コスパの高さに隠れたXYZ車高調の真価を考える
コストパフォーマンスに優れ、車高を落としても乗り心地がいい。普通ではあまり聞くことのない高評価が目につくローダウンパーツのなかに『XYZ』の車高調がある。他とは何がどうちがうのか? ほぼ限界まで落とし、攻めたサイズのホイールを履かせたデモカーで、その性能をチェックしてみた。
【XYZ JAPAN】
スタイルアップは昔から足まわりが基本といわれているだけあって、ダウンスプリング、車高調、エアサスなど種類は豊富。そんな中で根強い人気を誇るのが車高調だ。レースでの長い使用実績からも分かるように走行性能、信頼性、そして選択肢の多さで抜きん出た存在といえるが、その中でも注目されているブランドが『XYZ(エックスワイジー)』だろう。レースシーンで実績を積む本格派ブランドでありながら、驚くべきはコストパフォーマンスの高さ。つまり、しなやかな乗り心地と値ごろ感以上のエコノミー性を両立させたことで、予算に限りのあるユーザーが手軽にスタイリッシュなロワードフォルムを実現できる。最大ダウン量は車種によるが5~6センチ。30段階の減衰力調整とフロントキャンバー調整機構付きで、対応車種や年式もじつに幅広い。
インプレッションは、ストリートからサーキットまで対応した輸入車向けの『SS imp』シリーズ(¥138,000+税~)。デモカーのBMW320i ツーリングは、車高はかなり限界に近い6センチ弱ダウンで、減衰力調整はデフォルト(中間位置)のまま。そこに攻めたサイズの20インチホイールという具合に、車高調にとってはなかなか厳しい条件を与えてみた。ところが乗ってみるととくに違和感がなく、とても快適。フェンダーとの接触はもちろん皆無で異音も一切聞こえない。20インチとは意識できない乗り心地だし突き上げ感もなし。ノーズを振っても自然な挙動で粘り強く踏ん張ってくれる。これなら一般ユースではたっぷり落としてもふつうに乗り回せることだろう。
もっと突き詰めたい人はフロントのキャンバーや減衰力の調整機構を活用して、ベストを追求することも可能。こういったフリーク向けの奥深さ、柔軟さもコスパの高さを一層印象付けている。極端なスタンス系は別にして、美しいロワード感と素直な走りを無理なく実現するなら、「XYZ」をチェックしない手はないだろう。
フロントはキャンバー調整可能なピロ(異音防止のゴムシート付き)が付属。前後とも全長調整式で減衰力調整は30段階から選択可能。リアはダンパー上部のノブで、フロントはトップ部分に専用ドライバーを差し込んで行う。
なお、一部車種用にはダンパー交換でエラーが出る車種にはキャンセラー (¥48,000+税~)も用意している。
ユーズドステーション TEL082-420-6900http://www.usat.co.jp
(リポート:オートファッションimp編集部)
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