまたチャンスを得られればと思っています。どうなるか見てみましょう」
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